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アンナチュラル3話 【予定外の証人】~ 描かれる女性蔑視~
アンナチュラル3話は中堂に焦点が当てられた回でしたね。タイトルの「予定外の証人」は明らかに中堂のことをさしてます。おそらく、この回は「女性蔑視」と「中堂というキャラの人物像」がメインになっていると言えるでしょう。
1.女性蔑視
「女性蔑視」
検察官はドラマの中で終始、女性の法医学者を見下した態度をとる。裁判のシーンではミコトを蔑むセリフが多く見られた。解剖経験40年のベテラン【男の法医学者】に証言させ、ミコトの主張を否定した後、
検察「証言を撤回したのは、女だから。」
ミコト「個人と証拠は関係ないです。」
そして、すぐ女は感情的になると非難する。そのせいで、週刊ジャーナルに「ヒステリー法医学者」という記事を書かれてしまう。 また、検察だけでなくミコトが証言して守ろうとした被告人にも
「女に人生をあずけられない」
と言われてしまう。そこで、ミコトは中堂に協力を求める。ミコトと中堂が「お互い協力しよう。」と決めたうえで協力するのはここが初めて。
今までは、偶然が重なって中堂がミコトを助けるという形であった。このシーンで中堂とミコトの同僚としての距離が縮まった感じがする。ここまで振り返って、一貫してミコトは理性的に動いていることがわかる。しかし、男性による勝手な女性への偏見によって非難されている。とても、理不尽な状況である。
視聴者のフラストレーションがたまりますね。でも、しっかり日曜劇場のような爽快感で視聴者のフラストレーションを解消してくれます。
中堂がミコトの代わりに法廷で証言する。
中堂が検察官側の法医学者の鑑定結果を否定する。 中堂「成分表見ればバカでもわかる」
検察 解剖件数にこだわる。
中堂「カビの生えた経験が何になる?件数より、目の前の鑑定書を見ろ。」
検察「この成分は解剖器具の微粒子かもしれない。」
中堂「馬鹿か。微粒子がそんなぼろぼろ落ちてたまるか」
検察「いい加減にしなさい。」
中堂「まあまあ、そんな感情的になるな。」
検察官は大ブーメランを食らう。以前法廷でミコトに対し女性は感情的になる」と非難していたのに、今度は自分が言われる側に。
被告人「ありがとうございます!」
中堂「ふざけるな。お前が女なんて信用ならないとかほざくから、俺が借りだされたんだ。人なんてどいつもこいつも皮をはいで切り開いたらただの肉の塊だ。」
これも中堂さんの強烈なキャラの言い回しですっきりしましたね。女性が社会の中で男性からの蔑視によって、どれでけ生きにくくなっているか、働きにくくなっているか問いかけるものが野木さんの脚本には多い気がします。「獣になれない私たち」なども女性蔑視が描かれていました。
それと同時に今回に関しては個人的には検察官側の証人の法医学者に「OK!BOOMER!」と言いたくなりました。自分の人生経験と立場を過信して全て自分自身が正しいかのような気になり自分より下の人間を見下してヤジを飛ばしたり、批判したりする人って割と社会に多くいます。アンナチュラル3話では「解剖件数でドヤ顔する法医学者」によって女性蔑視だけでなく、「BOOMER」も描かれていたと感じました。
2.中堂というキャラ
「中堂というキャラの人物像」
検察 「法廷で会えると思いませんでしたよ。法医学者は人殺しの方法を知り尽くしたプロですからね。いつまでも逃げおおせると思うなよ。」
明かに、中堂の過去に何かあるような匂わせである。3話はこれから中堂の過去がアンナチュラルの鍵になってくると視聴者に理解させるための話でもあったと考えれる。
3.アンナチュラル における食事。
「食事」
食事に関するシーンとして挙げられるのは、最後のシーン。ラボの皆が焼肉で楽しんでいる中、中堂と木林だけ参加していない。そういえば、中堂は食事の誘いを断るシーンが2話でもあったような。これは意図的と考えていいだろう。
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