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【選挙出まくり男】小西彦治とは何者か?(5)【伊奈町長選挙編】


 1月に行われた長野県・須坂市長選挙。

 それに合わせる形で小西氏についてまとめた当シリーズ。 お陰様で多くの方々に読んでいただき、この選挙以降小西氏が選挙に出まくる度に当記事の読者などから私宛てに情報が届くようになりました。 誠に有難う御座います。

 そのような中、小西氏が4月21日投開票の「埼玉県・伊奈町長選挙」に乗り込んできました。

 私は取材に行けませんでしたが読者の方から情報をいただき、(匿名を条件に)公開の許可を得ましたので、皆様に共有いたします。 小西氏の選挙戦略に新たな動きが出てきていますので知っていただきたい情報です。 是非ご覧ください。




◆立候補者

大島 清  (75) 無所属 現 4期目を目指す
小西 彦治 (52) 無所属 新 首長選16度目の出馬

 3期目を目指す現職75歳と「後期高齢者」の域に入ってきましたが本人は意気軒昂のようで立候補。 しかしコレは小西氏が常々公言して憚らない出馬する選挙を選ぶ三要素、

「現職」「多選」「高齢」

のうち「現職」「高齢」が当てはまるため、狙われてしまいました。

 では、今回の小西氏について触れる前に現職について見ていきましょう。


◆大島 清(おおしま きよし)候補

伊奈町役場HP より引用)

 大島候補は伊奈町出身。  上尾高校卒、中央大学中退で伊奈町商工事務局長、伊奈町観光協会専務理事などを務めた後の2016年、3期務めた当時の町長が任期満了で退任し、次の座を争う選挙で新人同士の一騎打ちを制し初当選。 2期目は無投票当選し(←コレも小西氏に狙われた要因)今回3期目を目指し立候補しました。

 選挙公報はコチラ。 在住クルド人に対する排斥運動が激化している川口市蕨市から電車やクルマで1時間程度と近い伊奈町の首長候補が「外国人住民の方々との調和」と掲げているのは大いに評価できますが、全体的に具体性に欠けた政策が並び、正直言って “テンプレート感” は否めません。


◆選挙結果

[当]大島 清  (75) 無所属 現 8,615票
 -------------------------------------
[落]小西 彦治 (52)  無所属 新 1,630票

投票率:28.20%

 いきなり選挙結果になりますが、大島候補が大差で勝利し3選を果たしました。
 しかしながら小西氏は得票率15.91%を獲得し、供託金没収ライン10%クリアしています。

(小西氏の「首長選シリーズ」全成績)
(クリックやタップで拡大してご覧ください)

通算成績を「11勝3敗」としました。

※上記はあくまで「供託金没収ライン」を基準にした勝敗であり、当然ながら「当落」をベースにすると「14戦全敗」になります。 お間違いなく。

 それでは、ここからが本題。 伊奈町長選における小西氏の戦略をチェックしていきましょう。


◆今回の選挙ポスターを見る

(一部加工をしております。 理由は後程)

 今回のポスターがコチラ。 当然の如く「2024年Ver.」使いまわしです。 コレがさも当たり前のように見える私は感覚が完全に麻痺しているのでしょう。
 ポスターの右側(顔写真部分)は(何かくっついてますが)基本的に同じ。 そして私が「ゴチャゴチャしている左側」と読んでいる「町民のみなさまとの お約束。」という部分ですが、

(クリックやタップで拡大してご覧ください)

 コチラになりまして、検証したところ今年出た5回の町長選で貼られたポスターの文言と全く同じでした。

(左:川越町長選 中:舟形町長選 右:印南町長選)
(左:横芝光町長選 右:伊奈町長選)

 このように5枚全て内容が同じで、コレがトランプなら「5カード」で高い役なのですが、残念ながら選挙ポスターなので同じものが揃ってもブタ無役です。

 次に、選挙公報を検証します。


◆今回の選挙公報を見る

(コチラも一部加工をしております。 理由は後程)
(クリックやタップで拡大してご覧ください)

 選挙公報はポスターと違い、自治体によってサイズやフォームが指定されるため使いまわすワケにもいかず、出馬毎に作り替えています(当たり前ですよね)。 そのため自治体に合わせた政策や現在小西氏が訴えたいコトなどが見えてくるので、貴重な資料です。
 今回「伊奈町を伊奈市へ」と掲げ(それをポスターに載せなさいよ…)、「12の公約」を挙げていますのでツッコミ入れて見ていきますが、小西氏の選挙公報を見る上で大事なコトが有ります。 それは、その選挙が行われている自治体の場所を知るコト。

(GoogleMap より引用)

 海なし県である埼玉の、さいたま市の隣にあり、14.79㎢の面積に45,042人(2024年4月1日現在)もの住民がいる比較的栄えた町で、町内に山や川は見られない平坦な土地です。
 過去の選挙公報を見ると大きく3パターンに分かれ、

(三重県・川越町長選の選挙公報)

 地理的に地震などの自然災害で甚大が被害が想定される自治体に対応した政策を並べた「いのちを守る型」

(山形県・舟形町の選挙公報)

 比較的田舎で人口減が危惧される自治体に移住等の人口増政策を並べる「にぎわい創出型」

 そのどちらにも当てはまらない伊奈町のような自治体に対しては、より一層ぼんやりした政策を並べる「とりあえずテンプレ並べてみた型」に当てはまるかと。 その中でも今回掲げた「町を市へ」というキャッチコピーは、

(京都府・精華町長選の選挙公報)

 精華町長選でも掲げており、見事にデザインも一致しますね。 主張する政策がブレないと言えばそうかもしれませんが、まぁ使いまわしですよね。

 話が逸れましたが、改めて伊奈町長選の選挙公報を見ますれば、まず今回「12」という歴代最多の公約を挙げたコトに驚きます。 きっと首長選を重ねるうちに訴えたいコトが増えたのでしょう。 それだけ多く掲げた結果レイアウトとして破綻しているのですが、溢れ出るキモチを抑えられなかったのですねきっと( )
 例えば「④大型公園を整備」なんてのは最近載せ始めた政策ですが、「新設」ではなく「整備」なので、既存の公園に手を加えるというコトなのでしょう。 だとするならば、

(GoogleMap より引用)

「伊奈町 公園」で検索するとこれだけの数の公園が出てくるのですが、一体どの公園のコトを指しているのでしょうか。 聞いてみたいものですね。

 また、「⑩首長は70歳を超えた任期で次世代へバトンタッチする」という旨が書かれていますが、(使いまわし)ポスターの「ゴチャゴチャした左側」には「リーダーの長期的な権力は、驕りや現状で良いという勘違いなどの弊害を生みます。」と書かれており、今回の選挙公報との矛盾を感じます。
 小西氏が当選する確率は、例えるなら「私が選挙ライターの第一人者になって、私が主役のドキュメンタリー映画が出来る」可能性と同程度の小さな確率だと思いますが、小西氏が法定得票数25%以上獲得し、且つ選挙直後に首長が何らかの事案(急逝とか)が生じた場合は小西氏が次の首長に就任するコトになります。 そしてその可能性が全く無いとはいえませんが、もしそうなった場合、選挙公報通りの政策を取ると、現在52歳の小西氏は4期務めても68歳で、そこまで務めたいという “下心” が見え隠れしているように見えるのは私だけでしょうか。

 そして思わず笑ってしまったのが「⑥福祉に関しては全般的に、とことん取り組む」というほぼ何も言っていないに等しい公約! 例えば維新マインドを持った候補が「福祉予算の削減を検討」とか言ったりするコトは有るかもしれませんが、その是非は別にしてそれは公約として具体性を持つものでしょう。 でもやっぱり「福祉は取り組みません」なんて公約に書く人はいないワケで、そんなぼんやりとしたコト書くくらいなら載せなきゃイイのにねぇ。

 以上、毎度恒例のポスター&公報チェックでした。
 それでは、今回新たに始めた(と思われる)戦略を、共有します。


◆新たな選挙戦略

⑴遂に “事前告知” をやめた!

 これまで小西氏は告示前の「立候補予定者説明会」には参加せず、告示前日までに出馬の報動が出ます。 報道各社が小西氏に連絡を取り確認する場合も有れば、小西氏から報道側に立候補する旨を知らせる場合も有るようです。 自分からわざわざ報道に「立候補しま~す」なんて連絡するのはカッコ悪く見えますが、それでも小西氏には必要なコト。

 コチラは三重県・川越町長選に出馬した際の記者会見映像。 役場で立候補の受付を済ませたアト、集まっていた報道陣の前で会見します。
 主な選挙運動がポスターと公報のみという小西氏にとってはこの記者会見が自らを露出する貴重な機会です。 しかし無投票が確実な状況では報道が役場に待機する人数が減る、下手したら役場に行かせない可能性が有り、そうなると会見が出来ず貴重な “選挙運動” が出来なくなってしまいます。
 それを防ぐために事前に報道に知らせ、それが報じられるコトで私のような野良フリーライターが記者会見に駆けつけるコトが出来たのです。

 しかし今回は記者会見をしている小西氏の写真や記事が全く見当たらなかったため、当日早朝の連絡、もしくは事前告知全く無く役場に乗り込んだ可能性が有ります。 過去には三重県・いなべ市長選に出馬した際が「当日の朝に出馬を決断した」そうで(この話を記者会見の度に武勇伝のように語るのは、もうやめてほしい…)、それに続く「当日出馬」だったようです。
 なおコレについては、私が会見に乗り込んで余計な質問をするのを嫌ったんだ! と言ってくれる人もいますが、サスガに私にそんなチカラは無いですし、小西氏もそこまで私を脅威に感じていないでしょう。 だからこそ、次に会う時が楽しみなのですが・・・w
 
それはともかく、小西氏の中で記者会見がプラスに働かないと見切り、ならばもっと隠密に動いた方が良いと判断した可能性が有ります。


⑵謎のQRコード!

 今回、ポスターと選挙公報に「QRコード」が載っています。 過去に有権者に向けたメッセージ動画(自身のYouTubeチャンネル)に繋がるQRコードを公報に載せたコトは有りましたが、今回は公報に加え使いまわしのポスターに上貼りするというチカラの入れようです。
 しかもリンク先がメッセージ動画ではなく、「伊奈町民の1票の価値をマンガで選挙チラシにて示しました」とコードの隣に書いている通り、選挙チラシ(選挙ビラ)をWebで見られるようになっているようでした。 コレは新たな試みだと私も公報からQRコードを読んでみたのですが・・・

(筆者スマホ画像をスクショ)

 リンク先のURLが「Googleドライブ」になっているコトに恐怖を感じ、それでもライターの端くれとしてココは頑張らねば! とリンクを開いた、のですが、

(筆者スマホ画像をスクショ)
(中段のボカシ部分は筆者メールアドレス)

 「ファイルのオーナーにアクセス権をリクエストしますか?」という警告メッセージが出ました。 「チラシ読んでください」と広く募っといて、読み込んだらまさかの「許可制」だという。 しかも(私はネット界隈に詳しくないので分かりませんが)このメッセージの文脈だと、メアドなどの個人情報が相手(おそらく小西氏)に流出する可能性も想定されるため、私もココから先に進むコトが出来ませんでした。
 先程からポスターや公報のQRコードにボカシ処理をしていたのは、ココからアクセスできないようにするためです。 もちろんリンク先は安全で個人情報を渡すコトにもならないと信じたいですが、“何か” 有った時に責任取れないのでボカシを入れさせていただきました。 御了承下さい。

彦治さぁ、何がしたいの? そこまでいくと怖いよ・・・


⑶選挙ハガキを使い始めた!

 読者からの情報によると、選挙期間中に小西氏の「選挙ハガキ(公選ハガキ)が町内に撒かれたそうです。

 「ボネクタ」の内容を引用しますと、選挙ハガキは「選挙期間中に有権者に郵送できる唯一の印刷物」を送れる真っ当な選挙活動で、その配布については「直接投函」禁止されており「郵送」で届ける、とされています。
 ならば小西氏はどうやって個人情報(住所、名前)を入手したのかと疑いたくなりますが、それについては公職選挙法で「選挙人名簿抄本」閲覧が認められており、それを見れば情報を仕入れるコトは可能です。

 が、選挙ハガキには情報を仕入れた手段について、

「※個人情報につきましては、インターネットから電子電話帳にてピックアップさせて頂きました。今回抽出しましたデータは、全て破棄、保管しておりませんので、今回の選挙限りの、選挙はがきとなりますことをご了承願います。」

(情報提供者によると「原文ママ」とのコト)

 とチラシに書かれており、選挙人名簿抄本を見るという正当な手段ではなく、ネット上の「電子電話帳」から個人情報を仕入れるという、別の手段を用いたようです。 恐らく選挙人名簿抄本を利用しようとすると、

・選挙管理委員会(選管)に閲覧の希望を伝える
・閲覧をする日時は選管から指定される
・コピーや撮影は禁止 手書きのみ可

ボネクタ 様より引用)

 とイロイロ煩雑なため使えなかったのでしょう。 なんせ、事前予告なく告示当日に受付に飛び込むほどバタバタしていたのですから。

 「電子電話帳」で検索するとこういったモノが見つかりました。 小西氏がこのサイトを利用したかどうかも定かでは有りませんが、例えばコチラを利用すると「市区郡版」の電話帳データを「2,980円~」で入手するコトが出来るようです。 ・・・なんだか怖い世界ですね。
 ちなみに選挙ハガキの作成費は自己負担。 郵送費が「国政選挙に限り」公費負担となっており、町長選挙については公費負担の対象外、つまり作るのも送るのも全額自己負担のようです(¥ありますなぁ・・・)。

 それでは、今回得票率10%以上獲得したコトで供託金50万円が還って来るコトに加え、選挙運動にかかった(選挙ハガキ以外の)費用を公費で賄われるコトになった小西氏に、一体いくら税金から負担されたのか、伊奈町の条例から推定して見ましょう。


◆伊奈町が小西氏に負担した選挙運動費用を推定する

 「候補者における選挙運動の機会均等を図る」ために公職選挙法で候補者が一定の条件(供託金没収ライン)を超えれば選挙運動にかかった費用を公費(=税金)で負担するように定められています。 この制度は懐事情が立候補の障壁にならないためにも必要なものだと私は考えます。
 ただ、小西氏には選挙の度に使っている印刷業者と手を組んでポスターなどの印刷費用を抑えるなどをして、一方で選挙管理委員会には定められた(自治体毎に金額が異なる)上限イッパイを請求し、その “利ざや” を印刷業者からキックバックしてもらうコトで利益を得ているのではないか? という疑惑が持たれていました。 ただしそれについては、

 長野県・松川村長選挙立候補時に行われた記者会見で、(キックバックは)貰っていません!」と明確に否定していており、現時点でその言葉が最新のエビデンスとなっているため私もこの件で疑うコトをやめています。

 ただし、選挙運動にかかる費用を自治体に負担してもらうコトが制度上可能なのは事実なので、以下の内容については小西氏を追及するという意味ではなく、伊奈町から最大でナンボ税金で支払われているかというコトを有権者に知らせるという意味で書かせていただきますので、その旨ご了承ください。

⑴選挙カー

 選挙カーの公費負担は、①車両代 ②燃料代 ③運転手のギャラ の3項目有ります。

伊奈町HP より引用)


 伊奈町ではこのように定められています。 今回小西氏が用いた「選挙カー」の画像は確認できていませんが、

(長野県・松川村長選取材時に撮影)

コチラと同じだとするならば、ハイヤーではなく自身で持ち込んだものとなるので、

①車両代(レンタル):16,100円/日 × 選挙期間5日 = 80,500円
②燃料代:7,700円/日 × 5日 = 38,500円
③運転手のギャラ:12,500円 × 5日 = 62,500円

となり、最大181,500円が税金から負担する可能性が有ります(※ただし負担の可否は都度選管が判断)。 なお選挙カーについては上記画像のモノならば「神戸ナンバー」なので自ら所有している可能性が高い点は御留意ください。


⑵選挙ビラ(チラシ)

 チラシが配られたという情報は確認できていませんが、先述の「QRコード」の件を見れば伊奈町長選に向けたチラシを作成したと見て取れます。 選挙チラシは作成すれば配らなくても費用を請求するコトは可能です(負担の可否は選管が判断)。 実際、長野県・須坂市長選の記者会見で「チラシは用意しているが(手が回らないため)配るかどうかは分からない」と語っており(※市内にチラシが撒かれた様子は無かった)、松川村長選では珍しく選挙期間中、町内で選挙活動をして、出会った町民にチラシを手渡ししたという話が有ります。

伊奈町HP より引用)

 伊奈町ではこのように定められており、町長選なので小西氏は最大38,650円を伊奈町から負担してもらうコトが可能です。 ただし、繰り返しますが負担の可否は都度選管が判断します。


⑶選挙ポスター

 小西氏の選挙活動の主たる、ポスター。

伊奈町HP より引用)

 伊奈町ではこのように定められておりますが、表を見るだけでは分かりづらいので説明申し上げると、伊奈町の「選挙ポスター掲示場」71か所で、1枚あたりの単価は541.31円となっています。 
 印刷枚数は貼り損じや雨風などで剥がれた時の補充も考慮し、1.2倍86枚分のポスター作成費用について請求が可能です。
 そしてポスター1枚の上限単価は541.31円にポスター掲示場71か所分を掛けた額に316,250円を足した額をポスター掲示場71か所で割った、4,996円となります。 よって計算すると、

(掲示場71枚分 × 予備分1.2倍=)86枚 ×上限単価4,996円 = 429,656円

となり、選管が認めれば最大429,656円を税金から負担されます。

 これらを合わせて、最大「649,806円」の税金が小西氏の選挙運動に対し負担する可能性が有るのです。 最終的には小西氏が何についていくら請求する負担を申請するかと選管がそれを認めるかに懸かっています。


◆伊奈町は頑張った!

 埼玉県初進出となる伊奈町長選で小西氏は1,630票を獲得し、得票率は15.91%となりました。 この数字は一見すると小西氏に票が入りすぎのように見えますが、「初進出の県で行われた選挙」の得票率を比較すると、

1位:長崎県   4.29%(時津町長選)
2位:和歌山県  9.75%(印南町長選)
3位:岡山県 10.10%(総社市長選)
4位:福島県 10.65%(大熊町長選)
5位:山形県 11.01%(舟形町長選)
6位:埼玉県 15.91%(伊奈町長選)
7位:三重県 17.25%(松阪市長選)
8位:千葉県 20.55%(横芝光町長選)
9位:長野県 23.41%(須坂市長選)
10位:京都府  24.31%(精華町長選)

(初進出の県で行われた選挙の得票率ランキング)

このようになり、私が住む長野県を含めもっと高い得票率の県が有ります。
 しかも、1位の長崎県は何故か既に2候補出ている選挙に乗り込み三つ巴の戦いの末、案の定ボロ負けしたもので、2位の和歌山県の印南町長選は小西氏にとって重要なアピール媒体である選挙公報が無かったコト(※小西氏が提出をミスったという説もアリ)と小西氏自身が体調不良で町内の選挙活動が出来なかったコト、そして小西氏が住む兵庫県から近く悪評評判が知れ渡ったコトが要因と考えられ、3位の岡山県総社市は現職市長が実績も人気も充分の方で大敗は端から明らか。 4位5位の東北地方は明らかに小西氏に対し厳しく相性が悪い地域です。
 翻って伊奈町は前述の通りさいたま市の隣で人口密度が高い自治体。 そういった自治体は(小西氏に限らず)物珍しい候補に票が集まりやすい傾向が有る中で15%台に抑えた。 “関東初進出” となった千葉県横芝光町長選の得票率と比べれば伊奈町長選が頑張ったコトが伝わるかと思います。
 読者の情報によると、伊奈町内で有権者が小西氏に票が集まらないように動いていたそうで、その結果がこの数字だと私は思います。 投票率も前々回の2016年から9.37ポイント下がりましたが、他県では20ポイント下がるのもザラ。 こんな “誰がどう見ても現職が勝つ” 選挙で、ひと桁台の得票率減に留めたのは間違いなく町民の頑張りの賜物。 伊奈町の皆様に心から敬意を表します


◆小西氏が次に “出没” する選挙は?

 5月第一週はGWで選挙はナシ。 翌週から選挙が各地で行われますが、私は小西氏が今後「市長選」に出てくるコトは無い! と見ています。 実際、1月21日投開票の長野県須坂市長選以来、市長選には出ていません。
 市長選は供託金が100万円と町村長選の倍額必要で負担とリスクが大きすぎるコトと、市長選に出ると翌週の市長選には出られない(翌週の告示日は未だ前週市長選の「候補者」であるため)ので身動きが取りづらいコトが「市長選に出ない」と考える主な理由です。 もし市長選が視野に入っているなら、

 現職73歳市長が5選を目指した長野県東御市長選を見逃すワケがなく、ましてや、

当選直後、支援者におにぎりを配って公選法違反の可能性が高いコトを堂々とやらかす「アレ」な市長なので、尚更 “狙い目” だったでしょう。
 ちなみに先述した通り私が住んでいる長野県を避けたってコトは無いでしょうが、同日投開票だった隣の小諸市長選を取材した際に聞いた話によると、現職陣営は小西氏が出馬しても対応できる態勢は出来ていたそうですよ。
 また小西氏は須坂市長選から “毎週出馬” という前人未到(誰もこんなバカみたいなコトやらない)の連戦に挑むも、2月の印南町長選と松川村長選の2週連続供託金没収に追い込まれ、それ以降は出馬に慎重になっています。
 それらを考慮し、町長選村長選に絞り、これまでの原則「現職」「高齢
」「多選」
を適用して5月の選挙スケジュールを、一応市長選を含む全ての選挙を見ていたら!

 5月19日投票の兵庫県・相生市長選挙の立候補予定者に名前が有る!! 確かに5月は(北海道にでも行かない限り)他に出られる選挙が無さそうで、現職の相生市長は75歳で既に6期務めている方。 しかも(少なくとも)2期目以降全て無投票という、小西氏にとっては格好の “獲物” ですが、ホントに地元の兵庫で選挙出るの? 今まで兵庫で首長選に出たコトは無いですが、あんた市議/県議時代に、

★伊丹市議1期目で当時所属していた「みんなの党」の方針を破り離党
★県議時代に「嘘メールで学校の信用を失墜させた」として損害賠償の支払いを命じられた
★県議時代に政務活動費不適切な支出が有ると議会に指摘され、28万円返還
★県議を「伊丹市議選に出るため」という謎の理由で辞職
“ニセ維新候補” の参謀として動く→落選
★3期目を目指した伊丹市議選で参政党に公認申請だして却下されたら、限りなく参政党に似せた「参政党(まじわり政党)」という政治団体を作り、出馬→落選

神谷宗幣 参政党独裁者代表twitter-X より引用)

 イロイロやらかしてるじゃん。 間違いなく悪名が知れ渡っている地元で、出る? 本気か・・・??


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