見出し画像

全員複業、オフィスなしの「フルリモートの会社」を作った理由とこれからの働き方 【書き起こし版】

複業できる会社にしようと思った背景

名嘉
今日はゲストにMOVED社長の渋谷さんをお招きして、MOVEDの働き方とか、他の会社さんと変わってるところとか今わりと新しい取り組みとしてやってるところもあるので、その辺のお話をしたりとか、渋谷さんご自身についても聞いていきたいと思うので30分間ですが、どうぞよろしくお願いします。

渋谷
お願いします。


前回、ね。我々、私と名嘉さんの会社員からフリーランスにっていう話をしたんですけど、働き方に悩んでる“あるある”の話だけして、結局MOVEDの話が何もできずに終わってしまうっていう(笑)。なので。我々がジョインしたMOVEDっていうのがね、どういう会社なのかってのも含めてね、働き方の面でね、渋谷さんにお話しいただこうかなと思ったんです。

渋谷
おぉ……。よろしくお願いします、30分短いからね。

名嘉・峠
そうですね。

渋谷
バーッて終わっちゃうよね。

名嘉
そうですね。じゃあ早速、色々聞いていきたいところなんですけど、MOVEDの働き方で特徴的なのは複業のメンバーが多いこと。多いっていうか、ほとんどのメンバーが複業してますよね。

渋谷・峠
そうですね。

名嘉
所属してるメンバーがみんな複業でリモートワーク、オフィスがない「フルリモートの会社」っていうのが特徴として大きいと思うんで、この2つをお話ししていけたらと思うんですけど、まず1つめの「複業」。複業できる会社にしようと思った背景とか、思いみたいなところをまず聞いてもいいですか?

渋谷
はい…あの……、渋谷です(笑)。

名嘉
あ、はじめまして(笑)。

渋谷
みなさん初めましてかもしれないですからね(笑)。複業に関しては、私が5年ぐらい複業しながら仕事をしてるっていうのがやっぱり背景としてはあって、今もMOVEDの代表しながらサイボウズという会社の社員でもあるんですよね。なので、複業って今までなかなかメジャーじゃなかったんですけど、実際やっていてメリットも大きいなと思っていて、各企業に対するメリットも大きいし、「複業推奨しよう」っていうよりは「複業OKにしよう」ぐらいからかな、最初は。

名嘉
うんうん。

渋谷
たぶん最初名嘉さんがMOVEDに入ってくれた時って、Twitterで募集かけて、「週2からOK・リモート OK・複業OK」みたいな感じで出したんですよ。そこに思った以上に反応があったんですよね。

名嘉
おぉー。


うんうん。

渋谷
私はもうやってたから、リモートワーク……、前はノマドワークって言われてたんですけど。

名嘉
ああ……そうですね! ノマドワークってまだありましたね。

渋谷
そう、カフェとかで普段から仕事してたからあんまり抵抗なかったんですけど、やっぱり世の中はそういう働き方がまだまだできてなかった。2年前とかでも。なので、それを書いてみたら思った以上に申込もあったし、実際メンバーと話しているとやっぱり複業っていう形とかリモートという形が、その人と働き方だけじゃなくて、生き方の可能性をかなり広げるなというのをかなり感じたんですよね。

名嘉
うんうん。

渋谷
それこそ名嘉さんもそうだし、周りもみんなそんな感じだったけど(笑)。


ははは。

渋谷
そういった条件をなくすことで本当に日本中・世界中の人たちと繋がりやすくなるし、関わりも柔軟にできるなと。やっぱりこれ楽しいなと。うちのそのビジョンとしてもあるけど、誰もが自己実現できる社会に一歩近づくなって思ったのが、やっぱりきっかけ。だから複業前提で最初考えてたわけじゃなかったんだけど。

名嘉
そうなんですね。

渋谷
募集したタイミングで、複業とかリモートが思った以上にマッチしたっていうのが最初かもしれないですね。

複業は生き方の可能性がかなり広がると感じた


じゃあ最初は全然働き方を売りにする、売りというかね、特徴をもたせようとしてるわけじゃ全然なかった?

渋谷
なかったですね。そもそも最初はメンバーを募集しようと思ってなかったから。

名嘉
おお(笑)、そうなんだ。

渋谷
そう、そうなんですよ。最初立ち上げたときはね、うちはそのプレゼンを教える会社みたいな形で立ち上げて、「働き方」はメインではなかったんですけど、それはメンバーが入ってきてからですね。

名嘉
うんうん。むしろなんかちょっと「複業」からそれちゃうけど、そのなんでひとりじゃなくてメンバー増やそうって思ったのかなって。ちょっと話逸れちゃいますけど教えて欲しいです。

渋谷
私ずっと会社員ってやってなくて。サラリーマンってやってなくて、個人事業の形でやってたんですよね。もともとその鍼灸師っていうのをやってたときもそうだし、前の会社も二人でやってたんで、会社をあんま経験してなくて。

名嘉
うんうん。

渋谷
だけどひとりでやってたらその延長線上だなーって思っていて、それよりは、メンバーを増やして、人がいることでやれることを広げていきたいと思ったのがきっかけかな。

名嘉・峠
うんうん。

渋谷
せっかく会社作ったから、チーム作っていきたいっていうところですね。

名嘉
なるほど。

渋谷
そう、そこからですよ。

名嘉
複業もOKって、新しい感じがしたけど。

渋谷
意図してないんだけどね、最初は(笑)。


ははは。

名嘉
「できます!」みたいな感じじゃないですよね。

渋谷
「全然複業でもいいよ……」ってな感じの。


たしかにね。MOVEDの「複業」が前に出てるようなイメージが新聞に載っちゃうとね(笑)。

名嘉
たしかに(笑)。複業がテーマで新聞にたくさん載りましたね。

別にね、「複業したい人集まれ!」ではないですもんね。

渋谷
ないないない(笑)。昨日もちょっと講演で話したんだけど、複業も選択肢じゃないですか、働き方の。育休とか時短もそうだし。

名嘉・峠
うんうん。

渋谷
それと一緒で、選択肢の一つでしかないので、別に複業がメインなわけじゃないですよね。複業したいから来るって人ももちろんいますけど。今選べないから。

名嘉
私の会社員時代の知り合いの人は「複業」ってあまり良いイメージもってなかったりとか。


そうですよね。

名嘉
裏でこっそり稼ぐ、とか。

渋谷
はいはい(笑)。


あった(笑)。

名嘉
だいぶ前に言われたのは、仕事終わってから夜の工事現場で交通整備とか。


あった、コンビニとかね。

名嘉
“お水のお姉ちゃん”とかって言われて「そのイメージ何」ってなったことがあって。

渋谷
はいはいはい(笑)。

サブではなく、「デュアル」「パラレル」としての複業の考え方

名嘉
「可能性を広げるための複業」みたいなのが出てきてる今、どういう反応返ってくるんですか?

渋谷
今までって「副収入のための複業」みたいな感じ、要はサブですよね、よく言いますけど。「主と副」の「副」で、お金足りないからとか、小金稼ぎしたいとか、ネットビジネスでなんかちょっとアフィリエイトやってるとか。

名嘉
「怪しい」とか認定される。

渋谷
怪しくはないと思うんだけど(笑)。

名嘉
怪しくないけど、怪しいと言われる(笑)。


あっはっは。なんかその、イメージ良くなかったですもんねやっぱり。

渋谷
イメージ良くなかったね。複業っていうと。こから今その「サブ」じゃなくて「デュアル」とか「パラレル」みたいな考え方が出てきて、どっちもメインだよっていうことが増えてきた。やっぱそこの線引きはしたくて。

名嘉・峠
うんうん。

渋谷
サブの複業だったら別に勝手にやればいいですけど、どっちも主だし、そのふたつが組み合わさって相乗効果が起こるっていうとこが、大きなところですよね。だからそれこそ峠さんもそうだけど、医療現場の知識を持っていて、そのITの業務支援ができるとなるとお客さんも安心したり。話早いですもんね。


うん、そうですそうです。

渋谷
そう、話早いから、今までITしか知らない人が業務を知らないままIT導入してたから、すれ違いが起こったりとかしてたんだけど。

名嘉・峠
うんうん。

渋谷
複業って掛け算だと思ってて。掛け算が組み合わさっていくと、今までその1個しかできなかったところから一気に広がってきてるんじゃないかなって。私もスポーツ業界・医療業界・ITと、みたいな掛け算なので一応バックグラウンドだとそれが広がってくんじゃないかなと思います。


そういう経営者が増えて欲しいですよね。

名嘉
うん。聞いてると複業のメリットしかないっていう感じがもう、しますよね。


そりゃあね。やっぱり企業からしたら、すごい人はもう四六時中自分とこで働いて欲しいってあるのかもしれないですけど、あとは何かノウハウの流出が不安とかね、言われたりしますけど、そういう掛け算という考え方をするとすごいおもしろいなって思うんですよね。

渋谷
そうなんですよね。昨日もその質問いただいてたんですけど、やっぱりうちは複業でメンバーに「来てもらってる」じゃないですか。来てもらう分にはめちゃくちゃメリットだと思うんですよね。

名嘉
うんうん。

渋谷
即戦力が半分の稼働できてくれる。今までうちで100%働いてた人が、半分複業でどっかに「行っちゃう」のってやっぱり心配ですよね。不安とか、大丈夫かなとか、そのまま他者に持ってかれるんじゃないかとか。

名嘉・峠
うんうんうん(笑)。

渋谷
そこをちゃんと決めたり、何で行くのかとかっていうのはちゃんと共有しないといけないだろうなと思ったし。技術流出とかね、そういうのはもちろん避けなきゃいけないので。

名嘉
それも社員とか、働いてる人同士の信頼関係とか、どれだけ会社に愛着があってお互いに活かそうみたいな思いを持ってるかは、けっこう大事なところですよね。

渋谷
そうですね。けど、いきなり0になるよりはいいですよね。いきなり辞めますって言われるよりは半分でもいてもらえたら。

名嘉
そうですね。

渋谷
そうそうそう。だから経営側もうまく伝えればいいと思うんですけどね。


やっぱりそういうのは制度を決めていくってことなんですかね。就業規則とか?

渋谷
大きい会社は複業申請みたいなものあるでしょうし、複業の内容によっては選ばないといけないのは出てくると思うので。

名嘉
同業はダメとかありますよね。

渋谷
そうですそうです。だからそこはちゃんとやっていく必要があると思いますし、今後その辺のルールっていうのは、できてくるんじゃないかなと思います。

コロナ禍における「リモートワーク」に対する変化


コロナの影響とかいろいろ言われてますけど、今リモートワークって単語が普通になってきてると思うんですよ。そういう背景があった上で渋谷さんっていろんな経営者の方と話すること多いと思うんですけど、実際に働き方ってほんまに変わってきてるなーって思うときってありますか? いろんな人と話ししてて。

渋谷
周りがってことですか? 社会的に?


周りがですね、はい。

渋谷
いや、まだ。MOVEDが目立ってるっていうのは、まだまだ変わり切ってないなって感じが強いかもしれないですけどね。

名嘉・峠
うんうん。

渋谷
もっと、コロナになってうちが「普通」になると思ってたんですよ。だから複業とかリモートワークは強みじゃなくなるなぁって危機感を持ってたんですけど、思ってた以上に「戻った」じゃないですか。


そうですね、戻りましたよね。

渋谷
そう。「そこ戻んのか、そんなに!」って思ったんですけど。


1回戻っちゃったらリモートワークできないですよね、おそらく。

渋谷
そうそう。やっぱりリモートワークの良さを知ったじゃないですか、今回。出勤しなくていい、満員電車乗らなくていいとか。会社が全部戻しちゃうってのは不満になりますよね(笑)。

名嘉・峠
うんうん。

渋谷
全部リモートワークじゃなくていいですし、これからですけど、選択肢が出社してもいいし、在宅でもいいしみたいに選べるようになっていけばいいと思います。まだ変わったなあとは思わないですね、そういう意味だと。これからだし、変わらないところもあるでしょうし。

名嘉
「選択肢」って言葉は大事ですよね。

渋谷
すごい大事。やっぱり仕事を進める上ではオフィスに集まってワーってやった方が絶対楽なんですよ(笑)。


そりゃそうでしょうね(笑)。

名嘉
確かに。

渋谷
管理もしやすいし、進捗見えるし。リモートってなるとどうやって共有するんだみたいになるから、「絶対リモートがいい」とは思ってないんですけど、それでもどっちを選ぶかっていう話で選べるっていうのは大事なので 。


そうですよね。

名嘉
リモートワーク導入しようとか複業導入しようとか、「みんなができるようにならないとダメだ」みたいなガチガチの制度を作っちゃって結局普及しないのは、“あるある”だと思うんですよ。なぜか「全員で」やらないと不公平があるみたいな感じの考え方ってけっこうあるなあと思って。


うーん。

渋谷
サイボウズも最初にリモートワーク始めたときに、「リモートワークしてもいいけど成果を100%落とすな」みたいなのがあって(笑)。

名嘉・峠
おぉ(笑)。

渋谷
誰もやらないよって(笑)。


ははは。

名嘉
怖すぎる(笑)。めっちゃチャレンジャーみたいになる。

渋谷
そう、だから成果は落ちるかもしれないんですよね。リモートワークになってこれまでと同じことができるわけじゃないけど、選択できるようになればいい。あとは「平等に」やろうとするとけっこう大変ですよね。どの業務もリモートワークできるわけじゃないだろうし、出社したい人もいるだろうから。

名嘉
そうですね。

渋谷
よく話してるけど、もう「平等平等」っていうのはもうやめたい(笑)。やめたほうがいいとはずっと思ってたよね。


うん。

名嘉
いや、ほんとそうですよね。

渋谷
あの人だけちょっと不利益が及ぶから一斉に全員ダメとかっていう業態は相対的に見たらもうね、非効率なので。


良くも悪くも縛りつけるような時代じゃなくなりましたもんね。

渋谷
そうそう。だから「管理」っていうのもなくしていこうとか、管理しないでいこうっていう言葉も出てきたりしましたけど、 今まではね、なんか縛り付けてというか「みんな一緒に」だったんですけど、一気に変わってきている。

リモートワーク下の管理と評価、平等不平等をどう捉えるか

名嘉
リモートワークの不安はそこなんだと思うんですよ。「管理ができない」「どうしてるかわからない」「何してるかわからない」。MOVEDはみんなフルリモートじゃないですか。

渋谷
そうそうそう。

名嘉
それって成果もちゃんと見せていくような積極性もいるし、管理する側というか、お互いに「管理」って言ったらちょっと……管理に代わる言葉がちょっと浮かばないんで何とも言えないんですけど、管理する側もやっぱり不安っちゃ不安じゃないですか。

渋谷
そうね。管理と評価っていうところがすごく言われて。名嘉さんはMOVEDの当初からいるからわかると思うけど、うちも順風満帆ではなくて、リモートでやってるから、なんかこう「あいつちゃんと仕事してんのか」みたいな不穏な空気は出てくるんだよね、絶対に(笑)。


はは。

渋谷
「私、めっちゃがんばってるのにちょっと不公平じゃない?」みたいなのあったじゃないですか。

名嘉
うんうん。

渋谷
じゃあどうしたらいいかって考えて、Backlogでタスクが見えるようにしたりして落ち着いてきましたけど、やっぱりチューニングしていくしかないと思うので。

名嘉
そうですよね。それができないから出社に戻すんじゃなくて、できるように試行錯誤というか、チューニングしていくことが、苦労もあるけど一番大事なところ。そうじゃないと定着は絶対しないですよね。


大きい企業ほど0か100なんですよね。「Zoomがいいぞ」ってなったら「みんな行くぞォォーッ!」ってね(笑)。

名嘉
あはは。

渋谷
そうそうそう(笑)。


「リモートワークやーーッッ!」って行くんですけど、コロナの人数が減ってきたら「終わり!」ってね…もう、バシーっといくみたいな。

渋谷
そうそう「終わり」みたいな(笑)。

名嘉
「えっ…………」みたいになりますよね(笑)。


「もう来週からね、9時間出社頼むぞ!」みたいな。9時間って、そんなんすごいですよね(笑)。

渋谷
それでほっとしてる人もたぶんいるし、出社に戻ってよかった人もいるんですよね。

名嘉・峠
うんうんうん。

渋谷
だからさっきの管理と評価の話も、できる人はリモートワークしたらいいと思うんですけど。リモートワークでも結果出せる人は選べて、出せなさそうな人は出社でもいいと思うので、選べたらいいですよね。管理側も。

名嘉
ちゃんと仕組みをね、作っていかないといけないところですね。

渋谷
そうそう、だからうちはチャレンジしてて、それが今面白いんでね。うちはだからけっこう社会実験してるねって言われるんですけど、めちゃくちゃ売上を上げようみたいな利益主義な会社じゃないじゃないですか。楽しいことやってこう、みんなが幸せに生きる形を作っていこうみたいな感じで。そんな中でMOVEDはその前例として色々トライ&エラーしていければいいし、その経験、昨日の講演みたいな感じでお伝えできればいいなと思いますし。

名嘉
そうですね。

渋谷
おふたりもね、発信してくれればいいと思いますけど。


そういうのも選択肢なんですよね。

社内コミュニケーションの量を増やした結果

名嘉
ツールが整ってきたこともあってMOVEDがすごくよくなりましたし、1on1とかを毎月ちょっと前からね、全員というか、どうしても嫌な人は外しますけど(笑)、極力参加してねっていう形で全員1on1をランダムにさせてもらったりとか。

渋谷
あれよかったよね。

名嘉
1on1を全員にやらせるっていうのがすごい。まだ2ヶ月しかやってないんですけど、すごく効果があるなと。


会社にいたらなかなか1対1のお客さんじゃなくてね、社内で1対1でじっくり話すってなかなかないですもんね(笑)。

渋谷
ないですないです(笑)。

名嘉
リモートワークってコミュニケーション減るのは間違いないっていうか、隣にいるわけじゃないし声が聞こえてくるわけでもないし。「そちょっと話そうよ」みたいな感じにならないじゃないですか。ちょっと雑談とか。


そうですね。

名嘉
だから1on1を割と強制、強制と言ったらアレですけど、制度的にやるってこととか、今度全体ミーティングとかで、みんなを知るようなワークをするようなものを設けたりとかっていう取り組みは、リモートワークをしてる会社には必須なんじゃないかなあと実際にやってみて感じてますね。

渋谷
うんうん。いやすごくよかったと思う。みんなを知るってのが大きいですよね。ビジョン共有とみんなを知るワークショップっていうのがより必要だし、全体、月1のね、全体定例は仕事の話をガンガンっていうよりそっちを優先したほうが、結果仕事がスムーズに進むなって、今実感としてあるよね。仕事の話は会議というか打ち合わせしてるから、別にここでしなくてもいいって感じで。

名嘉
仕事の話だったらいくらでも打ち合わせとかセッティングしてやりますけど、結構オンラインの場って、私が思うのは、普通に仕事じゃなくても雑談ベースで友達とやったりとかしても、テーマありきというか、「これについてしゃべろう」みたいな感じがしますよね。だからただZoomしようみたいな感じで、あえてそういう場を作るのは大事ですよね。

渋谷
チームもね、分かれちゃってるから、他のチームの人と話さないっていうのも起こるしね。リモートだと余計に。


そうですね。

名嘉
会ったことないメンバーもたくさんいるじゃないですか。

渋谷
ほとんどじゃないの(笑)。


ははは。

名嘉
長いこと一緒にやってても1回も会ってないってこともあって。渋谷さんは全員やっぱり会ってますか?

渋谷
えっ……、どうなんだろ? いや、会ってないよ(笑)。

名嘉
ふと気になったんです(笑)。

渋谷
だって遠藤さんとか会ってないでしょ。最近入った方はまあ少なからず会ってないし。

名嘉
社長も直接会ったことがない人が会社にいるっていう(笑)。面白いですよねやっぱり。

渋谷
東京に住んでいる人とも会わずにすれ違うみたいな(笑)。そんなもんですよ。

名嘉
そうですよね。会ったことない人とコミュニケーションとるって、いきなり自分から「ちょっとしゃべりましょうよ!」って言えないじゃないですか。

渋谷
そうですね。


まあ確かにね。

名嘉
最近痛感してます。

渋谷
やっぱオンボーディング大事ですね。新しく入ったメンバーも馴染みにくいと思うので。みんなに会えないと。その辺かな。


何ができるかをね、わかってたとしても、なんでしょう、フルリモートやったら武器はみんな見えてくるんですよね、強いところは。

名嘉・渋谷
うんうん。


弱いところってあんま見えてこないんで。そういう意味で社内のコミュニケーションってのはすごいありがたいですね。

名嘉
いいですね、なんか弱みを見せるワークみたいなものをどっかでやりたいなみたいな話を前チラッとしたんですけど、それやってもいいかも。

渋谷
そうですね。

体調の悪さや二度寝すら共有するカルチャーを作った


ここからまた会社員の時の話ですけど、弱みがあったとしても「やるんだ!」みたいな感じじゃないですか。「そうじゃないんだ、仕事はこれなんだ、やれーーー!」みたいな感じで(笑)。適材適所とかあんまりないといいますか。

名嘉
ないないない(笑)。だって数字めっちゃ苦手やのにめっちゃ数字の話されて、なんか知らんけど担当にされてやべぇ……ってなって。

渋谷
あはは。


ありますよね(笑)。

名嘉
めっちゃ時間かかるみたいな感じで(笑)。


「それがお前の仕事でよくあるレベルなんだ!」みたいな感じでね(笑)。

名嘉
そうそう「あ、すいません、Excel数字間違ってました」って言いにいって。


そう、「やらなアカンぞ!」って言われるよね(笑)。

名嘉
めっちゃありました(笑)。仕事へのストレスが半端ないんですよ。もちろんね、乗り越えないといけないというか、やったらできるようになるというか、ちゃんとやったらできるっていうのはあるので、全部が全部否定するわけじゃないですけど。苦手としてることが仕事として降ってきたときのストレスが半端ないです(笑)。


そうなんですよね。

渋谷
峠さん、昨日だっけ?「胃が痛い」って言って、一昨日か?


一昨日ぐらいですね。

渋谷
ああいうのも普通の会社って言いにくいよね。


でしょうね。

名嘉 
あぁ。

渋谷
会社では言いにくいし、周りに迷惑かけるのもあるし。


絶対そうですよ。仮に渋谷さんと名嘉さんがめっちゃプレゼンアカデミーの話ししてるときにね、僕が「すんません社長ちょっと痛いんですけど」とかよう言わん(笑)。

渋谷
我慢しちゃうよね、やっぱ(笑)。

名嘉
終わるまで言いたいまま待ちますよね、絶対ね(笑)。


絶対ね、我慢してね、痛いわ痛いわ言うて。そうすると横から別の人に「お前何寝てんねん」とか言われるわけですよね(笑)。

渋谷
そうそう(笑)。MOVEDってそういうのよく共有されてるよね。

名嘉
めっちゃ言う私も。

渋谷
「今日調子悪い」とか言うし。

名嘉
「今日低気圧」「今日生理なので元気がないです」「眠いです」とか(笑)。


さっきなんてね「ちょっと今から二度寝します」みたいなの書いてましたね。

名嘉
ありましたね、「二度寝します」あった、さっき(笑)。

渋谷
けっこう見るよね、あれね(笑)。


あっはっは。

渋谷
「夜ゲームしすぎたので」とかそういうやつ(笑)。


そうですよね、そんなん多いですよね。

名嘉
いや、でもうれしい(笑)。

渋谷
普通の会社だとね、二度寝はまあ……(苦笑)。

名嘉・峠
あははは。

渋谷
女性もね、生理とか絶対来ることだし、人によっても違うだろうから、言ってもらわなきゃわかんないし、普通に言えるっていうのはいいなあと。

名嘉
そうですね。その場にいないから、察することもできないじゃないですか。

渋谷
そう、わかんないもんね。

名嘉
職場に行って察してもらうっていうのも、お互いしんどい話ではありますけど、調子悪いだけどがんばってたら「今日は帰ったら?」とか言われるときもあるじゃないですか。


うんうん。

渋谷
あるある。

名嘉
リモートやとそれも言えずに。「働きすぎ」みたいなのもリモートワークってね、言われることですけど、制限ができることによってちょっと緩和しますよ。

渋谷
ね。

峠 
そうですね、確かにね。会社行って、仮に渋谷さんが現場のリーダーやとして、今のMOVEDの人数面倒を見るってなったら、ちょっと「体調大丈夫か?」とか全員気づけないじゃないですか(笑)。

渋谷
気づけない(笑)。無理ですね。

名嘉
無理ですよ(笑)。


あからさまにアピールしてくる人が「あ゛ぁぁー」ってなってたらまだしもね(笑)。

名嘉
そうそう(笑)。


みんながんばっちゃうからね。オフィスにいたら。

名嘉
会社とかやと、そうやってアピールできる人とできない人に分かれて、アピールするやつばっかりがなんか得してるじゃないけど、「またお前か」みたいな感じになるから(笑)。


絶対僕そのアピール上手い派ですよ(笑)。

名嘉
私も上手いほう(笑)。


「痛すぎて動けないんですけど、もうちょっとがんばります」みたいなね。

名嘉
だからそこのね、いい意味で全員コミュニケーションがテキストになるのは、コミュニケーションの得意・得意じゃないみたいなのも、ちょっと薄められてるような気はしますね、リモートは。

渋谷
そうですね。


周りの雰囲気でね、何でも言いやすい雰囲気ってのはオフラインよりは作りやすいかもしれないですね。slackやったら別に表情作らんくてもいいっちゃいいんでね。

ZoomでのビデオON・OFFどうするか問題

名嘉

ちょっと前にZoomの打ち合わせで、ビデオONが必須かどうか議論したことがあるんですけど。


ほぉ。

渋谷
うんうん。

名嘉
いろんな意見があって、やっぱ表情を見せるべきだとかビデオOFF寂しいじゃないって意見がありつつも、「いや、声聞こえてんだからいいでしょ」みたいな意見も出てて。その辺もね、コミュニケーションを選べるといえば選べるし、その辺の度合いも人によって違うんでバランスとっていくとか。


どうなんでしょうね。MOVEDの中やったら、それなりにみんな気にしいひんって人ばっかりなのか、みんな気軽に顔を出して楽しそうにしゃべってるから、私もほんまやったら顔あんま出したくなかったけど出せるようになったとかね。そういう人が多いとかはどうなんでしょうね? 今けっこうみんな顔出してるじゃないですか。

渋谷
みんな出してるね。

名嘉
そうですね。

渋谷
別にルール化はしてないよね、したっけ? してないよね「顔出せよ」みたいな。怖すぎでしょ(笑)。


「評価下げんぞ」言うて(笑)。

名嘉
あはは。

渋谷
顔出さないから評価下げる(笑)。会社ってそうなりがちだよね、やらない人の評価下がる。

名嘉
殺しにかかってるわ、それ(笑)。

渋谷
勝手にやりたくなるような雰囲気がね、できてくればいいし。

名嘉
そうですよね、その辺がまた選択肢という話にも繋がるかもしれませんね。


うんうん。

渋谷
一般的な会社で「うちはリモートできない」とか「複業できない」とかまだあると思うんですよね。だから、そのためにビジネスをちょっとずらしたりとか、ちょっと変えたりする必要はあると思うんですけども、今の業態のままだったらリモートができない。でもそのままでいいって思えばそれでいいと思いますし、それじゃダメだってなる会社は、その業態を変えたり、リモートができる環境を作ればいいと思います。ほんとこれから「選択」がどんどん迫ってくる感じがありますよね。

名嘉
答えのない世界ですよね。

渋谷
どっちを選ぶかですね。選んだことにちゃんと納得していければいいなってとこかな。

名嘉
ある意味厳しい世界でもありますよね。

渋谷
うん、そう思います。


上手くいけばすごく楽しいですしね。

渋谷
そうですね。

名嘉
自分で納得してそれを選べてたらいちばん。

渋谷
いいと思います。

名嘉
40分経ちました。


おっ、ぴったりですね。

名嘉
早い。


一瞬ですね。

名嘉
深い話できますよね、このテーマはね。

渋谷
いくらでも話しちゃいますね。


もっと具体的な話とかね、いくらでもありますからね。どんなツール使ってんねんとかもありますし。

名嘉
あぁ、そうですよね。リモートワークのコミュニケーションひとつをとっても、すごくこう、どんどん広がる話でいいよね。

渋谷
うんうん。

名嘉
こんな感じでまた、MOVEDの働き方とかこれからの働き方について、週に1回は配信をやろうって感じですよね。


そうですね、そんな感じですね、はい。

名嘉
週に1回、まあいつ起こるかを楽しみに待っていただくってことで、はい。


はい、またご案内させてもらいますんで。

名嘉
じゃあ今日はこんな感じで。

渋谷
チャンネル登録してもらえればいいですかね。


それですよ、それ!

渋谷
どこにあるのかわかんないけど(笑)。

名嘉
MOVEDのYouTubeチャンネルのGOODボタンとチャンネル登録をお願いします♪


ホントにお願いします(笑)。

名嘉
お願いします! ぜひ、はい、MOVEDのホームページもオシャレなので遊びに来てね。


概要欄にもしっかり貼ってありますので、よろしくお願いします。はい、じゃあ今日はここまでということで、ありがとうございました。

渋谷
ありがとうございました。

名嘉
ありがとうございました、またね。

YouTubeでこの放送をご覧いただけます(クリックでYoutubeへ)

※書き起こしは読みやすくするための編集を加えているため、発言意図は変えていませんが、表現が異なる場合があります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?