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映画人ピックアップ

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ステキな映画人の魅力にせまるレビューです。
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2020年4月の記事一覧

意外な役柄(?)を演じるあの俳優(映画人ピックアップ-ジャック・ニコルソン-)

どーも、京都支部の白木です。  早速ですが皆さん、今日は誰の誕生日かご存知でしょうか...?そう、今日はかの有名なジャック・ニコルソンの誕生日なのです。御年83歳だそうです。ハッピーバースデイ、ジャック!!!  というわけで今回はジャック・ニコルソンが出演している作品を紹介したいと思います。 ジャック・ニコルソンのイメージ  ジャック・ニコルソンといえば、『シャイニング』を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。このシーンはとても有名ですよね。オーバールックホテルのサ

デニス・ホッパー最後のマヌケコメディ『逃げる天使』

こんにちは、コードーです。自分はこの度のデニス・ホッパー特集では『イージー☆ライダー』『ラストムービー』と、合わせておよそ10000字に及ぶ二本の考察を上げてきました。なんともヘヴィーな二本なので、同様にヘヴィーな記事になっちゃいました。特にラストムービーは大変な作業でした… デニス・ホッパー、最後となる今日は彼の最後の作品を、その雰囲気にふさわしくライトに紹介して終わろうと思います。その名も『逃げる天使』。 概要ドタバタコメディロードムービー然としたドタバタコメディロー

デニス・ホッパー『ラストムービー』とは何なのか?

導入『イージー☆ライダー』を成功させたデニス・ホッパーがその2年後の1971年に送り出した稀代の名作『ラストムービー』。 ハリウッド、ユニバーサルスタジオはこの作品を認めず再編集を指示し、ホッパーが従わなかったので即お蔵入り。そして彼はおよそ10年の監督業の空白期間を作ったとのこと。 確かに、例えば『ホドロフスキーのDUNE』からも伺えるあのろくでもない保守っぷりのハリウッド連中に、『野生の思考』的な批判精神を背景にここまで「グレートなアメリカ」、そして何より「映画」のザマを

50年を経てなお廃れない虚無『イージー☆ライダー』

配信・レンタルNetflix・TSUTAYA(レンタル)・prime video(レンタル) など... 概要デニス・ホッパーという男の悲しすぎる世界。どんな邪魔の中にも自由を追いかけて、しかしその自由さえ価値がない。鑑賞後はどうしようもない虚無感。 見どころ・アメリカと時代を表すデニス・ホッパーの虚無感 ・おもしろすぎるジャック・ニコルソン こんな人におすすめ・全人類 評価言うに及ばず デニス・ホッパー監督の『ラストムービー』と、デニス・ホッパー主演で『ラストムー

アンサンブルを生み出す力『帝一の國』(俳優ピックアップ-菅田将暉.3-)

どうもこんにちは。映画チア部京都支部の井上です。 昨日は『帝一の國』がテレビで地上波放送されましたね。私の大好きな作品のひとつです。この愛を語るために企画した俳優・菅田将暉祭りも第三弾の今日が最後。お楽しみいただけたら幸いです。 『帝一の國』とは将来政治家になるため、エリート学校に通う青年たちが生徒会長(=未来の総理大臣)の座を勝ち取るべく、協力したり、時に戦略を立てたりしながら奮闘する物語。 豪華キャストとそのキャラクター みどころはやはりこれでしょう! 菅田将暉

男女の枠を超えた「強さ」の表現『海月姫』(俳優ピックアップ-菅田将暉.2-)

チア部の藤原です。今日は菅田将暉さん特集第二弾として『海月姫』をとり上げます! 最初にロードショーでこの映画を観た時、私は高1でした。 その時は、この物語の中で菅田将暉さん演じる蔵之介が女装している理由がいまいちわかりませんでした。「なんかわからんけどキレイね~~」以上!という感じでした。 でも、今この作品を改めて観て、蔵之介が女装をしている理由がなんとなくわかった気がするんです。 それなので、今日の記事では、この理由を紐解いていくと共に、「蔵之介がしているのがただの女装で

ほんの一瞬だけでも『生きてるだけで、愛。』(俳優ピックアップ-菅田将暉.1-)

みなさんこんばんは。 映画チア部京都支部の(おかとも)こと岡本です。note、はじめましてなのでびくびくしています・・・ 普段は映画館の椅子に座り新作の映画しか見ない私ですが、こういう状況ということもあり、久しぶりに、本当に久しぶりに自宅で映画を見ました。 私にとって“自宅で映画を見る”という行為は本当に稀です。今回も今年に入って初めてでした。 それでも自分にとって大事な作品というのは、何度も繰り返し観てしまいます。今回観た『生きてるだけで、愛。』もその作品の一つです。