シュークリームとサングリアの不協和音
メロンソーダとプリンとか
みかんと炬燵とか
カルピスと青春とか
世の中には、AといえばBだよねなんて物事が山程ある。
だから、AにはCだと不自然だよねなんてことも起こりうる。誰が決めた訳でもなく、なんとなくこの世の中に小さなルールとして存在している。
しかし、AとBの組み合わせが決まって「カッコいい」訳でもなければ、AとCの組み合わせが「ダサい」という訳でもない。前者は自然なまでに人類の持つ感覚に溶け込み、後者は前者の人間に二度見される程度である。
なんとなく選び合わせられる組み合わせが不自然であった時、何故か人はその人の人格を疑ってしまう。しかし、そんな人達も「何が」不協和音を持たらしているのか分かっていないのだ。なんせ、私達は「なんとなく」という名目のルールの下で生きているからだ。
誰に教わった訳でもない。
「みんながそうしてる」
心の中で大多数の人間がそう思っていることだろう。
みんなが並んで、旋律を奏でる。
はみだしたら、みんなが気づく。
みんなが不協和音を出さないように必死なのだ。
注目されないように
多数派として生きていく道を選ぶのだ。
だから、私は、
シュークリームにサングリアを選ぶ。
肉まんとコーヒーとか。
かき氷にシャンパンとか。
そうやって、「なんとなく」の端からぶっ壊していく。達磨落としのように。順番に、少しずつ。
それでも尚、達磨は他人の目を気にするのだ。
自分たちが多数派であり続ける限り。
君達が今の普通に飽きたら、こっちに来ればいい。
マイノリティを味わって
自ら不協和音を鳴らして
新しい世界を見ればいい。
落とされた世界は、こんなにも美しい。
p.s
達磨ってそもそもカテゴリはなんなんですかね。置物?
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