見出し画像

公共交通機関に乗る

雪だったりみぞれだったりしますね。かき氷の味でみぞれを選べる人は大人だなと思う。

昨日、久しぶりに家族とバスに乗った。近くのターミナル駅から実家の近くまで、小さい頃からずっと乗ってきた馴染みの路線バス。バスから見える景色は、昔のままと昔から変わったものがモザイクのように入り乱れていて、東京という町の移ろいの激しさを思わせる。

乗り物、とりわけ公共交通機関のような固定されたルートのある乗り物の乗ることが好きだったことを思い出した。そういえばぼーっとバスに乗っていたくて、バス定期を持っていた頃に電車で5分の距離をバスで1時間半くらい乗り続けたことがある。

ちなみに、進行方向と座席の向きが平行になっているバスとか新幹線とかが特に好きである。あと大前提として乗り換えは少ないほうがいい。たいていの場合において荷物が多いので、あんまり荷物をもってよっこらしょとしたくない。楽器弾きなので、窓際の端っこの席も好きである。

乗っているのが永遠に続けばいいのにと思うくらいには乗り物に乗っている時間が好きである。旅行の時は自席から降りるのがもったいないと思うほど。車窓からは、刺激の少ない、でも思考の余白を多く与えてくれる映画を見ているかのような景色が見える。時々トンネルに入って自分の顔が登場してぎょっとする。

窓の外を見ていると、様々な家、公園、山、海、いろいろなものが見える。町並みを見ていれば、私の知らない人々が家の数だけの生活を送り、人生があるのだなと思って世界の広さを実感する。世界に出なくても、目の前ですら十分世界は広がっている。

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?