何故わたしはバンドをしているのだろう
※2015年に書いた掘り起こし記事です。当時のバンドはすでに解散済(悲)
これは、単純な疑問だ。
わたしは学生からバンドをしていたわけではなく
社会人になって突然マイクを持ちベースを弾きだした。
なぜだろう。
小さいときに楽器を習っていたわけでもなく
中高生のときに洋楽にはまることもなく
むしろ流行の音楽には疎いぐらいだったのに。
ほんと、人ってふしぎだねえ(他人事)。
ただ一つ考えられる理由は、
社会人になって踊らなくなったことだ。
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クラシックバレエから始まり、新体操を経由し、創作ダンスの世界へ入り、
大学ダンスからコンテンポラリーの世界を垣間見る。
そんな学生時代だったから
踊ること以外に何かにはまるということを考えたことがなかった。
(でもわたしダンスめっちゃ下手です。マジで。年数ばっか経ってしまった残念な感じ。)
踊りは、生まれたときからずっとそこにあるものだったから、
はまるとかそういう問題じゃなくて、
「選択肢がそれ以外ない」みたいな感覚に近い。
なんの迷いもなく、ダンスへ引き寄せられてた。
大学ダンスで薄々気づいていた才能のなさに打ちのめされ、
ダンスは好きだけれども一度離れてわたし自身のことをちゃんと考えようと思ったときに、
生まれて始めて音楽というものに「どはまり」した。
本当に、鬼のように「どはまり」した。
いままで空っぽだったわたしの中の「なにかにはまるゾーン」に見事にすっぽりとはまった。
そこから初めてアーティストのライブを見に行き、初めてライブハウスというものに行き、初めて音楽フェスへ行くという学生のときにやりそうなことを早回しで駆け抜けた。
で、思った。
わたしもやりたい
ここがわたし自身不思議なところで、わたしは見るに飽き足らず、気になると自分でもやりたくなってしまうのだ。
そこから、何も知らないわたしが無謀にもバンド活動をすべく奔走し、ここもいろいろあったけど、どうにか今日までやっている。
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思うに、わたしは「表現する場所」がほしかったんだと思う。
ダンスは、わたしにとって「表現する場所」に他ならなかった。
言葉にならない何かを、言葉以外の方法で表現すること。
ずっとそれがダンスだったのだけど、そこにすっぽりと音楽がはまった。
あんなにダンスでは創ることが辛くなっていたのに、今はバンドでオリジナルの曲を作っている。
ダンスもこんな風にアイディアがでてくればよかったのに、と今でも思う。
(ちなみに、わたしはバンドど素人でコードがつけられないので、わたしの作った鼻歌でコードをつけてもらい、そこからなんやかんやと作っていくというややこしい方法で作ってます。)
——–
なかなか踊りにいく時間が取れなくなってしまったが、今ならダンスともいい距離をとれるかもしれないと思うようになった。
また必要なときに、ダンスでわたしを「表現」できたらいいなあと、そのときがいつ来てもいいように、ぼんやりイメージを膨らませておこう。
だからこそ、やっぱりわたしはまだバンドを続けていこうと思う。ダンスの「表現」と比較できるように。
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