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Civilization (短歌30首)



僕だけの きみのためだけの叙情詩が
全国ロードショーする 死んで



ピンサロ嬢にも春は来る
やがて、コーラに溶けてく錠剤のように


Zから始まる英単語みたいな
ヒトが作っただけの神秘性


そよ風は生暖かさを運ぶだけ
さみしいよ サイコキラーマシーン


きっといまコインランドリーにいるよね
虹は僕からそっちに送るよ


夏祭りのあなたの動画
iphoneは海に沈めて 弱く なるから


紅のネイルが首筋を触る
一過性の/晩夏の/絶唱


絶対的なかみさまがいて靴紐を
左から結ぶこと わかって


全滅をした後に鳴る音楽の
ような囁き    つながってるね


Heaven  きみらしさを報せる花束
ランデブー  柔く包み込んだ



沿線の花火はレゴで作られた
あのさ 手短に終わらせて すぐ


<今日のきみ一番可愛い 遺影にしていい?>
まばたきの音が鳴った


読点で息を吸う告白
肺の動きまで見えた  絶景だよ


虫の声  ゲームセンターだと思う日は
なにしても永遠だった


バンクシー   言わなければならない
ことが、いま、東京に漂っている


純白のシーツが読書灯に溶けて
ピロートークは終わりを告げた


ジョークだよ  笑ってみてよ
掌でぐちゃぐちゃのゼリーを踊らせている


パーカーの紐とツインテールを見て
唾液が喉を伝う   苦しむ


ワルサーの銃撃音が鳴る
全て幻だと思いたい  Hello


晩夏にてセミは死にゆくばかり
まだ知られてはいけない事がある


𓇼𓆡𓆉…   ◌*⃝ …♡


大好きなアーティストの遺影を
見たくないだけ  Never last forever


フリスクの最後の一粒くらいには
切なくなった  I forget love


マネキンはセカイノ全テを知っていて
僕を嘲笑う  スター・ダスト


光ってる海に向かってシャドーボクシング
寂しさと僕のRound2


レズビアンの女性がシャボン玉を吹く
(夢を孕んだ)   晴天の日に


バラらしくしていなさいよ
どうせなら戦場に咲いてるのみたいに


リズム的制約があるから言える
カニバリズムのようだ   セカイは


春うらら   レジスターに閉じ込められた
蝿だけを想って僕は言った


終末のカラオケボックスできみが歌う
懐メロを聴いたことがあったら



Tell me you love me
再会の時は洋画が上映しているといい









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