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30代後半から、自然とエストロゲンが「増えて」いく

30代後半〜40代に入ると、乳がんの罹患率がぐっと増えます。
この世代は様々なライフスタイルの変化が生じ、30代前半までとは違う体や心の変化も目に見えてくる時期。
特に女性ホルモンのバランスで注意したいのは「エストロゲン優勢(エストロゲンドミナンス)」です。

「私、最近体調がおかしいんだけど、更年期かな?」
「あれ?この頃生理が不規則なんだけど…」
「なんだか、なんとなく体が重くて...」と感じたことはありませんか?

実はこれらの症状、加齢やストレスだけが原因ではなく、エストロゲンドミナンスが引き起こしている可能性があります。これは、体内のエストロゲン(主に女性ホルモン)の量がプロゲステロン(もう一つの主要な女性ホルモン)に対して相対的に高い状態を指します。

ホルモンバランスで知っておきたい事実として、
35歳から50歳までに、その2つのホルモンは両方とも減少しますが、エストロゲンが比較的緩やかに減少を続けるのに対し、プロゲステロン分泌量はガクッと低下します。この大きなパワーバランスの差でエストロゲンが相対的に多くなるのです。

以下の病気や症状はエストロゲンが多すぎることで起こるもの。

乳がんや卵巣がん、月経過多または過少、乳房の腫れや圧痛、PMS(月経前症候群)、子宮内膜症、子宮筋腫、不妊症、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)、乳腺繊維嚢胞症、体脂肪増加(特にウエスト、ヒップ、太腿)、むくみ、頭痛、疲労、性欲減退、不安神経症、胆石、血栓の増加、甲状腺機能低下、子宮頸部異形成、など。

また、外因的にエストロゲンドミナンスを起こす原因としては
・食事
・過剰な体脂肪
・慢性ストレス
・薬(ホルモン補充療法(HRT) 、避妊薬)
・日用品(内分泌攪乱物質)

などがあります。
エストロゲンドミナントは乳がんや卵巣がんのリスクを高めると考えられています。エストロゲンは細胞の成長と分裂を刺激し、これが制御不能になるとがんが発生する可能性があります。

なので自然と、どう頑張っても、30代後半からエストロゲンが増えやすい状態になるのは仕方ないのです。
30代半ばを過ぎたら、一度食事や生活を見直す機会を設けた方が良いと思います。

30代半ばを過ぎたら気をつけたいのは、「食生活の見直し」と「体脂肪率のコントロール」。
特に、食物繊維豊富な野菜や果物、大豆製品を多く摂ることで、体内のエストロゲンのバランスを整えることが可能です。

また、体脂肪管理にはファスティングも一役買います。体脂肪が劇的に落ちる魔法の方法ではないので、ファスティングで代謝を上げて、その後の食事や運動習慣を見直すことが何より大切です。
ファスティングで体内をリセット&再構築が叶うので、私自身が本当に助けになっています。

つくづく、女性はホルモンに左右される生き物だと思います。
ですが、食事や漢方を上手に組み立てて、30代後半からの揺らぎ世代〜更年期を楽に乗り切っている先輩方を見ると、恐くないものだと思えるので私もそこを目指していきます。
今は薬で更年期症状はありますが、先取り体験ということでアドバイスできる幅が広がっているのは強みになりました。




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