卯月コウさんのロールパンナ選手権に送ったやつ

俺は21歳の陰キャぼっち大学生だ。

今でこそ陰キャだが、小学生の頃はサッカー部に所属していて友達もいて将来陽キャとして生きていくのに申し分ない素質があったように思う。

しかし中学生になった頃、おじさんの部屋にあったハヤテのごとくを読んでから一変してしまった。三千院ナギにガチ恋し、陽キャ以上にロリコン陰キャの素質を爆発させてしまい、俺の人生は終了した。

ナギの話す内容は中学生にはわからないようなディープなオタクネタが多く、その意味を理解するために多くの作品を履修するようになり、
そこからはもう転げ落ちていくだけだった。

ここでよくいるただの萌えアニメオタクになっていたら陰キャ友達もできたのだろうが、ハヤテのごとくにハマったのが問題だった。

初めて読んだ当時もハヤテのごとくは古めの漫画ではあったが、そこに出てくるネタはもっと古いものが多かった。

当然、俺が履修する作品も古いものが多くなる。

学校でSAOや化物語を読んでソシャゲをやっているオタクたちを見下しながら俺はAirを見てスーパーファミコンをやっていた。

この年にして懐古厨を患い、聞く音楽も古めのものばかりになった。


精神性がオタクなので陽キャと話は合わないし、同世代のオタクとも作品が合わず、俺は世界でひとりぼっちになった。


もしあのころ読んだ漫画がハヤテのごとくのごとくじゃなかったら、三千院ナギが俺の前に現れなかったら、もっと違う人生あったのかなと今も
1人でレトロゲームをやりながらよく考える。

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にじさんじに所属している卯月コウさんの「ロールパンナ選手権」という企画に投稿させていただいたお便りの原文です。


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