【備忘録】結核になった記念
全国津々浦々の皆さんお元気ですか!!!
この度、私
なんと結核を患いました!!!!!!
大昔の国民病だろと思っていたら、バリバリ現役の病気です。
なんてこった。
ということで折角感染したので記録日記的なものです。
結核の体験記録、本当にどこにもないですからね。
ネタに事欠かないのはいい事です(???)
取り合えずは予兆⇒診断⇒入院⇒治療⇒回復⇒予後という風に書いていこうかなと思います。
あ、ちなみに入院中に書いていくのでリアルタイム更新です。
結核に感染した時、何をすればいいのか等の知識は途中にまとめて書きますので、目次から必要なら飛んでください。
【事の始まり】
結核の諸症状は厚生労働省の頁では以下の通りとされています
二週間咳が続いたり、体重減少も起きたりするそうです。
で、厄介なのが、結核の症状は上記の通り通常の風邪とそこそこ似ており、
たいっっっっへん自覚しにくいという事です。
何となく具合や調子が悪い…といった程度で済ませているそこの貴方、健康診断の胸部レントゲンとか撮りましたか?
まあかくいう私も上記症状のほとんどを経験していたのに全く気に留めていなかったですからね。
無自覚に職場でテロを起こしていた…?
では下記にどういった予兆があったかを書いていこうと思います。
-諸症状-
2021年の冬頃
1つ目
二週間近く何故か咳が止まらない時期がありました。
新卒でがむしゃらに働いていた事もあり、一時の不調程度で考え、龍角散やのど飴で済ましていた訳ですね。
今思えばこの時点で色々検診を受けておけばよかったなと…いや、無理だろ、分からんてそんなん。
体のだるさや発熱もなく、ワクチン接種をしたりして頭はコロナ一色でした。結核の事なんて遠い存在ですから。
何だかんだ自然に消えていきました。治ったと思っちゃうて。
2つ目
ある日、友人とカラオケに行った後に何故か血の混じった唾というか、痰が出てきました。血痰ですね。
普段であれば長時間大声で歌ってもこんな血が出るなんて経験はないわけです。
それでも「久しぶりに歌えばこんな事もあるか」と放置、まあ後これが2.3回続くわけですね。
でも事ある毎に「鼻血が前日に出た」「めっちゃ運動した」「大声を出していた」と、身体の異常に結び付ける前に疑う部分がいくつもあり、
すぐに気づけなかったわけです。
3つ目
入社時の健康診断ではそこそこの体重65kg~とかだったはずなんですが、
翌年の健康診断ではなんと7kg位落ちていました。体重減少です。
これにかんしては自身が自転車通勤や筋トレをしていた事、ちゃんと飯を食っていない事もあって
「まあこれくらい減るだろ!w」
と軽く流していました。鈍すぎるだろ、こいつ。
といった感じで「あまりにも普通の風邪」って感じの症例ばかり、加えて日常生活の現れとしか思えないような
具合の重なり方のせいで何も不思議に感じなかったわけですね。
-翌年の健康診断-
去年の診断ではなかった謎の診断結果、産業医からも「はよ診断行け」との一言メッセージ
危機感を感じ取った私がとった行動とは…!?
「まあ面倒だし別にいっか!」
なんとここに来て…放置!!会社からの強制力もないので、
いちいち病院に行かなくても大丈夫だろうとたかをくくり会社へ通勤!
なんなら普通にGWも旅行に行きました!!
…ここまで書いて完全にバイオテロなんだよな…やばすぎる。
肺に影があるという状況をしっかりと受け止めていなかった故の浅慮な行動…
いやもう少し早く病院に行けばよかった…後の祭り
【診断】
二か月後…
「そういえば以前あんな診断を受けていたなぁ」とふと思い立ち、
取り合えず休みを取って調べてみるかと病院へ。
幸い平日だったので空いていた市立病院で胸部X線とCTを申し込み、
気怠そうにしつつも的確に指示を出す医師に健康診断の紙を渡しそのまま検査へ。
人生初のCTスキャン、機械の中でウインウイン動くのは何かこう、楽しかったです(小並感)
全ての検査が終わり外で待っていろと言われ待機…
暫くすると看護師の方がカップ型マスクを持ってきて、
「これと取り換えてください!」と語気に焦りが加わったような風に急かしてくる。
この時点で「あっ、これは普通ではないな」と察し身構える。
そしていざ先ほどの診察室へ入室すると、あんなにけだるそうな顔で診察をしていた先生が防護服を着て真剣な眼差しに変わっているではありませんか!!
その後はトントン拍子でPCR検査に喀痰検査を行い、その日下された診断は…!
【マイコプラズマ肺炎】
よかった~~~~~~~!!!!!!!!(良くはない)
当日はマイコプラズマ肺炎用の薬を貰い、月曜日に土日に吐いた喀痰を持ってきてもらってもう一度検査しますと言われてそのまま帰宅。
この時点で結核の疑いが晴れたと思っていたのが大間違いだったんですね。
木曜に検査結果が出るまでは安静にしようと
土日は悠々自適に過ごし趣味のビスマスアクセサリーやテラリウムを作っていました。
いざ月曜日、ああ今日も仕事が始まると二度寝だか三度寝だかを貪っていると突然一本の電話が。
…会社が始まるにしては早すぎる、もしかして今日急遽休みか…?
淡い期待を抱きながら寝ぼけ眼で電話を手に取る、そして電話先から聞こえてきたのは
『聞きなれない女性の声』
ということで、無事結核判定が下されました。
なんで?????????????????
【入院まで】
起きた瞬間に結核を宣告されるという
この世で最も最悪なモーニングコールを受け、
そのまま飛び起きた私。
こんなの経験したの多分私くらいじゃないか。
こういう時は入院に備えるべきだと大慌てで家事を済ませ、いらない電源を落とし排水口に蓋をして着替えを持って…
入院生活に備えた準備を淡々と揃えました。
実は結核と言われた時の最悪のケースに備える方法を既に調べていたのです。まあこの時体験談が全くない事に気付いたからこそ、この記事を書こうと思い立ったわけですね。貴重な体験の経験者は情報発信の義務があるみたいな…
2ヵ月程度の入院になると見込んで本、ノートパソコン、充電器やら着替えにタオルに…思いつく限りの物を急いで詰め込んで、
そして一番重要な…会社への連絡です。
なによりも自身が今から一番迷惑をかける場所へ事細かに事情を説明し、休みをもらいました。幸い、弊社はそういった休職については理解のある会社で、スムーズにここら辺の引継ぎは済んだと思います。
よし、あとはいつ入院するか…準備はほぼ万端…
ということで、朝に結核を宣告された私は即日遠い病棟に隔離されることとなりました。
画像は隔離されつつ運搬される私の図
私は車を持っていない+家族が遠いと条件が重なったのでこのように運搬してもらえました。普通は自家用車で自ら病院へ向かうようです。
隔離場所は当然言えませんが、これもかなり制約があり、
・結核治療の指定病院が決まっている
・普段指定病棟だった所がコロナの病棟になり使用できない
・コロナのせいで県外の指定病棟に行けない
の三段構えです。
特に実家が遠くにある私のような人間は、実家の近くに移動することで楽に両親からの支援を受ける事が出来ないという事態に陥りました。
その後は病院に到着⇒隔離病棟近くまで運搬⇒そのまま下ろされて陰圧室の個室に叩き込まれて治療スタートです。
【治療開始】(適宜追加編集)
初日
これからお世話になる主治医や看護師の方の説明、
これから1-2ヵ月間行う治療内容の説明、簡単な身長体重測定、血液検査から喀痰検査を行い、一日目は終了。
2日目
投薬を開始しました。取り合えずそれなりに副作用が出るもののようで、根気が要りそうです。飲んでいる物は以下写真
基本一日の昼間に投薬、朝と夕方に検温とパルスオキシメーター、血圧測定を行います。
血液検査は毎週金曜日かな。喀痰検査は不定期?
3日目
保健所の方が来て聞き込み開始
既に職場とは連絡を取っていたようで、私からは特に深く接触していた人物や場所の事を聞かれて、今後数ヵ月のお付き合いになる事や様々な詳しい説明を受けました。丁寧にありがとうございますって感じです。
空気感染だから移動した高速バスや諸々の細かい経路を聞かれるかと思ったのですが、実際はそこまで追うのは困難であることや、塗抹がかかるような距離や密接した空間でない限りはそこまで優先度は高くないという事、加えて現在はコロナ社会でマスク常備が当たり前になっていたのが功を奏したようで、多くは聞かれませんでした。
なので優先度は職場>家族>友人>>>移動中の接触者
ということですね。
因みに結核にも度合いがあって喀痰中の菌量をガフキー号数、もしくは±、1+、2+、3+、と分けて度合いの確認を行うようです。私は1+なので感染力はそこそこ低い状態で入院となったようです。発見が遅れた結核患者は息も絶え絶えで人工呼吸器を突っ込まれて筆談とかになるそうですよ。恐ろしや。
Amazonや家族との荷物のやりとりは出来るようで、WiFi環境がなかったことからレンタルホームルーターを注文してこうしてパソコンが打てています。皆さんもそこら辺は準備しておきましょう。
4日目
副作用は現在自覚する所で
あたりでしょうか。特に病院食に不満があるでもなく。必要なら売店で買ってきてもらえるので楽ですね。
あと体のかゆみも軟膏を出してもらえました。
この処方も当然公費です。ありがてぇ。
以降は細かく書いていくのも長くなるので特徴のある事や体調変化などあったら追加していきます。
【発生イベント】(適宜追加)
・隔離病棟に私しか20代の若者がいない
・徘徊老人が部屋に侵入してきた(鍵がない)
・四六時中発狂するような叫び声をあげる患者がいる、夜もお構いなし。これが一番しんどい。正常な空間から突然SIRENやらバイオやらSILENT HILLの世界に叩き込まれた気がする。メンタル破壊装置。
・食事の時に逃げ出す老人
気が滅入る…正常な人間が突然精神病棟に叩き込まれたら狂うっていうのも分かる気がします。個室でよかった。
【結核について】
ここからは自分用のまとめみたいなものです。
情報の精度は保証できないので各自最終的には自分で調べて頂きますようお願いします。
厚労省と結核予防会のHP、用語辞典等のHPを載せておきますね
-費用-
・結核は一般患者であれば費用5%負担のみで95%が公費
・私のような入院勧告ケースであれば全額公費
高額納税者であれば全額公費でなくなる可能性あり
全額公費なのは入院中のみ、退院後は5%負担の方に切り替わる。
-書類-
入院勧告は書類で後で渡される。因みに意見を述べる機会の付与なるものが書類としてくる(使う人がはたしているのか)
就業制限通知も来る。
退院してもすぐに仕事に復帰できるわけではない(保健所からGOサイン出されるまで、具体的な時期は不明)
公費負担についても申込書類が必要
提出書類は
・結核医療費負担能力申告書(保健所の人が持ってくる)
・住民票謄本(マイナンバー記載はいらない)
・市町村民税額(所得割)の証明書類以下のいずれか
1、市町村民税(非)課税証明書(原本)
2、給与所得に係る特別徴収税額決定通知書(コピー)
3、市町村民税の税額決定、納税通知書(コピー)
4、生活保護受給証明書(原本)
住民票謄本や2番の給与所得に係る特別徴収税額決定通知書は持ってくるのが大変ですね。入院中に準備が必要なので、人に頼んで送ってもらいましょう。
-今後控える物-
タバコや酒、肝臓や肺への負担を避けないといけないそうで。
しんどすぎるな?
-検査方法-
1・塗抹検査
痰を顕微鏡で見て結核菌の量を見る
2・培養検査
培地で育てて死菌かどうかを判定。6-8週間かかる。長い
3・同定検査
非結核性抗酸菌か結核菌かを見分ける
4・薬剤感受性検査
患者の結核菌に薬が効くかどうかを調べる
-コロナとの関わり-
結核は「亡国病」とか「国民病」と言われていた中蔓延国の日本。
良い感じに減っていると思いきや緊急事態宣言で外出自粛が浸透して検診を控えたり、自治体の検診延期が生じた。結核患者の発見がこれで遅れている。2020年の結核患者は例年を上回るペースで低下しているが、純粋に検診をしていないので一時的な低下かもしれないということ。
別にマスクをしているから病気が減ったとかそんな事はなかったという話。
今後ここには書いていきたいものを追加していきます。
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