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ITは、データとプログラムで出来ている! ~IT理解の第一歩~

ITはデータとプログラムで出来ています。あくまで、単純に考えると、という話です。

他に、電線(ネットワーク)もあるじゃん、という人もいますが、まあそれは置いておきましょう。w

そして、ITの本質は、データの方です。


え? プログラムの方が本質なんじゃないの?
と思った人は、少しIT知識のある人かもしれません。

話題の「DX」も、データが主役

ちまたで話題の「DX」(デジタルトランスフォーメーション)も、何をいまさら「デジタル」って言っているかと言えば、新しくデジタルデータが増えるという革命なんです。

今までデジタルデータになっていなかった情報をデジタル化して、賢く処理することで新たな価値を生み出そうという動きです。データにすることで、初めてITで処理できるようになります。

プログラムとデータの関係

ExcelとかWordとか、ソフトはプログラム

プログラムで作られたExcelファイル、Wordファイルは、データです。

テキストファイルや、動画・画像もデータ

あなたが使っているパソコンの中にもデータがいっぱいですね。

プログラムの基本は、計算と条件分岐

コンピューターは人間と比べて、単純なことしかできません。

人間がプログラムとして書いたことを忠実に実行するだけ

しかも、できるのは
・計算(+、ー、×、÷、など)
・条件分岐(処理の流れを変える)
だけです。

高度なプログラムも、こういう基本的な要素に分解されて実行されます。

データは複雑

一方で、データは複雑です。

それは、なぜか?

データに意味を与えるのは、人間だからです。

人間がかかわると、とたんに複雑になる。

ITが複雑なのは、データの問題

WordとかExcelのファイルは、目的が明確なので、データという意識はないでしょう。入力した情報が壊れずにちゃんと保存されていればいい。

一方で、ITシステムと言われるものの中のデータはどうでしょうか?

たぶん、ITがわからない人は、プログラムとデータの区別がついてないんです!
データもプログラムもごっちゃになっているので、どこがデータかよくわからない。

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実際のデータは何百、何万とあるかもしれませんが、単純化して表現すると、こんな感じになります。

プログラムの中はわからなくていいんです。プログラムはITの専門家に任せましょう。

素人が理解すべきは、データの方です。どういう入力データに対して、どんな出力データがほしいか。それは、論理的に考えて可能性があるか? これがイメージできれば、大丈夫です。

ITがわからない人は、データもプログラムもごっちゃになっているので、どこがデータかよくわからない。その観点で、話を整理してみると、どこまで理解できていて、どこから混乱しているか、明確になることがあります。

新型コロナのワクチン接種予約システム問題について考えてみる

今話題の、新型コロナのワクチン接種予約システムで、対象外の人が予約できちゃったとか。ニュースになってますね。

予約システムなので、おそらくこんなデータを扱うことになります
・個人情報(氏名、連絡先、など)
・予約日時
・予約した履歴(日時、もしかしたらアクセス元のIPアドレスも記録されているかも)

対象外の人が予約できないようにするには、どんなデータが必要でしょうか?
そう、「対象者の個人情報リスト」が必要ですね。

個人情報なので、取扱が面倒。システムを簡単にするには、個人情報はできるだけ扱いたくない。

・予め登録された対象者の個人情報リスト

・入力された個人情報

この2つを比較して、登録リストの中に見つからなければ、予約できないという処理をすればいい。でも、そのためには、登録リストをあらかじめ用意しておく必要があります。しかも、個人情報のセキュリティーを確保しながら。

当然、やった方がいい処理ですが、そのためのデータをどうするのか? 結局、そこは先送りして、時間を優先した、という仮説も成り立ちます。

データの側面から見ると、ITの深い闇が見えてくるかもしれません。


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