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詩誌「とんぼ 第十八号」
詩祭のあと、詩の先輩方のお誘いを受けてJR市ヶ谷駅近くの焼き鳥屋さんへどやどやと流れ込んだ。その際に日本詩人クラブ理事の曽我貢誠さんから詩誌「とんぼ十八号」をお譲りいただく。
「好きな詩がね、ひとつでもあると思うから、読んでみてね」
と斜向かいのお席にいらした方が優しく仰った。あとから名刺をいただいて気付いたのだが、とんぼの同人の服部剛さんであり、読み終えていちばん印象深かったのがその服部剛さんの「受信」という詩だった。
とても短く、簡潔な表現で、ひとつの瞬間を切り取った詩だった。怖くなるほどに素直で、ひどく、しずかな詩だった。とても、とても、しずかな詩だった。
宮田直哉さんの詩にはイメージの持つ力がしっかりとあり、どの作品も一読で痺れる。直立したセンテンスが多く、短歌的なイメージの力が底辺にあるようにも感じる。この方には眼があるのだろう。日常を日常のままに捉える眼と、幻視するための眼。その幻視するほうの眼で、日常を離陸するためのことばを求めつづけているようにも感じる。
詩誌を読む機会があまりないのだが、これからは色々と読んでみたいと思った。服部剛さんの仰る通り、自分の好きな詩が見つかる場だと思うから。
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