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4月の公開ラインナップすごくないですか?邦画の注目作、映画『とんび』が4月8日から公開されます。

こんにちは!映画チア部の(かず)です。

大学の履修登録も終わり、いよいよ新年度を迎えますね。
「大学4年間なんてあっという間かもしれん」と思う今日この頃です。

ところで今年の4月の公開ラインナップやばくないっすか?
『TITANE』『アネット』『英雄の証明』『ファンタスティック・ビースト』などなど・・・
映画業界に「盆と正月が一緒に来たよう」と言っても過言ではない!!

もちろん邦画も注目ですよ~~
ということで今回は4月8日(金)から公開、映画『とんび』を紹介します。

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ストーリー

広島県備後市で生活する夫婦、ヤス(阿部寛)と美佐子(麻生久美子)の間に、息子アキラ(北村匠海)が誕生します。
ヤスは運送業でまじめに働き、愛妻家でもあります。一方で、どこか不器用さが残る性格のお父さんです。
ある日、何気ないことがきっかけで、ヤスは美佐子とアキラを連れて運送業である職場に行くことになるのですが、そこで起こった不慮の事故で美佐子は亡くなってしまいます。
美佐子が亡くなったことで、ヤスとアキラの親子物語が始まります・・・

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原作『とんび』の著者である重松清の小説には『青い鳥』や『あおげば尊し』など映画化された作品が数多くあります。その中でも『あおげば尊し』は、短編集『卒業』から映画化された作品で、「まゆみのマーチ」「あおげば尊し」「卒業」「追伸」の4編から成り、様々な家族に関係する"卒業"を描いた作品になっています。どの短編も「卒業」というタイトルにふさわしく、寂しさの中にも温かさや清々しさがあり、前に進む人の背中をそっと押してくれるような力があり、多くの人に読んでもらいたい作品でもあります。

『とんび』は過去に二度ドラマ化されていています。最初にNHKでドラマ化された際は"堤真一"と"池松壮亮"、TBSでドラマ化された際は"内野聖陽"と"佐藤健"によって、それぞれ親子が演じられました。どちらも親の愛を感じる作品で、とても感動的なものでした。

今回初の映画化である『とんび』で親子を演じる"阿部寛”と"北村匠海"によって、どのような親子が描かれるのか注目です。

親子をテーマにした映画といえば、名作『ライフ・イズ・ビューティフル』ですかね。『ライフ・イズ・ビューティフル』で描かれる親子は、強制収容所での生活で、戦争の苦しみを感じさせないように子供を楽しませようとするお父さんと、お父さんの言うことに従って、収容所生活を楽しむ息子との親子関係が描かれていました。『ライフ・イズ・ビューティフル』は息子想いの父というのが印象的でした。

一方、今作では不器用な性格の父ヤスと、ヤスと対照的にしっかり者の息子アキラの親子関係が描かれています。こちらも息子想いな父ですが、どこか空回りして息子や周りの人に助けられるお父さんという印象です。

『ライフ・イズ・ビューティフル』と『とんび』は、どちらも親子を描いている作品ですが、両作品の親子の接し方を考えると「親子の形にも色々あるんだな」というのを感じます。

そう考えると、今作はヤスとアキラのような境遇や、似たような立場や経験をしている人が見れば、とてもいい映画のような気がします。

執筆 (かず)
協力 (えま)


『とんび』
□公開
4月8日(金)よりTOHOシネマズ梅田 他にて 全国公開
□配給クレジット
KADOKAWA イオンエンターテイメント
©2022「とんび」製作委員会

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