スマホ機種変更に想う
約6年間使ってきた私のスマホ。
壊れたわけではないが、最近バッテリーの寿命が近づいたのと、4Gの通信速度の遅さにストレスを感じるようになっていた。
今度の休日は雨予報。
雨の日はどこへ行ってもあまり良い写真を撮れないし、機種変更しに携帯ショップに行こうかな。
いつも行っていた近所のお店は閉店していたので、ターミナル駅前の店舗に予約する。
訪れた店舗は窓口が20以上あり、店内は広々。案内もスムーズだ。
働いているスタッフは皆若い。
6年の間に驚くべき進化を遂げた店内に「浦島太郎感」を感じる。
私は通信速度の遅さに我慢できなくなるタイミングで携帯電話を変えてきた。
毎回、機種変更してから5年以上が過ぎている。
平均的に4年半で交換すると言われるスマホ。
機種変更の度に、「お客様が現在利用されているプランは終了となっています」と、新たなプランが提示される。
そして月々の料金を減らすため、新たなサービスの利用を求められる。
これが正直苦手だ。
この年から新たなカードなんて作りたくないし、必要なさそうなサービスなんて使いたくない。
シンプルに、ただスマホを使いたいだけ。
ついてくるサービスを断ったり何だかんだで、今回機種変更に要した時間は3時間。
どんどん複雑になっていく手続き、高齢者はさぞ大変だろうな。
と言う私も、次回機種変更する頃はアラ還。
次回以降は最先端のサービスについていくことは難しいだろう。
というより、最先端のサービスにときめかないかも。
今回こだわったのは、カメラ機能。
noteを始めてから、記事に添える写真をスマホで気軽に撮れたら良いなと思っていた。
重たい一眼レフカメラを持ち歩くのはちょっぴり辛い。
今回のスマホに付いたカメラはズームもでき、持ちやすく軽い。
心ワクワクする。
電話帳やLINEも無事に引き継ぐことができ、音や画面の設定を終えてひと段落。
翌朝新しいスマホを持って出かけようとした私の眼に入った、紫色のスマホ。
これまでの6年間、外出時には肌身離さず持ち歩いていた前パートナーが寂しそうにぽつんとテーブルに置かれている。
何だか申し訳ない気持ちになる。
依存しないように使い方を気を付けてきたつもりではあったが、今の時代スマホはもはや、自分の身体の一部分。
色んな思い出と共に過ごしてきたパートナ―を、帰ったらどこか大切なところにしまおう。
「今までありがとう」と、お礼と共に。
梅雨が明け、いよいよ夏が始まる。
この夏、どんな景色が私を待っているだろう。
どんな出会いがあるのだろう。
期待に胸膨らませ、新たなスマホとの時間が始まる。