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観る人全てが主人公のようになりたいと願う知的でセンス溢れる映画『マイ・インターン』

みなさんこんばんは!先日少しショッキングなことがありまして、落ち込む日々が続いていました。そんな折にとある作品を観て心が救われました。今回は筆者の心を救ってくれた映画『マイ・インターン』をご紹介いたします。

アカデミー賞受賞経験のあるロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイのダブル主演で送る本作品は筆者にとってお気に入りの作品であり、折れかけた心を癒してくれる作品でもあります。ぜひこの記事を読んでいる読者の方々に、この映画の暖かさを知って欲しいと思います!

あらすじ

70歳になるベン・ウィテカーは余生を謳歌しようと様々なことに取り組む真面目な男性。妻に先立たれ息子夫婦の家に顔を出してはいますが、残りの人生を趣味に費やすだけの人生に寂しさを感じていました。そんな折に見つけたシニア・インターンの募集。ファッションサイトを運営するその会社のインターンに採用されたベンはCEOジュールズの直属になります。

短期間で会社を成長させ、娘は夫が専業主夫として精一杯育ててくれている。公私共に順調に思えたジュールズでしたが、そんな彼女に大きな問題が立ちはだかります。

ジュールズは最初初老のベンを避けていましたが、ベンの人当たりの良さとその誠実さに心を開いていきます。ベンもまた仕事に打ち込むジュールズに尊敬の念を抱くようになり、2人は友情を育んでいくのですが・・・。

リアルにこんな人なかなかいない!?素晴らしい人格の主人公

本作は基本的にベンの視点で物語が展開されていきます。ベン演じるロバート・デ・ニーロはマフィア役などこわ〜いキャラクターを多く演じられている方なので、彼の出演作品をたくさん観た人はすごく新鮮かもしれません。

そんな彼が演じるベンは本当にびっくりするぐらいの人格者です。40年間一つの仕事を真面目にこなし、常に正しい行いをすることを心がけてきたベン。毎日髭を剃り、他の社員が私服で出勤する中スーツを着て出勤。女性が涙を見せればハンカチを差し出し、困っている人がいれば手を差し伸べる。周りにこんな人がいるでしょうか!?いたらぜひ紹介して欲しいです。

そんな性格もあって、若い人材に溢れる会社で浮いていたベンもすぐに打ち解けます。気がつけば周囲の人たちは自身の悩み事をべんに相談したりします。そして最もマイナスな印象を持っていたジュールズも次第に彼に心を開いていくのです。

人生の先輩は心の重みが違う!70歳が語る人生の教訓

本作の中でベンは同僚たちに様々な名言を繰り出して行きます。ここでは筆者が個人的に素晴らしいと感じたふたつのセリフをご紹介致します。

一つ目は、「クラシックは永遠に不滅だ」

隣に座る同僚がベンのオシャレなカバンをみて「すごくいいね」と言った際のベンの返答です。かっこよすぎます。確かにクラシカルなものには特有の魅力が詰まっていますよね。作中に登場するカバンは本当にかっこいいのですが、ベン曰く絶版とのこと。もし似たようなものが売っていたら即購入しますね。

ふたつ目は、「ハンカチは人に貸すためにある」

これは、ベンの家に居候を始めた同僚が「ハンカチてなんで持ってるの?必要性ある?」とべんに聞いた際の返答です。ハンカチを持つ最大の理由は人に貸すためである、これは騎士道精神の名残だ。とベンは語流のですが、素晴らしいです。普通ハンカチは自分で使うために持つものなのに。ベンはそう語った通り、作中で何度もハンカチを人に差し出します。口だけの男ではないとわかる良いシーンです。

男尊女卑なんてもう古い!女性が活躍できる社会はもうそこに

女社長ジュールズは仕事に対して素晴らしい情熱を注いでいます。男性が優位に立つことが当たり前の時代はもう古いということを、本作品では象徴されています。今や女性上司と男性部下の構造は当たり前です。

ジュールズの夫は専業主夫をしています。昔は彼も優秀なビジネスマンでしたが、ジュールズのために仕事を辞めて育児に専念する道を選んだ優しい男性です。現代ではこのように、男性が育児に専念することも当たり前の時代になっているのです。本作品はそういった、当たり前のように感じるかもしれないけれど大事な変化を取り上げてくれています。

周囲の心を癒すベンの誠実さに、きっとあなたも癒される

作中ではベンの優しさが存分に溢れています。彼のような友人や家族がいれば、このストレス社会でも少しは楽になれるかもしれません。あまりの素晴らしさに、彼のように生きようと思う人も少なくないのではないでしょうか。ちなみに筆者はその1人です。

仕事でくじけてしまった時、人間関係につまずいてしまった時、少しナイーブになってしまったときに観ると、きっと暖かい気持ちになると思います。もちろん、どんな気分の時に観ても素晴らしい映画であることに変わりはありません。



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