見出し画像

講師の役割とは?

講師の役割って何だろう?
(これから講座を控えるある友人に宛てた手紙です)

講座設計のお師匠さんに言われたことがあります。

「教えるのは三流講師」
「気づかせるのは二流講師」
「やる気にさせる一流講師」

えー、教えるのが講師の役割なんじゃないの?
と戸惑った記憶があります。

幼い子どもたちと違って
大人には「教えない研修」が大事だよ、と。

そう、
先生がいないと学びが進められない
「先生に依存させる型」の講座よりも
目指したいところがあります。

「自分で学べる人を育てる」

自立学習のサポートをするのであって、
手取り足取り教える「依存者作成」になってしまってはいけないと。

雑な表現をすると、

合否テストだけ用意して、
「自分で勉強して受けてくださいね」
ダメだったらまた勉強してきてください。
合格したら次のステップに行きましょう。
分からないところは相談してください。
(これも教えるじゃなくて学習コーチ的に気づかせる)

僕がイメージするのは
公文式
です。

でも、
勉強とは教えてもらうもの
という感覚を持っている人はとても多いので、
つい教えたくなってしまいますね。

それを教えても、
その講座時間中はいいかもしれませんが、
結局「指示待ち人間」養成講座になってしまう。

自分の人生を自分でコントロールできる人を育てる。
そんなオーナーシップマインドをサポートする講座。

とはいえ、
教えたくなります(笑)

そんな時どうしているかというと、
教える代わりに例示をする。
こんな例がありますよ。
あなたはどうする?的な魔法の質問を添える。

教えない研修のできあがりです。

1.現実の問題を取り上げる
2.今の状態ではどう解決に向かうか考えてもらう
3.成功事例や失敗事例を紹介する
4.それを元に1の問題への取り組みを再考する
5.分からないところは聞きに来てもらいコーチングする
6.別の応用問題で学びが身についたか確認する
7.職場や日常に戻って何に取り組むかを明確にする

(参考 メリルのID第一原理)

講師が教えたいことを教える講座にせず
受講生が学べる環境のセッティングとメンテナンスを意識していきたい。

学びを与えるから、
学び方を与える講師へ。

「教えずに何をしますか?」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?