『妄想する頭 思考する手』暦本純一(編) ~想像を超えるアイデアのつくり方~
タイトルからして挑戦的な本 『妄想する頭 思考する手』
「妄想」と「思考」って、どういう関係なんだろう?
そして、著者はUI(ユーザーインターフェイス)業界で有名な暦本純一さん。ソニーCSL(研究所)で活躍する中、東大の教授も兼任。想像を超えるアイデア、つまりイノベーションの本なんだなと期待が膨らみます。
本を手に取った瞬間から、読書は始まっている。最初から期待感が高い本です。
「ブレスト」をディスる勇気
アイデアを生み出すには、よく「ブレスト」が取り上げられますが、暦本さんはあっさり、ブレストを否定。「いいね!」大会から、斬新なアイデアは出てこないという話です。
なんでも話せる空気は大切ですが、予定調和になっては意味がない。違う意見がぶつかるからこそ、新しいものが生まれる。
個人ワークの大切さ
チームで議論する前に、個人の熱量を高める。気になることを突き詰めて考える。一人で考える時間がとても大切と訴えます。
私もブレストのワークショップをやるときは、その前に、個人ワークの時間を必ず入れます。一旦自分の考え、想いをアウトプットする時間はとても大切ですね。
大量情報インプットの会議
会議は議論より、前準備が大切。各自が気になった情報を大量に持ち込んで、紹介する。情報どうしを戦わせる。観点が違えば、持ってくる情報も異なる。異質な観点のぶつかり合いが、新しい気づきを生み出すというわけです。
モヤモヤを言語化
混沌として、モヤモヤした状態から、どうやってアイデアに結び付けるか?
ここは、無理やりでも言語化することが大切
本では、クレーム(主張)という言葉で紹介されています。短く言い切る。それが仮説になる。とにかく、言語化。アウトプットして形にしないと、始まらない。
キョトンとされる勇気
アイデアを話したときに、すぐに理解されるようではダメ。暦本さんは「それなに?」とキョトンとされると、ニンマリしてしまう。とか。変人ですね。
私も同じようなところがあります。すぐに理解されないと、ホンモノの可能性がある。単にハズレのことも多いですが。それは、それとして。
妄想を話せる場がイノベーションを生み出す
他にも面白い話が満載なのですが。。。
とにかく、妄想大好き。妄想を話す。キョトンとされると嬉しい。という変人ぶり。
個人で考え続けるスタンスは、とても共感します。イノベーションの基本かもしれません。
何に気づくか、「なぜ?」と思うかは、人それぞれ。
個人の「なぜ?」がすべての始まりなんだな
この記事を書いたのは、
もうそうビズ企画 代表 川原茂樹
https://mousoubiz.com/
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