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息子を想う母の愛と腐敗した警察たちの実話〜

【Changeling🔄】

~08年公開~
ミステリー/クライム
監督:クリントン・イーストウッド


1928年のロサンゼルス。

突然いなくなった息子。
しかし警察の働きにより無事に警察に保護される。
しかし、再開した息子はどう見ても実の子でない…。
しかし警察や子供は「自分がその息子だ」と言い張る。
疑念を抱いた母親が、腐敗した警察に頼らずに自ら息子の行方を捜していく。
本当の息子は生きているのか?何故警察は嘘をつくのか…?

実際1928年に起きた、
『ゴードン・ノースコット事件』を元にした作品。

第81回アカデミー賞主演女優賞、撮影賞、美術賞ノミネート。


【感想】


喜び、悲しみ、不安、恐怖、絶望、希望。

行方不明の息子。
同じ境遇を経験した子供達。
嘘でねじ伏せる警察。
正義のために動く牧師。
権力で捻じ伏せられる女性たち。


そして、死ぬまで消して諦めなかった母親。

1928年に実際に起きた
『ゴードン・ノースコット事件』を基にした物語。
クリントンイーストウッドの映画の中でも、
個人的に大好きな作品。

行方不明の息子に悲しみ必死で探そうとする母親役のアンジェリーナジョリーの演技には、
圧倒される。


《⚠️ネタバレ要素あり》


それと、殺人犯ゴードン・ノースコット役を演じたジェイソン・バトラー・ハーナーは身勝手な犯人役がハマりすぎて、
腸が煮え繰り返りそうだった。

裁判では余裕ある言動から、有罪になった瞬間への焦り…。
子供を殺された母親に「天使のような子」だった等声をかけるシーンは、もう言葉を失った。
そして、いざ死刑当日。
威勢を張っていたのに、いざ処刑台へと向かう際の、恐怖からきた怒り、そして全てを諦めた瞬間の演技は、
「見事!」としか言いようがないです。

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