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Netflixオリジナルドラマ「ハリウッド」鑑賞記録

どうも、あさだです。つい先ほど「ハリウッド」全7話を観終わり、この感想が書けることを嬉しく思います。最終話を観ながら自分の頬をツーっと伝うものが… 本当にいつぶりでしょうか、悲しみや苦しみといったマイナスの感情からくるものではない、心が強くなるような感動の涙でした。

舞台は第2次世界大戦後のハリウッド。多くの若者が希望を胸に、夢の国へとやって来ます。この物語には多くの登場人物が出てきます。ハンサムな役者希望のジャック、人種の壁を越えた映画を作りたい若き監督レイモンド、自分の脚本で映画を作ることを夢見る黒人で同性愛者のアーチ―などなど、この他にも沢山の人々が登場し、そのいずれもが野望を胸に秘めています。大きな物語の流れとしては、アーチ―の脚本でレイモンドがメガホンを取る黒人女性が主演の映画を作ることで、ハリウッドの悪しき風習を終わらせ、アメリカ全体に広まっていた差別や偏見と闘うといったような感じです。

映画が大好きな者としては、普段から感じている映画の持つ力、そしてその映画の力を全力で信じ、人々や世界を変えていくというストーリーに深く感動しました。素晴らしい映画は人の心を動かし、何かを変える力があります。今の世の中にある当たり前が当たり前ではなかった当時、多くの壁があった中でそれと立ち向かった彼らの勇気と信じる力に、上手く言葉にならないですが、感動というか安心を覚えました。時に映画や音楽は社会の流れに逆らい、疑問を提示したり、本当にこれが正しいことなのか、と人々に考えさせる機会をくれます。映画が娯楽に留まらないということを証明し、多くの可能性に満ちたものであり、人々を支えるものであることを改めて教えてくれるような話だったのではないかと思います。映画はたしかに、それを観た人の人生を直接的に変えることはできない。でも、それを観た人に意思や行動をもたらしてくれる。そう思います。たとえば、映画の中で黒人が白人と同じように役を演じる姿は、奴隷として生きる黒人の目にはどう映るでしょうか。同性愛者が愛し合う姿は、人目を気にして生きる同性愛者の目にはどう映るでしょうか。映画は今ある現実に絶望し、それを無意識に受け入れる人たちに、それが当たり前ではないことを気付かせ、変えられるのではないかと思わせてくれるものではないでしょうか。ううん、熱くなってきてしまいました… とにかく、私はこのドラマで映画の力を感じたり、人間の可能性を感じたり、自分の可能性を感じることができました。あーなんか、こんだけ書いても上手くまとまらないし、言い表せてない気がします。とにかく胸が熱いです!!

あと、このドラマのすごいところは、全ての登場人物が丁寧に描かれ、一人一人の人生がきちんと描かれていて、その奥深さが伝わってくるところです。後半の方でアーチ―だったかな、が言ってましたが、誰もが人に語るべき人生を送っているんです。どんな物語も決して無駄ではない。本当にその通りだなと、この世に生きている人全てに物語があるし、それは語られる価値があるものだと思います。どっかの芸術家が言ってた「人間は生まれ持ってのアーテイスト」と似たような意味合いがあるなと思います。問題はその語るべき人生を語る術、そもそも感じる術を教えてくれるものとの触れ合いがあんまり多くはないのかな、ということです。

いやあ色々書きなぐりましたが、とにかくこんなに胸が高鳴って、希望を感じられたのは久しぶりです。たまには若さを全力で感じて夢見るのもいいもんですね。最近は現実で気が重くなりがちでしたが、こんな風に夢を持って生きていけたらな、なんて思います。叶わなかったとしても、諦めないと自分の心の中だけでも、思い続けることができたなら、行動は自然と伴うんだろうなと、アーニーを見てて思いました。今そこに全力で突き進んでいけないとしても、その自分と向き合うことができたならば、自分で自分を捨ててしまわなければ、と思わずにはいられません。

それぞれに皆さん色々あるかと思いますが、自分だけは自分を好きでいてあげて下さい。

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