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やってみる(詩)+解説

※音が出ます


学校の宿題を手伝ってもらう友だちが
ひとりもいない
石を蹴っても
墓を蹴っても
 
ランドセルをおろした廊下で膝をかかえると
板張りの床の冷たさが
いない、ということに
してしまう
 
いない、どこにも
どこにも、みえない
 
祖母がおいていった
九つの小箱
 
をあけていく
 
ひとつは糸の人形と
ふたつは目のない男衆と
みっつは戸の奥のお僧様と
よっつは……
 
数え歌とともに
ひらいては
とじる思い出で
 
いないことにできるか、やってみる
宿題、
やってみる



(広義の)ボイスロイドに詩をつくってもらう実験Part3です。
もちろん詩を書いているのは私で、AIなども使っていないのですが、東北きりたんというキャラクターイメージを通して世界観や言葉を選んでいるので、半分は私、半分はきりたんという感じです。二次創作詩に近いのかもしれません。

東北きりたんも使いやすいソフトウェアで、重宝しています。彼女は幼い感じとやや落ち着いた雰囲気が同居しているところにアイデンティティがあるなーと感じており、そういったところからホラー詩は相性がよさそうだと思いました。

「ホラーと詩」といえば広瀬大志さんですが、あの領域を真似するのではなく、やはり東北きりたんのもつ「田舎っぽさ」からホラーを滲み出せればと思いました。因習めいたものを出せていれば嬉しいです。

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