見出し画像

頸椎損傷(僕の身体的な障害)

こんにちは。

ブルケンです。

初めてのnoteです。

読んでいただけるとうれしいです。

                 

00007 - コピー (3)

ケイソンって聞いたことありますか

頸椎損傷(ケイソン)という言葉を

聞いたことはありますか?

簡単に言えば首の骨を折る怪我です。

僕は16歳のとき、事故による頸椎損傷によって

全身マヒの後遺症が残りました。


首の骨の中には頚髄(脊髄)という中枢神経が通っています。

中枢神経は頭で考えたことを

全身に伝えるための大切な神経なんですが、

ほかの神経と違って傷がつくと再生はしません。

現在の医学では回復も完治もしません。

傷ついた頚髄から下の体の機能がマヒする後遺症が残ります。

やっかいな後遺症です。


*イメージとして豆腐を思い浮かべてください。

指で豆腐をゆっくり押すと、

弾力があって少し凹みますよね。

指を離せば元に戻ります。

でも、さらに押し続ければ豆腐は潰れます。

中枢神経も同じです。


僕の場合、4番目の骨と5番目の骨の間が折れ

中にある中枢神経がひどく傷つきました。

顔と首から上は正常で、しゃべることも食べることもできますが、

首から下の手、指、腕、肩、胸、腰、足がマヒしました。

まあ、首から下のすべてですね。

それでも得意なおしゃべりができて

大好きな焼そばを食べられるのは幸せです^^

ただ、事故の瞬間の、

「ボキッ、ボキボキッ」

という首の骨の折れる音を今でもはっきりと覚えています。

鈍く嫌な音です。


もう一つ幸いにも完全マヒではありませんでした。

ほんの少しだけマヒを免れて

右腕を曲げることができます。

娘と腕相撲してもあっけなく負ける程度の腕力ですが、

右腕を曲げることができるだけでも救いです。

補助具を装着すればゆっくりでもキーボード入力や

スマホの操作がができ、こうしてnoteを書けています。

00007 - コピー (3)

こんな感じでスマホを利用しています

自作補助具

①100円ショップのタッチペンと

お湯に入れると形の変わる樹脂でグリップ作成

画像1

②合体させます

画像2

③手の静電気が伝わるようにアルミホイルで包みます

画像3

④握ります。握力がないからゴムで固定^^ 汚い手でスミマセン^^

画像4

⑤こんなふうに入力しています

画像5

スマホは画面が狭いのでタブレットを使っています

00007 - コピー (3)

もう少し詳しく障害について


首の中枢神経が傷つくと

体を動かせなくなると同時に

皮膚の感覚もなくなります。

痛みも感じません。

でも、感覚はないのに全身が常に痺れています。

本来は痛くないのに痛みを感じています。

これを幻肢痛と言います。

まぼろしの痛みだからでしょうか。


特に指先には大根おろしで

削られているような痛みが常にあります。

不思議なもので、救急車のサイレンを聴くと

痛みがひどくなります。

まいったまいった。


排尿も排便も自覚はありません。

垂れ流しですから紙オムツをつけなければなりません。

恥ずかしいです。

16歳からオムツ生活を送るなんて

想像すらしていませんでしたし

今でも慣れません・・・


体温調節が困難になるため

暑くても汗もかかなくなります。

夏場は細心の注意を払い続けないと

すぐ熱中症になります。

冬の寒さは特にダメージを受けます。

娘を公園に連れて行って一緒に遊んでいても

どんどん体温が下がっていき

帰宅するとしばらくストーブの前から動けなくなります。


何もわからなくなるため、

病気の前兆もありません。

重い病気が突然やってきます。

怪我で大量の血が流れていても

気づかずに手遅れになりこともあります。

ストーブに手が当たっていたことに気づかず

皮膚がめくれて出血したことがあります。

全身7カ所に良性の腫瘍がありますが、

これが悪性だったとしても気づきません。

やれやれ、厄介な状態です。

画像6

こんな体で33年も生きていますが、

僕は恵まれています。

僕のような身体障害を持つ人は

年間5.000人いると言われています。

でも、そのほとんどが家に閉じこもり

陽の光にあたることなく過ごしているそうです。


僕にはたくさんの友人がいて

ボランティアさんがいて

支えてくれています。

身体的な障害は確かに不便です。

体調もよく崩します。

ですが、仲間のおかげで楽しく過ごしてきました。

海外、国内旅行もしました。

ショッピング、温泉、プールも楽しみました。

恋愛もしました。

結婚もしました。

不妊治療で娘もできました。

 

「障害者=苦労・かわいそう」

ではないと感じています。

今は手を貸してくれる仲間への恩返しのために

元気に生きようとしています。


下手な文章をここまで読んでくださり

ありがとうございました。

 

頸椎損傷の一部を紹介しました。少しは知っていただけたでしょうか。こんなふうにTwitterを利用している人間もいると知っていただけるだけで嬉しくなります。もし、もっと知りたいという方がいましたら、DMでもリプでもいいので質問してください。続きもまた書かせていただきます。RTしてもらえたら更に喜びます^^ https://twitter.com/burukenken ブルケン


この記事が参加している募集

#自己紹介

231,316件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?