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チベット映画特集「映画で見る現代チベット」劇場未公開作品紹介①『ラモとガベ(原題)』<日本プレミア上映>

来年2021年3月13日(土)〜 4月2日(金)岩波ホールにて、チベット映画特集「映画で見る現代チベット」を開催。全7作品のうち、劇場未公開の作品をご紹介します。

★タイムテーブルは公式サイトをご確認ください。

ラモとガベ(原題)<日本プレミア上映>

監督:ソンタルジャ
出演: ソナム・ニマ(ガベ)、デキ(ラモ)、スィチョクジャ(ジャシ)
脚本:ソンタルジャ|撮影:王猛|美術:ツェラン・トンドゥプ, タクツェ・トンドゥプ|エンディング曲:ヤンシクツォ|サウンドデザイン:李涛, ダゲン・ゾンディ・ジャムツォ|編集: マチュー・ラクラウ, サンダクジャプ
原題:拉姆与嘎贝|英語題:Lhamo and Skalbe|2019年|110分|カラー
2019年サンセバスチャン映画祭公式出品
【公式予告編(vimeo)】


【解説】
『草原の河』『巡礼の約束』が日本でも公開されているソンタルジャ監督の長編第4作。2019年サンセバスチャン映画祭で世界初上映された。本作は、東チベットで生まれた世界最長の英雄叙事詩「ケサル王物語」に若い男女の運命を重ねて描いた意欲的な最新作である。映画で重要な役割を担う少年役を『巡礼の約束』息子ノルウ役のスィチョクジャが演じている。

【あらすじ】
ラモとガベは婚姻届を出しに行ったところ、ガベが以前結婚しており、まだ離婚が成立していないことを知る。元妻とは4年前に結婚の約束をしたものの、間際で破談となり、ガベは自分が結婚していたことを知らなかったのだ。ガベは離婚するために元妻を探し始め、元妻が世俗を捨て、出家していたことを知る。尼僧となった元妻を寺院に訪ねるが、会うことさえままならず、ガベの離婚話は一向に進まない。一方ラモは、正月に行われる歌舞劇「ケサル王物語」で、罪のために地獄に落ちた女性の役で稽古に取り組んでいたが、その役にわだかまりを感じ、次第に結婚への恐れを感じ始める。ラモは、人に言えない秘密を抱えていた…。

①ラモ

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②チベット・アムド地方の伝統的な歌舞劇の一場面。演目はチベットの英雄叙事詩「ケサル王物語」のうち、地獄に落ちた妻をケサル王が救済する話。ラモは、地獄に落ちた妻の役(右の白い衣装)

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③ガベ(右)

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④チベットの牧畜地域では競馬が行われている。ガベは飼っている馬を競馬に出場させている。

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<映画で見る現代チベット>
◆日程:2021年3月13日(土)~4月2日(金)
◆会場:岩波ホール 
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-1 岩波神保町ビル10F
◆上映作品(7作品)
ソンタルジャ監督作を見る:『ラモとガベ(原題)』『巡礼の約束』『草原の河』『陽に灼けた道』
ペマ・ツェテン監督作を見る:『タルロ』『オールド・ドッグ』
チャン・ヤン監督の “外の目”:『ラサへの歩き方~祈りの2400km』
◆タイムテーブル:特集上映公式サイトに掲載→ http://moviola.jp/tibet2021/ 

◆トークイベント(各回30分程度)
3/13(土)10:00~『ラモとガベ(原題)』上映後 ソンタルジャ監督ティーチイン
3/13(土)16:00~『オールド・ドッグ』上映後 星泉さん(チベット語研究者)トークショー
3/20(土)13:00~『草原の河』上映後 松尾みゆきさん(字幕翻訳者、映画プロデューサー)トークショー


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