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今週の選挙(2022 12.25投票)

 今年最後の選挙なのに、水曜掲載予定が二日も遅れてしまいました。 申し訳御座いません。
 一年を締めくくる選挙も、都市部から地方まで、真面目な候補者から「アレ」な候補まで揃っております。 それでは見ていきましょうか。


◎北海道・深川市長選

 5期目を目指す現職に、市議を5期務めていた新人と2期務めていた新人の二名が挑む選挙戦です。
 深川市は前市長が4期目当選直後の2006年に小学校の設備工事を巡る談合事件で逮捕され辞職。 その後継を決める選挙で現職が初当選したのですが、以降の選挙全て無投票当選のため市長選が行われるのは、ほぼ16年ぶりとなっております。
 果たして現職の5選は成るのか。 そして16年ぶりの市長選で投票率はどう変化するのか。 注目です。


◎千葉県・成田市長選

 5期目を目指す現職に市議を4期務めていた新人が挑む選挙戦です。
 コチラもコチラで12年ぶりの市長選となっております。

 ・・・ったく、どの自治体もなにやってんだよ。
 成田市なら国際空港の問題とか都心との鉄道アクセスの問題とか、いろいろ市民に問うべきものは有るハズなのに。 困ったものです。
 


◎千葉県・東庄町議補選(定数2/3名)

 同日に行われる予定だった市長選は現職が無投票で8選(!)を果たしましたが、町議補選は空いた2議席を3名の候補が争います。
 選挙初挑戦の新人が2名と、これまで町議選や町議補選に3回出馬し、いずれも最下位落選という候補が4度目の立候補をしましたが、選挙公報(PDF)を見ると手書きの方が一名いて、「これだと4度目も・・・」と私には見えてしまいますが、果たして。


◎東京都・西東京市議選(定数28/40名)

 現職22名、元職1名、新人17名で40議席を争う市議選で、候補者を政党別にみると、自民が9名(全員現職)、公明が5名(現4新1)、立憲が4名(現2新2)、共産が4名(現2新2)、西東京・生活者ネットワークが2名(現2)、維新・国民民主・参政が1名ずつ(全て新人)、N党系が4名、無所属が9名(現3新6)立候補しておりますが、市政与党の自民公明が全員当選しても過半数に届かないため、無所属の議員がどれだけ自民に入党するのか、注目されます。

 ・・・なお、「エンタメ界を干された芸人」や「週プロにほぼ取り上げられないプロレスラー」、かつては辻元清美氏のモノマネをしていたのにその過去を消して「錦織圭選手のモノマネを激推ししている人」、などなど、顔ぶれを見るとかなり「アレ」な方々ばかりですが、それらは取り上げるまでも無いというか、取り上げる価値の無い方々なので、コチラでは一切スルーします。 彼らについては「選挙ウォッチャー・ちだい」さんの「チダイズム新聞」等でお愉しみ下さい。


◎福岡県・福津市議選(定数18/22名)

 定数18議席に現職12名、元職1名、新人9名の22名が立候補してきた選挙です。
 政党別にみると公明2名(現1新1)、共産2名(現1新1)、社民が現職1名、諸派が元職1名、維新・参政が新人1名ずつ立てています。
 前回の選挙を見ると共産は珍しく票割りが下手で、現職がトップ当選する一方で新人は現職より約1,100も取れず惨敗。 ちゃんと票割りをすれば2名とも通る票数だっただけに今回はどのような結果が出るか注目です。
 そして、参政党。 こーいうトコにも抜け目なくだしてきています。 ただ選挙公報(PDF)を見ると参院選で選挙区候補が使っていたフォームの使いまわしに見えるので、中身の無い “神谷宗幣のコピーロボット” に過ぎないでしょうが、党の上昇気流に乗って当選しちゃうのでしょうか・・・


◎宮崎県・宮崎県知事選

 4期目を目指す現職に対するは、現職の前に1期だけ務めた元職と、元埼玉県戸田市議、、、 って肩書で書くと面倒ですね。 要は、東国原氏とスーパークレイジー君です。
 かつて宮崎フィーバーを巻き起こした東国原氏が返り咲くのか、それとも現職が3期12年務めた実績と意地で守り抜くのかが注目されていましたが、

 今週月曜の時点で河野氏が東国原氏を「リード」と報じています。
 選挙クラスタの方は既に御存知でしょうが、情勢記事を見る際には「表現」が重要でありまして、

三春充希 著「武器としての世論調査」より)

 「リード」という表現は上記によると格付け「A」という、かなり優勢な状況を示しているコトになります。 しかも記事を読むと「回答者の1割弱が投票先をまだ決めていない」として浮動票が有るように読んでしまいそうな言い回しになっていますが、逆に言えば回答者の9割は既に投票先を決めているというコトになり、東国原氏は相当厳しい状況に追い込まれていると思われます。

 ただ、東国原氏だって、この情勢を読めずに「勝機がある」と思い込んで立候補した、ワケではないでしょう。 元宮崎県知事にして元衆院議員。 かつては “次の首相は?” というアンケートに必ず名前が出ていた人です。 負けるコトを分かって出馬したと私は見立てています。 では何故、立候補したのか? ・・・については当落判明後、書くコトにしましょう。



以上になります。 候補者の皆様の御健闘をお祈り申し上げます。




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