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凡人が発想豊かなアイデアマンになる方法

こんにちは。
Mr. K です。私はソムリエをしておりますが、以前はバーテンダーの経験もございます。そこでは数々のオリジナルカクテルを開発してきたのですが、常に発想力との戦いです。バーテンダーをする以前は、自分は平凡で発想力も乏しい人間と思い込んでいました。そんな私が世界中のお客様から喜ばれるバーテンダーとなった方法とは?アイデアに乏しいと思っている方、思い込んでいるだけかもしれません。少しでも参考にしてみてください。


何の特技もなし

バーテンダーになるキッカケの転職。20代半ば。上記のとおり、当時の私には何の特技もありませんでした。転職活動もなかなかうまくいかず、少し自暴自棄になりかけていました。しかし、飲食店での就業経験しかなかった私をとある外資系ホテルが拾ってくれます。

飲食業界でしか働いたことがなく、特別なスキル、知識があったわけではないのでレストランサービスを希望し応募をしました。あっという間に2次面接まで終え、採用でした。すぐに入社することになり、配属のレストランはどこになるんだろうと不安と期待が入り混じっていました。

しかし、入社してみるとなんとバーに配属。しかもそのバーは世界的にも有名なバー。バーテンダー未経験の私が、まさかそんなところに配属とは考えてもいませんでした。同時にスキル、知識ゼロの私にやっていけるかという不安が襲ってきます。なんで自分がと何度も考えましたが、失うものはないと開き直り、一からすべて勉強しました。

膨大な酒の種類、カクテルのレシピ、シェイクなどのバーテンダー技術、フォーマル過ぎず程よくカジュアルな接客、接客英語、これらを必死で身につけどうにか客前に立てるようにまではなりました。


実力と期待の乖離

前述のとおり、世界的に有名なバーに配属になりましたが、お客様はもちろん世界中からいらっしゃいます。どうして私がそんなバーで?と思っていましたが、のちに聞いてみるとバーテンダーの数が著しく足りなかったということでした。これもまた運命ですね。私の発想力はここで、とんでもなく鍛えられることになります。

私は旅行などでそういうバーやレストランに行くと、ワクワクして楽しくなります。お客様も一緒で、このバーを全力で楽しみに来ます。つまり期待度が物凄く高いということです。おいしいカクテルは当たり前です。想像を超える何かをしないとお客様は満足しません。

バーテンダーの経験が浅い私は、それが物凄いプレッシャーでした。カクテルやお酒の基礎は勉強して知っていた私ですが、それ以上、さらに上を求められていました。その度、上司や同僚に助けてもらっていました。プロを演じるというのも大変ですが、必ずどこかでボロが出ます。このままではいけないと危機感を持ちました。

このとき、この乖離を埋めるべく自分の発想力というものに真剣に向き合う決心をしました。


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