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左派は初詣に行けないのか問題

 療養治療中、青木理著「日本会議の正体」を読んでいました。

 日本会議、特に神社本庁(神道政治連盟)が政治に入り込んだ歴史を学んだのですが、そんな中、とある配信で今年の自民党大会の冊子が話題にのぼっていて、その中に記載されている「支持団体」「協賛団体」を紹介していたのですが、コレがあらゆる日本の宗教団体が網羅されていたのです。
 御紹介しますれば・・・

・神道政治連盟(ご存知、全国大多数の神社を束ねる団体)
・㈶全日本仏教会(伝統仏教を束ねる団体、神社本庁の仏教版みたいなものか)
・天台宗(比叡山延暦寺、善光寺大勧進など)
・高野山真言宗(和歌山県高野山のお寺が多数)
・真言宗智山派(成田山新勝寺、高尾山薬王院など)
・真言宗宝山派(長谷寺、新井薬師など)
・浄土宗(増上寺、善光寺大本願など)
・浄土真宗(「真宗」という名がついているお寺など)
・臨済宗妙心寺(京都の大徳寺など)
・曹洞宗(永平寺、總持寺など)
・日蓮宗(身延山久遠寺など)
・いんなあ とりっぷ(霊友会 法華教)
・立正佼成会(民主党系を支持しているコトが目立つが、自民党にもガッツリ入り込んでいる)
・崇教眞光(昔、家のポストに「祈りでクルマのエンジンが直った」と書かれたチラシが入ってた)

 このように、仏教系も “オールキャスト” といっていい面子がズラリとならんでいたようです。


 そうなると、私を含む自民党政治に否定的な人間は、どこに初詣へ行けば良いのでしょうか? 上記の団体に絡む神社や寺に初詣に行くと自民党の資金になる、というロジックを立ててしまうと、もうどこにもいけなくなってしまいます。

 ならば、例えば「神社本庁に属していない神社に行けばイイ」という考え方も有りますが、そうなると全国から時間をかけてわざわざ、

・出雲大社 ・靖国神社(ここはまた別の問題が生じますが・・・)
・日光東照宮 ・伏見稲荷大社 ・富岡八幡宮

 といった限られたトコにしか行けなくなり、なんでそんな苦労をしなければいけないのか? という疑問や憤りも出てくるコトでしょう。

 だから、そこは都合よく考えてイイんじゃないかと思うのです。
 私は「祈る」という行為は「自らの心に問いかけて、自らに誓いを立てるもの」だと考えていて、その「媒介」として神社や寺を用いていると捉えています。 なので「媒介」の対象は基本的に何でも良くて、コチラ側が神社や寺を “利用する” ぐらいの心持ちで丁度良いのではないかと、私は考えます。

 政治について考えるのは大事ですが、それに自らが縛られないようにしたいなと思う今日この頃。 政治は生活に直結している、からこそ、

「たかが政治」

 というキモチを心に持ちつつ、真摯に向き合いたいと思った最近の私なのでした。




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