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もやブロ#60 経営者は畑をやるといい理由

こんにちは。新潟県・越後湯沢でまちづくり会社をやっております、きら星の伊藤綾(もや)です。
最近、燕三条オフィスを開設いたしました!私たちのミッションは「地方で暮らす人を増やす」ということ。湯沢や南魚沼のような豪雪のまちが好きという人もいれば、ものづくりに興味があったり、キャンプが好き・アウトドアに携わりたい、自然豊かなところはいいけど田舎すぎるのはちょっと・・・牛丼もスタバも享受したいしな〜という方には、三条市への移住もおすすめができるようになりました。

さて、会社の規模も少しずつですが大きくなるにつれて、悩みも新しいものがどんどん増えていきます。そんなときに、おすすめしたい経営者向けの趣味は「畑をやる」ということです。
今回の記事では、なぜ経営者に畑をおすすめするのか?を言語化してみたいと思います。

1.フィジカルに良い

まずは、陽にあたり、土を触り、鍬(くわ)や鋤(すき)を持って身体を動かすという行為が自然とできるため、フィジカル面で良い効果があります。

私は基本的にメンタルが落ちていて眠れないということは少ないのですが、稀に嫌なこと、不安なことがあると寝付けないこともあります。畑活動(だけではなく、雪国だと除雪も同じような効果があるのですが)をしていると、心地よい疲れが眠りに導きます。

2.学びがある

◎どの畑を選ぶか?

畑の面白さとして、どの畑を選ぶかというところがあります。

  • そもそも畑だったところか

  • 休耕地を使うのか

  • 畑じゃない荒地か

という元々の特性(市場)もそうですし、それを借りるのか?買うのか?なども違います。また、特性(市場)だけではなく、日当たりや水捌けなどの要件(環境要因)などもどこを選ぶかというのは事業づくりと似ている気がします。

◎土づくりの重要性

畑をやると農家さんや家庭菜園マスターのじいちゃんばあちゃんからも必ず言われることは「土づくりが一番大事」だということです。
これは企業経営にとっても一緒で、組織・風土・カルチャーなどいろいろと言葉としてはあると思うのですがベースとなる「土」が良くないと、どんな種や苗を植えても大きく育たない。

私は、雑草ぼうぼうの荒地を耕して少しずつ畑にしているのですが、まずは雑草の根を取り除くことから始めます。それも、除草剤を使ったりするのではなく、面倒ですが鋤(すき)で耕して、1本1本取るようにしています。
地下茎で増える、スギナなどの雑草は、少しの根っこも残しておくとそこから増殖してしまうそうです。一方で、根から取って、地下茎にでんぷんを蓄えないように葉を丁寧に取っていき、他の植物を植えていくと年々減っていくのです。

この作業は非常に地道なのですが、大事な「土」において、想いと違ったものが混ざったままにしておくと、結局その除去に時間がかかるので初期のうちに手当てしておいた方がいいということに気付きます。

◎土壌に合う作物、合わない作物

肥料もそうですが、植える種や苗など、合うもの・合わないものがあります。種や苗は、プロダクト/ソリューションや、人だと思って見ています。

うちの畑にあう仲間は誰なんだろう。それを大きく育てていくためには、いつ水をやり、どんな肥料をやり、どうやって手をかけていくべきなんだろう。採用やメンバーマネジメントに近いなというのが面白いところです。

やはり合わない作物などもあるのですが、それはその作物がダメなのではなく、うちの畑という場所に合わなかっただけ。他の畑では活躍できたり、喜んでもらえたりする。と合わないメンバーに関しては思えるようになりました。

◎生育状況の管理

作物が定着して、そこから収穫に至るまでも色々と学びがあります。
細かく虫を取ったり、枝葉をまびいてあげる必要がある作物もあれば、荒れた土壌でも水をたいしてやらなくても大きく育つものもある。支柱を立てれば勝手に伸びていくものもある。

育て方の違いを楽しもうと思うようになりますし、畑での対応ができないとなったら今の自分でできるキャパを読むことにもつながります。

◎収穫したらシンプルに嬉しい

もはやこれは言うまでもないです。
そして収穫したものを人にあげたり、それで美味しいものを作ったりすると喜ばれます。シンプルに、事業の喜びは、人に喜ばれることだなと改めて感じることができます。

他にもあるかと思いますが、私が感じている経営者は畑をするといい理由は上記を肌で感じられる、そして、自分の会社と照らし合わせて冷静になって振り返りができるということです。
日々忙殺されていると、そんな時間をとることはできないかと思いますが、畑をやるとそうした考える時間が自然とできるんです。めちゃくちゃおすすめします。

そんな暮らしを取り入れたいと思ったら、地方に来てみませんか?
いきなり移住は難しいかもしれませんが、二拠点居住などからも始められます。今後民泊&多拠点生活者のための居場所を開業する計画もありますので、ちょっと気になるという経営者のみなさんは御声がけください〜。

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「魅力的なまちで溢れかえっている世界を」作り「地方で暮らす人を増やし消滅可能性都市をなくす」ことをミッションに動くまちづくり会社社長。湯沢町で暮らす2児の母でもある。