野球部で学んだこと

僕は小学3年生の頃から高校1年生まで野球をやっていた(高1はイジメで野球部を退部した)。この10年にも満たない野球経験のなかで、中学時代が一番楽しかった。あの頃が一番、野球を心から楽しんでいた。心から野球を楽しめたし、何より人間として成長をさせてもらった3年間だったと思う。

中学時代の恩師には、野球人である前に、人としてどうあるべきかを教わった。普段の学校生活に関して厳しく言われた。「挨拶はしっかりとする」「学校には遅刻しない」「宿題を忘れない」など、「基本のキ」、やって当たり前のことをしっかりやりなさいということを繰り返し言われた。そして特に、「礼儀・礼節」には厳しい先生だった。

「こういった、普段の学校生活で当たり前とされていることを当たり前に出来ない者は、野球においてもその姿勢がでてくる。道具をぞんざいに扱ったり、いい加減なプレーをしたり、そういうところに出てきてしまう。普段の生活から自分を律することが出来ない者は、いい加減な野球しかできない」

この言葉は、僕の心にとても響いた。何かしらの確たる証拠があるわけではないのだが、不思議なことに、僕の野球経験の中でいい加減なプレーをしたり道具の扱いが荒い者は、学校の成績がよくなかった。これはともすれば偏見と言われてしまうのだろうが、事実僕の周りはそうだったのだから仕方がない。

野球部員としてというのも勿論だが、学校の一生徒として恥ずかしくない行動を心がけていた。特に僕の田舎は中学校が2つしかないので、良い噂も悪い噂もすぐに広まる。尚更悪い噂は粒立てて言われてしまう。だから僕は、普段の学校生活からいろいろなことを意識して生活していた。

僕は元々人付き合いが得意な方ではないが、中学の野球部を通して礼儀・礼節を学んだ。中学生みたいなことを言ってしまうようだが、挨拶を通して人付き合いやコミュニケーションが円滑に進むようになった。当たり前のことを当たり前にやることの大切さを学んだ。

あれからもう10年以上経っている。僕は立派になれているのだろうか。春になると、久々に恩師に会いたくなる。地元に帰った時には、会いに行ってみようか。

#部活の思い出 #球春到来 #忘れられない先生

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