戦略コンサル激闘記録④(入社2年目)

半年以上にも亘るプロジェクトで、コンサルティングワークの楽しさを知った僕は、次のプロジェクトに向けても当然ながら熱を燃やしていた。なんと言っても社内随一とも言われるほどに優秀なメンバーの下で働くことができるというのだから、やる気が漲るのは当然のことだ。次のプロジェクトは、ざっくりと説明するとB2B系新規事業のPMOだった。今回は、前のプロジェクトとは全く逆に、クライアント側が「やるべきことは決まっているものの、特別それをやりたい意思はなく、どうやってやったらいいかもわからない」というような状態だった。このプロジェクトではピュアに優秀な先輩からできるだけを多くを吸収しようという意識の下で始まったものだったが、自分の中で抱き続けていた疑念と戦い続ける期間となった。(大変恐縮ながら、本記事はある程度コンサル対する批判を含むもので、結構な烈度を持って実情を知りたい方に以外にはお勧めしませんので、高めに値段設定させていただきます)

内容としてはPJ開始前準備→PJコンテンツ→チームメンバーとの関わり→クライアントとの関わり→PJメンバーの選び方の順番で記載しています。


プロジェクトの開始

話は遡るが、プロジェクトが始まる1か月ほど前、私はクライアントオフィス付近の「女性がいる夜のお店」に呼ばれ、「テスト」をされていた。担当パートナーやスカウトしてきたマネジャーが、「本当にとっさのロジ等に対応できるのか?」「クライアントとのコミュニケーションをうまく取れるのか?」を測る&僕自身と親睦を深めるためにクライアントと一緒にいる時に夜のお店に呼ばれたのだった。なお、コメントしておきたいこととして、未だにそういったお店に行ってクライアントと大騒ぎをするようなパートナーは稀である。賛否両論あると思うが、人によっては楽しいのではないかと思うので、この場ではそういった慣習について肯定も否定もしない。

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