もしも願いが叶うのなら

2021年5月31日、祖母が永眠しました。

それは急なことでした。

祖母は3年前から、ガンを患い放射線療法や免疫療法を行っていました。

そんなある日、私は職場でトラブルになって仕事を辞めました。
辞めて帰ってきた私を見て、祖母は言いました。

「社会なんて甘くないんだよ！お前は何やっても中途半端だべ！もっと真剣に向き合え！」

私はその言葉に「うるさい！！！！」と言い放ち、家を飛び出しました。

親に説得され、夜に戻ってきても祖母と会話する事はありませんでした。

実は、これが最後の会話になってしまったのです。

祖母は曲がったことが嫌いで、駄目なことは駄目だと叱ってくれる存在でした。
祖母が帰ってきたら謝らないと。
そう思っていたのに。

祖母は、私が会社を辞めた3日後息を引き取りました。

母からの電話に、戸惑い、大泣きした私。
何度も、「ごめんなさい」と泣きながら電話口で言いました。でも、もう届かない。

一連の葬儀などが終了するまで、泣きっぱなしでした。

その後転職先が見つかり、車でゆずの曲を流していた時、「逢いたい」という曲で泣きました。

この曲は、ゆずの北川さんがお父様を亡くされた際に書いた曲。
このタイトルにもある歌詞が刺さりました。

「もしも願いが叶うのなら どんな願いを叶えますか？」
「僕は迷わず答えるだろう もう一度あなたに逢いたい」

そうなんだよ。もう一度、逢いたいんだよ。

彼氏と映っている写真を褒めてくれて、会いたいとまで言った祖母に逢いたい。

彼氏に逢わせたい。
あの時のことを謝りたい。
色んなことを話したい。

色んな事が頭の中で駆けめぐっています。

穴が空いたような感じです。

だけど
ずっと見守ってるっていうのは忘れてはいけない事。
姿は見えないけれど、ずっと自分の事を見守っているって事は忘れてはいけないと感じました。

再来週、忌明けを迎えます。

祖母のいない生活は、まだ始まったばかりです。

皆さんも、今いる家族との時間を大切に過ごしてください。
素直になれないことも中にはあると思います。
後悔することだけは絶対にしないようにしてください。

これが、私の願いです。