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こいつらとは違うのだと信じて

振り返れば、自分の未来には”こんなやつら”と一緒になんていないと思いながら生きてきた。それ以外の未来など思い浮かばなかった。自分が何になりたいのか、どんな人間になりたいのか、そんなことよりもただひたすらに、目の前にいるこいつらが、未来では自分の側にいないことを願っていた。

その未来までの距離はとてつもなく長かった。

彼らが、彼女らが、歳を重ね、そして、
やっと、まともな精神年齢になるだろうと信じ、
自分以外の人間を思慮浅いと軽蔑しながら、耐え忍んでいたのだ。

結局のところ、
幼稚な子どもというのは、子どものような大人になるだけであった。


大人になった今、
“そういう奴ら”の顔さえ思い出すことができない。

けれど、SNSのコメントに現れる皮肉な言葉を並べる人間が目に入った時、”そういう奴ら”を思い出す。

永久に、”そういう奴ら“に会わない世界へ行きたい、今でもそう思う。
そして、今自分が努力をする理由の1%は、昔と変わらずこの想いがあるのだと思う。

もっと、遠くへ。
懐かしむな。
手を伸ばすな。
声をかけるな。
自分の行いにそのまま気づかず、
子どものままで。

私は、ずっとずっと遠く、高くを目指すから。




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