見出し画像

「かっこいいってなんだろう?」

目次

数年前の話(本題は途中からです。忙しい方は飛ばしてください。)

幼い息子とEテレの「シャキーン!」を見ていると、いい感じの歌が。その歌は『こころね』という歌で、番組MCのめいちゃんが歌を歌っていました。そして、後ろで演奏している二人。何か見覚えがある・・・と思ったら、SUPERCARのナカコーとフルカワミキだったのです。SUPERCARといったら僕の青春みたいなもので、塾の帰りに寒い中「White Surf style 5.」を聴きながら電車を待っていたのを今でも思い出します。そんなこんなで「こころね」が入った「シャキーン!」のCDが発売されるのを今か今かと待っていたのです。そして、その日がとうとうやってきました。


「かっこいいってなんだろう?」という曲

購入したCDを聴いていると、その中にザ・ぶどうかんズの「かっこいいってなんだろう?」という曲が入っていたのです(ザ・ぶどうかんズの説明については割愛します)。何気なく聴いてみると、歌詞に「坂本龍馬」や「ティラノサウルス」「ムーンウォーク」といった『かっこいい』の代名詞が出てきて「かっこいいを決めるのは君!」と言い、最後は「君が見つけた『かっこいい』が かっこいい『君』を作っていくだろう」というのです。「どういう意味?」と最初は思ったものの、よく考えてみると、なるほど深い歌だと思いました。

「かっこいい」と感じるものは誰かに教えられるものではなく、自分の心に響いたものなのではないでしょうか(それを人は「感動」と呼ぶのかもしれませんが、子どもたちにとっては「感動」というよりは「かっこいい」といったニュアンスで感じるのかもしれません)。だから、他の人が「かっこ悪い」と感じても、自分が「かっこいい」と感じればそれは「かっこいい」のです。そしてその「かっこいい」はそのときの年齢や状況、立場、心理などで変化していきはするものの、どれも自分自身の人格や価値観、人生観などに影響を与えているのではないでしょうか。要するに、幼い頃から今までに私が見つけた『かっこいい』が 今の私を作っているという訳です。

自身の「かっこいい」を振り返る

という訳で、自身のルーツを探る意味で、幼い頃から大人までに見つけてきた「かっこいい」を振り返ってみました。

まず自分が初めて「かっこいい」と思ったものはシャドームーン。断トツでかっこいいです。というか、未だにかっこいい。自分がロボ的なデザインや悲しい運命の設定に心惹かれるのは、きっとここがスタートなんでしょう。

次に、ケンプファー、エアマックス95、黒夢、クロムハーツ、SUPERCAR、ナンバガ・・・と際限なく出てきました。やはり「かっこいい」と感じたものは忘れないんだと思います。そしていざ振り返ってみると、「あそこから服装が変わった」といった流行かぶれな部分や、ここで「ものの見方が変わった」といった本質的な部分も思い出せました。

ちなみに、みなさんが「かっこいい」と思うものは何でしょうか。良かったら教えて下さい。

教育者として

子どもが「かっこいい」と思えるものに出会えるように、様々な経験ができる場面を設けることが大切だと思います。特に知的障害があるお子さんは、好みに偏りがあったり、「危ない」「周りに迷惑をかける」といった風に思われがちで、公共施設や交通機関を利用する経験数が少ない傾向があります。これまで行ってきた学習活動や生活年齢などを踏まえ、どのような経験をすれば、子どもが「かっこいい」と感じられるかを考える必要があります。そして、子どもが「かっこいい」と思ったときには、同意をしましょう。できれば「どうしてかっこいいと思ったのか」について尋ね、その思いを共有すると良いと思います。反対に、その思いを否定するのはやめましょう。だって「かっこいいを決めるのは君!」なんですから(ただ、社会倫理やルールに反したものに関しては例外です)。

画像1

小学部の子どもたちに「かっこいい」を聞くと、「ライオン」がよくでてきます。きっと「かっこいい=強い」みたいなイメージがあるんですね。

余談

ここからは、自分の反省を促すために書きます。

先日、息子のスノーブーツを買いに行きました。最近、私が落ち着いた色を好むようになってきたため、黒色のスノーブーツを買ってどんな服装にも合うようにしようと考えていました。

そんなとき、息子が「かっこいい!」と、あるブーツを指差したのです!!

画像2

自分の心の声『な、な、なんじゃこりゃー!』

息子「これにする」

自分「もっと黒とかの方がかっこよくない?(汗)」

店員さん「このブーツ、最後の一足なんです。それもここのボタンを押すと・・・」

画像3

自分の心の声『な、な、なんじゃこりゃー。光った!店員さん、やめてくれー。』

息子「これにする(キラキラの目)。」

自分「・・・・・・・・・・。」

自分「分かった。これにしよう。」

自分「でも、やっぱり黒色の方がかっこよくない?」

そして結局、このブーツを買いました。心のなかで「かっこいいを決めるのは君!」だ。息子の思いを受け入れるんだ、と葛藤しておりました。

偉そうなことを言っておきながら、自分もできていないということです。本当に反省です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?