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聖戦とトラナナのおはなし（二次創作）

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かんだ（ひ）
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かんだ（ひ）

魔法騎士

　アーサーは馬に乗ること自体は下手ではない。むしろうまかった。しかし当たり前だが移動のために馬を駆ることと戦闘に用いることの間には大きな差がある。デルムッドには剣のことしかわからないし、アーサーが馬上で剣を、用いるかといえばそんなことはなく、ほとんどと場合、魔法を行使するのだ。だから正直なところ、デルムッドとしてはアーサーに教えることなどほとんど何もなかった。
　アーサーが教えを乞うべき人は自分で

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かんだ（ひ）

かんだ（ひ）

雨（ラナの話）

大粒の雨があっという間にひとと大地を濡らした。ラナはあっという間にずぶ濡れになった。体の熱が奪われていく。体が震え出だし、歯が鳴った。しかしこれとて重い鎧を身につけてぬかるんだ道を行くものに比べたら苦しみのうちに入らないが。
しばらくして行軍の中止が発せられた。
解放軍は天候を読み違えたのである。城門をくぐれば今回出陣のなかったものたちが火を焚き出迎える。ラナはあっという間に乾いた服に着替えさせら

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かんだ（ひ）

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雨2（アルテナの話）

「雨（ラナの話）」の関連話
https://note.com/mponens/n/ncac518d45e20

雨の中、ずぶ濡れで城に戻ったアルテナを待ち構えていたのは鎧に身を固めたアレスだった。今回の行軍は天候の読み違えで惨たるものだったが、アレスの部隊は城の守りについていたはずである。だからアレスは一つも濡れていない。そのアレスがアルテナに言う。
「お前の部下を杖で戻した」
「エダを？　どうし

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