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家庭を持つことの意味


初めて、「〇〇の話」ではないタイトルをつけてみた。少し、重みのある話。


私、普段から生涯結婚しません。と宣言しています。仮に良いパートナーと出会ったとしても、事実婚しかしないよ、と。

10代の時から同じことを言っていて、その頃から、20代になったら考え方変わるよ、30になったら結婚したくなるよ、40になったら焦ってくるよ、と周りに言われていた。


でも、既婚者の言う結婚とは中身が空っぽで説得力がなかった。結婚するべきだというより、結婚はしておいた方が良いよ、というニュアンスに感じた。


結婚とはそんなものなのだろうか。




いつの日か、バイト先のお客さんが言っていた。

「結婚は好きな人とするものじゃない」


当時は10代だったので頭の中がハテナで埋まっていたが、今は、なんとなくその意味が分かるような気がする。

好きな人と恋愛し
好きでいてくれる人と結婚するべき

そういうことなのだろうか。





私が生まれ落ちた家庭は、

社会の底辺のような場所だった。




珍しい名前が嫌いだった

生まれることのできなかった姉の代替え品として生きることが嫌だった

誕生日を迎えることが嫌いだった

愛されたいと思っている自分も嫌いだった

みんなが家族と旅行に行く夏休みが嫌いだった

気付いてくれない教師も嫌いだった




自分が嫌いだった





無力な自分が、

大嫌いだった。




他人を羨ましがる自分は、

愚かで、

滑稽だった。



レンアイを覚えた頃にはもう、私は歪んでいた。


他人の家庭に足を踏み入れ、

真冬なのに暖かい部屋で、
温かい食事が出てきたときは、


何故か、吐き気がした。


そんな私に気づかず、彼は私との未来予想図を語っていた。

私にとって、家庭を持つということは、常に嫌いなものに触れているということだ。


そして、子孫を残すということは、自分の嫌な思い出を引き継いでしまうということだ。



私は、子どもに自分と同じ思いをさせない自信がない。


いつか、言ってしまう時が来るかもしれない

「お母さんはこんなんだったんだよ」って

ほら、貴方は幸せなんだよって
比べてしまうかもしれない。


心配で心配で、自分が追い求めている自由を、子どもには与えないかもしれない。


そんな色んな可能性が転がっている。

もちろん、ポジティブなことも。

だけど、そうなってしまうかましれないという予測をし、その可能性が1%でもあるなら、
私は家庭を持つということを選ばない。


世間の結婚に対する価値観を否定するつもりはない。

これはあくまでも、私の価値観の話にすぎない。深く考えすぎだとか、色々意見はあるんだろうけど、現段階での私の家庭を持つということへの考えは、こうだよってことです。






親が水商売してたり
刺青が入ってたり
殴ってくる人でも
愛してくれない人でも
名前を呼んでくれなくても





そんなことは、痛くも痒くもなくて
















望まれて生まれてくることができなかったことだけが、今もまだ、少し、痛い。












p.s

嫌いなものは煙草と家族です。














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