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(10/31)歴史のネタバレに惑わされても皆勤賞!「鎌倉殿の13人」

はてさて10月も末日です。
近頃は秋晴れが続いてて、何をするのもいい天気ですよね。

じゃあ自分は何かしているのかと問われると、特に何もしていない。。。うう。

何かしたいなあとは思っているのですが、日々の雑事に追われている自分がいます。
何かしたいなあ。
とはいうものの、マイペースでいっか。

さて、本題に入ります。
昨日(10/30)のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」・41回を観ました。
で、感想を書いてみようと思います。


市街戦という新味

今週は前回からの続きで、「和田合戦(和田義盛の乱)」の本番でした。
鎌倉で市街戦が行われ、その描写のボリュームが多かった。

「市街戦」って珍しいですよね。
古戦場って原っぱのような広い場所だったり、川を挟むような自然の地形を利用した場所だったりで、幕末以前だと市街戦ってなかなかないんじゃないかな。
資料の少ない時代だし、きっと撮影する側の苦労もいろいろあったのではと思います。
お疲れ様でございます。

ドラマとしては、市街戦ということでいろんな人物の動きが描けた。
将軍・実朝や政子たちが鶴岡八幡宮に避難したり、大江殿が御所に髑髏を取りに戻ったり。

はたまた三浦勢の御所南門での戦いぶりや、西門で戦う泰時の戦法が見られたりと。
もちろん和田義盛の勇姿もあったし、最後には将軍まで戦場に現れた。
戦を群像劇風に描いているところに新味がありました。

一方で戦は戦、そこで多数の命が失われたという台詞もありました。
自分は数十年ぶりに大河ドラマを観ているので戦の描き方の潮流がよく分からないのですが、これからは戦を描くのが難しい時代だよなあと思います。
単純に勝った、負けたで済ますことはできない。
なぜなら多くの人の命が失われているのだから。
大河ドラマ全体の宿題な気がしました。

和田殿、坂東武者らしい立派な最期でした。
巴に言った「鎌倉を離れろ」にはグッときたし、それを受け止めて貫いた巴にもシビれました。

流れを感じると深く楽しめる

今回の和田合戦で御家人同士の争いは終わり。
まあ三浦義村が残っているけど、彼は常に「今のところ」味方なので。

というわけで、いよいよ京都の朝廷勢との争いとなるのですが、歴史を知ってる立場からするとどうしても逆算しちゃっていけませんね。

年表的に見ると、幕府と朝廷の二大勢力の対決は避けられないって感じに受け取っちゃうけど、このドラマを見てるとそこに至る(フィクションとして)流れがちゃんとあるんだよなあ。

強い絆で結ばれていた和田義盛が殺害された今回の件で将軍・実朝はほとほと鎌倉に嫌気がさす
→頼りになりそうな後鳥羽上皇に気持ちが傾き、助けを求める
→鎌倉のことをそもそも好きじゃない後鳥羽上皇はこれを好機とみて、実朝を利用して鎌倉を都合よく扱いたい
→鎌倉第一の義時はそれが気にくわない

ってな感じで、実朝を通して義時と後鳥羽上皇の両者の思惑が交錯していく。
実朝は鎌倉史のキーパーソンなんですね、そんなふうに考えたことなかった。。。
三谷氏の着眼に脱帽です。

大河ドラマってある意味ネタバレ状態だから、どうしてもそれに惑わされちゃうのだけど、いま一度、なぜそういう出来事が起きるのかっていう流れに目を凝らすと、歴史という物語をより深く楽しめるかもしれない。

次週は船の回。事件の回ではなさそうだけど面白そう。
きっとその船の顛末がまた次につながっていくんだろうな。楽しみ。

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