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集まらなくてもできることは、集まらないでやる

「教えない講座」は、本当に教えてはいけないの?

教えない講座にしようと思ったときに、
「教える」という行動は悪というわけではないです。

最初から最後まで教え続ける形式には
受講生を聞き手モードのままにしてしまって
主体的に学ぶことと程遠い状態になるというもの。

教えることが必要な場面はあります。

でも教えるのって、
直接講師が対面でやらなければならないことでしょうか。

前提知識として知っておいてもらうことは、
PDFにしたり、動画にしたりしておいて、
受講者自身のペースで事前に見ておいてもらう方法もあります。

それなら
何回も見直すこともできるし、
何しろお互いの時間拘束がなくなります。

こうして、
対面や集合でしかできないことをリアルでやり、
そうじゃなくてもできることはリアルでやりたくない。

リアルでしかできないことだなと思うのが
グループワークやペアワークです。

事前に「教える」として、
テキストの該当ページを読んでおいてもらったり、
動画講座を視聴しておいてもらったりした上で、

1.グループをつくる
ペアだったり4-5人だったりでチームをつくる

2.既存知識のアウトプット
講座のテーマについてすでに知っていることを話し合ってもらう。それを促すための質問を用意する。
個人で考えてもらう時間をとってからシェアをする。

3.事例やエピソードを紹介
これも結局は講師の話を聞くモードになるものなので、集中力の限界は10分くらいかと。

4.個人ワーク
事例を聞いたことをもとに、自分ならどうするかを考えてもらう。ここも思考を促す質問を用意する。
いきなりグループワークすると、自分の考えをまとめずに他人の答えに引っ張られる人が出てくるので、じっくり自分と向き合う時間は必ずとりたい。

5.グループで共有する
個人で考えたことをグループ内でシェアする。
他の人の答えに刺激を受けたりもする。
話すというアウトプットをすることで自身の考えもよりまとまっていく。

6.グループでの答えをまとめる(必要があれば)
シェアされた情報をひとまとめにする。
それぞれの答えを統合する。

7.必要があればさらなる事例紹介とワーク(必要あれば)
取り組むテーマのボリュームによったり、グループワークによる受講生の進捗状況によって、必要があればさらに事例を紹介して、さらに考えを深めてもらう。
(上記3から6を繰り返す)

8.振り返りのシェア
ここまでやってみて何が得られたのかを話し合う。
この時間がどんな時間だったのかをまとめてもらえる。

簡略化して
1,2,3,8で1ワークとしても効果はあります。
魔法の質問の講座は簡略化バージョンで進めることも多いですが、それでも効果はとても高いです。

という感じで、
集まらないとできないこと、
集まることで効果的にやれることを
集まってやる。

集まらないでもできることは、
集まったときにならない、
またはその時間を極力減らす。

集まる理由を考えたい。
「集まらないとできないことは何ですか?」

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