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株式会社ゆめみに転職しました

以前より Twitter で転職を匂わせるような発信はしておりましたが,2021-10-01 付けで以前の勤務先を正式に退職し,株式会社ゆめみに中途入社させていただきました。転職エントリをストック型の情報として残すのは初の試みになりますので,指摘点等ありましたらお手柔らかにお願いします。

自己紹介

@mpyw こと「まっぴー」と申します。(本名とは一切関係ありません)

PHP 歴は趣味を含むと 10 年以上です。フレームワークとしてはファッション程度に CakePHP 2, Zend Framework 2 などレガシーなものも触ってきましたが,実戦経験の殆どは Laravel に集中しています。OSS 活動としては Laravel および周辺ライブラリ開発へのコントリビュートを中心とし,若干の TypeScript ライブラリ開発も行っております。

書き進めていくにあたり,自身の強み・弱みとなる個性について,現状を記しておこうと思います。

【長所】
・特定技術分野において,自身の象徴となる強みを持っている
・過集中モードのスイッチが入ると,長時間連続で開発に集中できる
・最上志向を持ちつつも,現実とのバランスを考えて程々に妥協できる
・発信力がある

【短所】
・開発以外のステークホルダーを能動的に巻き込むような,いわゆるベンチャー風土の中で施策を打ち出していくことが不得意
・コミュニケーション特性がテキストベース(言語抽象)に集中しており,視覚や聴覚からメディア情報を継続してインプットし続けることが著しく苦手
・知識の吸収が常にオンデマンドで,計画的に勉強して積み上げていくことが不得意
で何とかなってきた部分が多く,いざ厳密なコンテキストでの議論が求められるときにボロが出ることがある

1行で要約すると「フィーリングでコード書くのが得意な奴」といった具合です。発達障害であり,若干の ASD 傾向と,中程度の ADHD 症状が発現している状態です。(現在 ADHD は治療中です)

以前の職場について

退職エントリ的な要素も含むようになってしまいますが,退社理由と入社理由が直結しているので,便宜も兼ねてこのエントリに含めさせていただきます。

以前は合同会社 DMM.com に勤務しておりました。新卒で入ったベンチャー企業が買収されたことでご縁があり,一度退社しつつも何だかんだ戻ってきて入社を2回経験している会社となります。当初からずっと「オンラインサロン」という単一の事業にフォーカスしており,技術的にリードしつつドメインエキスパート的な立ち位置も兼ねておりました。先ほど「ベンチャー風土に合わない」という趣旨の記述をしましたが,業界に入って間もない若かった自分は,確かにサービス内容に強い関心を持ち,顧客の要望をどうすれば効率的に実現できるかということを常日頃本気で考えている,ワーカホリックな人間でした

ところが数年間の時を経て,良くも悪くも業界に慣れてきた頃,燃え尽きてしまったのか,エンジニアリングには依然として興味はあったものの,事業そのものへの関心が急速に消えていきました。事業に貢献したい気持ちはもちろんありますが,どう考えを整理しても「コードを書いて,それによって貢献する」に帰着してしまうのです。自身のプロダクトへのオーナーシップを維持するためには,明確に自分がコードオーナーでなければなりませんでしたが,プロダクトが自分の手を離れていくのは時間の問題でした。自分の脳内で構築された理想とするコードを書けず,多くの事業的な制約の中でも苦しんだことで,時間とともにモチベーションが削られていきました。ついには2回目の入社時の期待値であったリードエンジニアとしての責務を果たしていくことが困難になったと自覚し,再入社から1年でしたが,再度の退職を決意するに至りました。

自身の周囲にいる優秀なエンジニアの多くは,デベロッパー即ちコードを書くプレイヤーとしての職務を全うした後,人を取りまとめる立場にシフトしていくのが一般的であるように思われました。しかし自身の性格や発達特性を踏まえると,何も考えずに彼らを真似をしようならば大変な精神的負荷が付き纏うものでした。また自身の変容の真っ只中の転職活動であったため,今思い返してもやむを得ない部分はありますが,入社時のすり合わせでリードエンジニアとしてのポジションへの打診に合意したことは,結果として吉とは出ませんでした。自社プロダクトへの情熱を失ってしまったデベロッパーが流れ着く場所はテックリードであるべきでした。

ゆめみとの出会い

前述の悩みを抱えたまま転職活動を開始しておりましたが,ここで以前にお声がけ頂いたものの「自社サービスしか自分に合っていない」という認識でお断りしていたゆめみの片岡代表に,改めて自分からコンタクトを取っていくことにしました。自分のようにコードファーストでの思考にどうやっても流れ着いてしまう人間が生きていくためには,自社開発以外の会社を選択することは唯一の選択であるように思えました。そして大変嬉しいことに,そのまま快くオファーを頂けました。

入社する上で決め手になったことを示すと,以下のような点が挙げられます。そのうち幾つかはそれまでの職場には決して存在し得なかったものであり,ゆめみでしか得られないものだと思います。

・明確にリードエンジニアテックリードを分類して位置づけ,他方にもう一方の期待を強制しないようにしている。またどちらに該当しなくても,コードを書くことで圧倒的な生産性を出せる人を評価する仕組みもある。

・自社開発ではないものの,受託というよりは内製支援を強く意識しており,「突貫工事で書いて終わり」といった案件は極力受け入れず,継続的な開発支援を続けることをスタンスとしている。結果的に,コーディング志向の自分が求める「自社と受託のいいとこ取り」が実現している。

給与自己決定制および評価制度が存在しないこと。評価を上げるために「人事に評価されやすいアクションを取る」という媚を売るような行動を嫌々取る必要がなく,自分に合った成長の仕方をとっていけば良しとされている点が素晴らしい。社員全体の意識が高いため,成長を促すためのプレッシャーは適度にかかっていて怠慢な空気にもなりにくい。

その他,以下のような福利厚生的視点も大きな魅力になりました。

有給取り放題制度(試用期間でも有給を取ることができ,また法定有給を有事のためにストックせずに全て休暇として消化させる方向に力が働く)
副業し放題制度(本業の生産性向上に関連する分野であれば,業務時間中に内職やってOK)
勉強し放題制度(各種購入支援)
10%ルール(業務時間の10%を自分の趣味開発や勉強などに充てられる制度。5%は見たことあったけど10%は初めて)

入社後に感じたこと

非常に前向きな気持ちで転職したものの,すべてがポジティブな口コミではなかったため,若干の不安は伴いました。しかしそれらの多くは杞憂に終わり,今のところ率直に会社への不満は全く感じておりません。更に,以下のような点も明らかになってきました。

・過去の反省を生かし,あらゆる事象が徹底的に制度化されている
・入社後に会社風土に慣れさせるための期間がある
・Slack での社員同士のコンタクトが非常に活発
・Slack で会社への批判は包み隠さず行うことが推奨されている
・勉強会の開催が非常に活発

これからの自分が進むべき道

ゆめみには PHP テックリード としてのポジションでの入社となりました。自社サービス系以外に入社するのが初めてであり,受託や内製支援といった業務には全くの不慣れであるため,少し後ろめたさを抱えつつもご厚意に甘えて内製サービスの開発支援や専門技術視点での社員へのインタラクションを直近のメイン業務としてアサインしていただいております。

今後の自身の成長に繋げていく上で,枷になってくると自覚しているのが,最初に上げた自分の欠点である

・知識の吸収が常にオンデマンドで,計画的に勉強して積み上げていくことが不得意
・勘で何とかなってきた部分が多く,いざ厳密なコンテキストでの議論が求められるときにボロが出ることがある

といった面になると予想しています。専門的な知識を以て正確な議論を促す必要があるテックリードとしての立ち位置になった以上,これまでのスタンスを切り替えていく必要があるなという点を痛感しているので,まずは社内勉強会等を通じて関心を持つ範囲を広げた上で,体系的インプットする姿勢を忘れないように心がけたいと思います。

また今後案件に参加するタイミングでは,実際に手を動かして直接顧客に貢献する サーバサイドエンジニア としてのポジションも兼ねていくことになるので,その時期には更に気を引き締めていこうと思います。

長文になりましたが,ここまで読んでいただきありがとうございました。同じようにキャリアに悩まれている方,あるいは今後キャリアの転換を予定されている方の参考として,少しでも貢献できれば幸いです。

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