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もやブロ69 「やりたいこと」ってないとダメなのか? #ローカルプレイヤーズ

こんにちは。越後湯沢を中心とした地域ベンチャー・きら星株式会社の代表をしております、伊藤綾です。

はじめに。私はやりたいことをやっている人です。

私自身は、33歳のときに、自分の「やりたい」をやっている企業や組織でフィットしそうなところが見つけられずに、会社員を辞めて、自分の「やりたい」を実現するために起業した人間です。(そのへんのいきさつは下記へ)

私は、日本全国の地域の多様性に魅了され、いろんな地域を後世に残していくために、担い手になりうる20代〜40代の人たちを地域に送り込むということをやりたいのです。
その手段として、きら星株式会社というまちづくりベンチャーを2019年に新潟県湯沢町で創業して、自治体と連携しながら「移住のトータルサポート」を受託してサービスを提供しています。
BtoGの受託事業だけだと事業の継続性や発展性が少ないために、人材紹介事業や、地域によっては大家業、テナントビジネス、コミュニティスペースの運営などを行なっています。

おかげさまで、人口8千人の町でたった1人からスタートした事業が、現在では10万人の市へも広がって、社員も私を入れて5名に増えました。

会社としても、この5年間で、980件の移住相談に乗り、232人の新潟県への移住をサポートをしてきました。(2024年4月末現在)

やりたいことって無くちゃダメなのか?

会社としてこれらの相談に乗っていたり、伊藤個人として起業相談や起業のメンタリングをする中で「自分で」やりたいということが無くて、でも地域で「何かやりたい」という方からの相談をよくいただきます。

昨今、地方での起業支援の流れってかなり手厚く、自治体の無料セミナーから、NICOのような中間支援組織や、補助金、湯沢や三条でやっている起業型の地域おこし協力隊など様々な施策があります。

でも、小規模企業を自ら運営していたり、中小企業や地方ベンチャーの経営者と話をしていて必ず出るのが「No.2や番頭がいない」ということ。

あとは様々な組織での「事務局長がいない」ということ。

自分でやりたいことがあれば起業を選んでもいいけど、起業の生存率は5年で6割。10年で6%程度と持続性は▲です。

ていうかそもそも、みんな「(自分で)やりたいこと」がある必要ってないですよね。
自分でやりたいことがなくても、誰かの役に立ちたい、だったり、地域の役に立ちたい、という思いは、起業家でなくても実現ができます。

起業家じゃなくても地域で活躍はできる

地域で事業をやっているとついぞ起業家ばかりにフォーカスされがちなのですが、企業や組織に必要不可欠な「支える個性」の人にこそ、フォーカスがもっと当たるようになればいいなと思っています。

いま、育成が急務である、No.2・番頭人材を育成する「非起業家のための育成スクール」が7月から開講します。

地域で活躍するために必要なスキルとマインドを、支える個性のセンパイたちから学び、実践をしていく6ヶ月です。
具体的にどんなことをやっていくかは、ここでは説明を割愛しますので、気になる方は公式Webサイトを覗いてやってください。

1期生たちも、自発的に発信を始めたり、チーム運営のこつを実践し始めたりと3月に卒業してからの変化がものすごいです。全国に、成長したい支える個性の仲間ができるというところも、いいところだなぁと。

そうした人たちとたくさん出会い、必要としているところへ送り込める未来を作っていきます。

やりたいことなんて、なくてもいい!
あなたの「支える個性」を地域で活かしてほしい!
あなたの力を必要としている地域や経営者がたくさんいるので。

弊社でも、番頭ポジションを1名募集しておりますので、ご興味がある方はXでご連絡をいただけますと嬉しいです。
それでは、きら星の伊藤綾でした。


この記事が参加している募集

「魅力的なまちで溢れかえっている世界を」作り「地方で暮らす人を増やし消滅可能性都市をなくす」ことをミッションに動くまちづくり会社社長。湯沢町で暮らす2児の母でもある。