リアリティーは大事だけど

リアリティーについてもうちょっとだけ。
「ウルトラマン」で真珠を食べるガマクジラという怪獣がいるのですが、こいつが舌を伸ばして真珠を食べるシーン。なにせデータでは35mという大きさの怪獣ですから、小さな粒のような真珠が描かれます。それでも、画面上のガマクジラと真珠の大きさの比を正確に測ってみると、この真珠、バスケットボール大になるそうです。
スタッフによると、真珠の大きさがリアルじゃないけど、それより小さくすると何だかわからなくなっちゃうので、リアルじゃないのをわかった上で敢えてサイズ的な嘘をついたのだそうです。

宇宙空間での戦闘を描いたアニメも多いです。でも宇宙で煙が上がったりと、あまりリアルに描かれることはありません。
だいたい、宇宙空間で音がしますよね。
一応、理屈がついている作品もあります。
「ドラえもん のび太の宇宙小戦争」の原作の漫画では、宇宙空間で音がしている場面では「これは宇宙船内に響いた音である」という解説がなされていました。
ガンダムシリーズでも、小説版では「外部の衝撃をパイロットに直感的にわかりやすく伝えるためにコンピュータが音にしてコクピット内に伝えている」という説明がなされているとか。わたしはガンダムの小説はあまり読んでいないので、聞いた話でしかありませんが。

でも最強なのはジョージ・ルーカスでしょうね。
「スター・ウォーズ」シリーズについて「どうして宇宙空間で音がするのか」と聞かれてこう答えたそうです。

「ぼくの宇宙では音がするんだよ」

やっぱりこの人はすごいですよ。

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