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時代に翻弄されるヤクザという職業を描いた「ヤクザと家族」

こんにちは。映画チア部の(ゆうき)です。私たちの住む兵庫県では現在2度目の緊急事態宣言が発令されていていますが、みなさん自粛期間をどうお過ごしですか?私は日々Netflixを大活用して映画・アニメ・ドラマを見る毎日を過ごしています。

さて、今回紹介する映画は1/29(金)から全国のシネコンで公開される「ヤクザと家族 The Family」です!我らの地元神戸では、OSシネマズミント神戸で公開予定です!

そんな今作を監督したのは、2019年の第43回日本アカデミー賞にて、作品賞・最優秀主演男優賞・最優秀主演女優賞に輝いた「新聞記者」の藤井道人監督です。まさに、今大活躍中で、今後の映画業界にとってますます活躍が期待されている監督の1人です!

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出典:映画.com

あらすじ

これは、ヤクザという生き方を選んだ男の3つの時代にわたる物語。荒れた少年期に地元の親分から手を差し伸べられ、父子の契りを結んだ男・山本。ヤクザの世界でのし上がる彼は、やがて愛する自分の≪家族≫とも出会う。ところが、暴対法*の施行はヤクザのあり方を一変させ、因縁の敵との戦いの中、生き方を貫いていくことは一方でかけがえのないものを失うことになっていくー。(公式サイトより)

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本作の魅力① 

【他のヤクザ映画とココが違う!!】

本作の魅力は、やはり他のヤクザ映画と描こうとしている部分が違うという点です。私自身、ヤクザ映画が好きで、他にもアウトレイジや虎狼の血といった任侠映画を見ていますが、ヤクザ映画は基本抗争の目線から描かれます。しかし、本作は抗争シーンや暴力シーンはあるものの、他の映画と比べればかなり静かなもので抗争シーンを重きに置いていません。ヤクザという仕事を生き方として選んだ人間の時代に翻弄されていく生き様を描いています。自身で脚本を担当した藤井道人監督も、「抗争という目線からではなく、家族の目線から描いた作品」と公式サイトで述べています。

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出典:映画.com

本作の魅力②

【主演の綾野剛の演技が凄い!!】

本作は、なんといってもキャスト陣がとても豪華です!その中でも主演を務めた綾野剛さんの演技には、他の映画でもいつも圧巻されますが、今作も非常に素晴らしかったです。3つの時代を社会の変容に戸惑いながらも順応していくヤクザを見事に体全体で演じられていました。他にもヤクザ関連の映画で、「日本で1番悪い奴ら」という綾野剛さんが警察での地位を高めていくために裏社会とつながり次々と違法捜査や不祥事を行う警察役で主演を演じた実話のクライム映画があるのでそちらの方も必見です!現在、Netflix、hulu、u-nextでも配信中なので、ステイホーム中に是非こちらも一緒にご覧ください!!以下に予告編を貼り付けておきます!


本作の魅力③

【家族視点で描かれるヤクザという人間】

ヤクザと言っても、生きる為にヤクザという職業を選んだわけで、全然違う世界の人間のように思われますが、ヤクザ以前に私たちと同じ1人の人間です。そんな彼らにも私たちと変わらず家族というものがあるわけで…。本作では、ヤクザを夫に持つ妻や、ヤクザを父に持つ子や、ヤクザを恋人に持つ女などさまざまな家族の視点からも描かれていました。そんな中でも、本当の家族ではないけれど、ヤクザ同士での兄貴分や親父など、それは肩書きではあるけれど義理・人情に固い彼らにとってはそこはもう本当の家族と変わらないくらい大切な居場所なんだろうと思いました。

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出典:映画.com

最後に…

ここまで紹介してきたように、本作はヤクザという組織の拡大期、全盛期、衰退期と言った三つの時代に沿って必死に生きようとするヤクザたちの生き様が描かれています。警察の取り締まりの強化や条例の制定などでヤクザが社会から排除されていき、表から姿を消し居場所が無くなってしまい、今の社会で私たちがヤクザという人間を目にすることはほとんど無くなってしまいました。そんなヤクザに対する世間のイメージは悪でしょう。確かに、悪い事をして稼いだり卑劣な事をしているかもしれないヤクザだけれど、私はやはりこの映画を見るとどうしても嫌いにはなれなかったです。むしろ、もがき苦しみながらも懸命に今を生き、本当の家族ではない組員らを本当の家族のように思う彼らの義理と人情を大切にする精神が非常にかっこいいと心に刺さりました。

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以上が本作の紹介でした。本作は、ヤクザ映画なんて興味ないって人にも是非見て欲しい作品ですし、家族とはなんだろうって見終わった後、色々考えさせられる作品だと思います。

1/29(金)からOSシネマズミント神戸他全国のシネコンにて公開です!是非ご覧くださいね!!最後まで読んでくださり、ありがとうございました!


OSシネマズミント神戸の公式サイトはこちら↓

公式HPはこちら↓

予告編はこちら↓

執筆:映画チア部神戸本部(ゆうき)


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