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選挙結果振り返り(2024 6.16投票)


 昨日は沖縄県議選の結果が出るまで開票速報に釘づけ。 予想外の結果となり驚きましたが、他ニュースで既にアレコレ語られているのでコチラでは少し触れる程度にしておきます。
 では、それ以外の4つの選挙結果を見ていきましょうか。




◎滋賀県・竜王町長選挙

 3期目を目指す現職に、元滋賀県観光振興局長の新人と元大阪市立大学大学院教授の2新人が挑む選挙は現職が横綱相撲で3選を果たしました。

 現職は立憲国民民主と自公の地域支部が推薦する “相乗り” 候補なので構図の時点で盤石だったのですが票が相手も新人2候補の票を足した分より多く得票しており、完勝です。 推し進める「コンパクトシティ化構想」が加速すると思われますが、

(Google Mapより引用)

 平野部が点在する地形な上、高速道路のインターチェンジは市の中心部から離れたトコに有る。 この条件下で果たしてそれは可能なのでしょうか。 疑問に残りますが、注目していきましょう。

 第2位の元局長は政党支持を受けない草の根選挙でここまでの票を獲れたのは大健闘ではないでしょうか。 次の町長選は勿論、町議選も3年後と遠いですが有権者からいただいたこの票を「次」に生かしてほしいものです。

 そして、共産社民が支持した元教授の票数は・・・ まぁ、次行きましょうか。


 以降3選挙は沖縄の選挙になります。 ココで県議選の結果を少し触れますと、

 定員48で改選前は(県政)与野党が同数の24議席を分け合っていたのが、与党(オール沖縄系)が20議席、野党系(自民・公明など)が28議席と野党系が圧勝。 明暗クッキリ分かれる結果となりました。
 それを踏まえながら、同日投票となった沖縄県内の選挙を見ていきましょう。


◎沖縄県・糸満市長選挙

 2期目を目指す現職に元市議の2人と元県議の新人3人が挑む選挙は現職が接戦を制し2選を果たしました。

 予想通り39歳の元市議とのマッチレースとなりましたが現職が抜け出た形です。 当選したとはいえ164票差まで迫られたコト。 何より「2期目を目指す現職」という基本現職有利な構図の下で新人が3人も立候補してきたコトを見ても、2期目の4年間で相当頑張らないと次は厳しそうに見えます。
 逆に今回惜しくも敗れた元市議は、下手に市議へ復帰したりせず4年間地道に運動を続ければ次は充分勝機が有るとみます。 ただし今回の選挙公報(PDF)は中身が薄っぺらすぎたので、より深い主張を提示できるようにしてもらいたいものです。


◎沖縄県・糸満市議会議員補欠選挙(定数4/7人)

 県議選に2人、市長選に2人出馬するために市議を辞職したコトに伴い行われる選挙で、新人7人が4議席を目指し立候補した結果、60代1人、40代2人、20代1人が当選しました。

 候補者の中に玉城(たまき)さんと玉城(たましろ)さんがいるので、恐らく按分票が出た結果、明暗が分かれるだろうと思っていましたが結果は両者当選。 2位に26歳の女性候補が入り4位は元の職業だった薬剤師の連盟から応援を受けた40歳男性が滑り込みました。

 一方、惜しくも次点に終わった39歳女性候補。 26歳女性候補に票を持っていかれたコトが大きかったと思われますが、選挙公報(PDF)を見ると「辺野古基地反対」を市議補選で唯一掲げている候補でした。

 県議選の糸満市選挙区は定数2で自民と維新の候補が当選し県政野党が2議席総獲りしていますので、この流れが波及したものと思われます。 もし別日なら結果は変わったかもしれませんが・・・


◎沖縄県・中城村長選挙

 4期務めた現職が退任し、次の座をいずれも元村議で、いずれも「比嘉」さんの男女1人ずつが一騎打ちで争い、女性の比嘉候補が村長初当選を果たしました。

 女性候補は村議を3期務め前回の村議選はトップ当選し、今回現職から後継指名を受けています。 そして何より、自民系候補です。
 一方の男性候補は村議は1期(途中で辞職)で、オール沖縄系。

 県議選で中城村が属する中頭(なかがみ)郡区は定数5で、唯一オール沖縄系が勝ち越した選挙区。 しかもトップ当選したオール沖縄系候補は元中城村議という絶好の状況にも関わらず男性候補が勝てなかったのは、県議選の影響どうこうの前に村議としての実績の差と現職の後継指名が女性候補に行ったというのが大きいのでしょう。 女性候補の選挙公報(PDF)は随分とボンヤリしていましたが、然るべき結果でしょう。


以上です
当選された皆様の御活躍をお祈り申し上げます



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