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会津若松市内にシネコン建設構想が浮上

会津若松市内にシネコンを整備する構想が進められていることが2021年7月20日、福島民報による報道で明らかになりました。

報道によると、宇都宮市の不動産開発賃貸業「フェドラ」が会津若松商工会議所や地元地権者らと調整を進めているそうです。

場所は、市内中町か会津若松駅前周辺を想定。シネコン自体は2フロア、8スクリーンで整備したい構想とのことです。

https://www.minpo.jp/news/moredetail/2021072088604

https://www.minpo.jp/news/moredetail/2021073088900

地権者や各事業者との円滑な連携が鍵?

私がざっと調べた限り「フェドラ」は、MOVIX橋本や109シネマズ佐野が入居する商業施設などを展開しており、シネコン開発には手慣れているように見受けられます。

最近の映画配給は、劇場の設備によっても上映作品のラインナップに影響が出ます。合計8スクリーンを有し、上記のMOVIXや109シネマズなど大手シネコン会社が運営する劇場ともなればより多くの作品が上映される可能性もあるかもしれません。

しかし、劇場設備の次に問題となるのは、運営会社です。上記のような大手シネコンが入居となれば朗報ですが、運営会社が正式に発表されるまでは構想自体頓挫する可能性も考えられるため油断できません。

立地も重要です。市内中町(神明通りアーケード街沿い)も候補にあるとの報道ですが、中町では鉄道駅から少し離れてしまいます。これでは鉄道利用者にとっては不便です。

「フェドラ」は、ダイユーエイト(福島市)とも取引があるようですが、大ユーエイト会津若松店や、会津若松オフレールステーション、ピボット会津若松店などが立地する会津若松駅近辺に建設すべきだと私は考えます。報道にもある通り、大規模駐車場も必要となってくることは一目瞭然です。

各事業者や地権者らと緊密に連携して、それ相応の再開発等を検討する必要があるのではないでしょうか。まちづくりの一環ともなれば公的資金の投入も視野に入ってくると予想します。

会津若松駅前整備事業とも連携できる?

福島県、会津若松市、JR東日本の3者は2019年にJR会津若松駅前整備に関する連携協定を締結しています。

https://www.jreast.co.jp/sendai/upload-images/2019/05/20190524.pdf

2020年には会津若松市が『会津若松駅前都市基盤整備基本構想』を策定し、基本的な整備内容を公表しています。

https://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/docs/2020071600037/files/kihonnkousou.pdf

https://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/docs/2020071600037/

今回のシネコン構想には、この既存の駅前整備事業などとの連携も考えられているようです。しかし、中心市街地の神明通り沿いの立地も検討されており難しい問題となっていると想像できます。

(余談)筆者は独自に架空のイメージ図を作成してみました。

※下記ツイートから4Kサイズの画像をダウンロードできます。

県の中央部・郡山市での動きは?

残念ながら未だシネコンがない郡山市。日の出通りの拡幅も含めた大町土地区画整理事業がようやく進み始めましたが、新たなシネコンな商業施設を建設するといった大規模開発の話はまだ耳にしていません。

(最近あったのは総合南東北病院の移転構想など、病院移転か幹線道路整備の話です...)

しかし、水面下では既にいろいろなところで何らかの構想が練られているのではないかとも思えてきます。おそらく郡山商工会議所も関係する各事業者に常に目を光らせているとも考えられます。これだけ話題性のある大きな問題ですから。

なお、郡山市(市役所)は市民提案制度による市民からの質問に対して、自治体の意向による誘致等はできないと前置き。関係事業者の動向を注視しつつ、シネコン出店要望等があった際には適切に対応したいと公式に回答(2020年6月受付分)しています。

続報を気長に待つしかありません。今後の動向に注目です。

(2021年9月12日一部追記)

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