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うつ病というパートナーと手を携えて

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2015年3月の記事一覧

「おかしいな」に気づくこと

 ここ最近はまた堕ちるサイクルになってきているように感じていて、心のアラートが点滅している。

 「あ、このままだとまたズーンって堕ちるところまで堕ちるな」

 というのがなんとなく分かってくる。他人から思いもよらぬ指摘をされた時の無能感、いままで出来ていたことが出来なかった時などの罪悪感など、ちょっとした事がキッカケで上昇していたサイクルが反転する。

 そういう時は、今どんな気分なのか?なんに

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「普通」に合わせる必要はない

 「普通になりたい」

 私もこの病気になってから数千回数万回頭に浮かんだ言葉で、その都度苦しんできた言葉。

 ここでいう「普通」ってなんだろう。おおまかに、企業に務めていて、家庭を持って、子供も育てて、いわゆる日本における「平均」付近の人生を送れていることなのかなと思う。

 でもね、それって誰が決めた基準なのかな。その「普通」からはみ出ないように自分を押し殺して無理した結果、年間3万人の自殺

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「べき論」が作り出す不幸というモンスター

 大人達が子供達に「夢を持ちましょう」「目標を持ちましょう」「やりたいことをみつけましょう」といった人生のアドバイスをするケースを良く目にする。大人になるにつれて今度は、結婚は○○歳まで、就職は大手企業へ、お墓は守っていかないと、家を購入するのが夢、などなど、「これが幸せの条件」的なものがどんどん刷り込まれていく。

 夢を持つと幸せ。結婚するのがリア充、大手に就職すれば勝ち組、お墓を守るのが親孝

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あれから四年経過したね

 さっき、両親から電話があった。特に用事も無いし、この間話したばかりなのに何故、と思ったが、3月11日という節目に僕の状態を確認したかった様子だ。両親と震災について深く話したことも無いし、実家は大きな被害も無かったのだが、やはり色々と思うことはあるんだなと。

 あの日、僕は既にうつ病で、会社を休んだ日。

 自宅で休んでいたら尋常じゃない揺れを感じ、外を見ると電柱が激しく揺れ、近くの堀から水が溢

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レールから外れて気がついたこと

 私は無職。NPO法人の副理事やったりしているけど、立ち上げ間近で収入はゼロ。そういった意味で、誰からから報酬を得て生活しているわけではなく、失業手当と貯金で生きてる状態。

これまではどこかの企業に所属して、その企業の仕事で人とのつながりが増え、Facebookの友達人数も爆発的に増えたわけだが、今本当に繋がっているのは何人なんだろう?。とふと考える時がある。

企業に所属しているときは、私と付

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こうやって気が向いた時に「書く」ということ

 こうやってブログという媒体に思ったことや感じたことを「書く」というのは、「自分の感情や思考」をまとめて「自分に対して自分が伝えたい事」を発するという位置づけが大きい。

思いのままに文章を綴り、公開し、それを何度も読む。そうすると不思議と心が落ち着くし、自分に対する理解や安心感にもつながっている。

他人から「スキ」や「いいね!」を貰えると嬉しいけれど、それはそれである。

あくまで自分が自分を

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「自分」という物語を楽しむということ

 うつ病の人は「他人」と比較して「自分に足りないもの」を見つけ出す。「自分にあるもの」は「無い」と思い込んでいる傾向が強い。ただ、それは生い立ち、とりわけ「親からの愛情をどう注がれてきたのか」という点で大きく左右されている。

親から抑圧されてきた私は、気がついたら「他人」と比較し自分を評価するクセが見についていて、いつだって「欲求不満」な状態だった。いつだって「なんで私は何ももっていないんだ」「

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「あなたの夢のために戦う時が来たら、荷物をおろせ」

 今読んでいる本に書いてあった言葉をタイトルとして引用。最近、また調子が悪くなってきており、脳みそはオーバーヒートするわ、心は重たくなるは、体は気持ち悪くなるわでてんてこ舞いなんだけど、何かに集中すれば多少和らぐだろうと、本を読んでた。

うつ病の人は往々にして「過去に囚われている」。それも雁字搦めに。強烈に。

過去の良くない記憶が次々と蘇り、悲しみ、悔しさ、憎しみの感情がひっきりなしに体中を駆

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