同じ列車に3回。
「ひとつのことを繰り返す。」というのは、単純そうに見えて僕にとってそれは難しいことの一つ。興味が湧けば、あれもいい。これもいい。と手を出してしまいそうになる。
先日は、兄家族が県外から帰省していたので、一緒に幼い子供向けのテーマパークへ出かけた。十数年ぶりにそこへ訪れてみると、観客数はゴールデンウィークの恩恵をしっかり受けていた。
園内に置いてある自動販売機は、まだお昼を過ぎていないというのにそのほとんどに売り切れの赤い文字がいくつも表示されていた。
テーマパークというと、ジェットコースターや観覧車、メリーゴーランドなど、様々なアトラクションが楽しめる。訪れる人の様子をみていると、楽しんでいる人がいる一方で、はしゃぎまわる子どもたちに翻弄され、辟易している大人たちがいることも確認できる。
あれに乗りたい。これに乗りたい。もう一回これに乗る。といって、頑として動かない子供達をみて、いいね。と思って眺めていた。
どなたにしても、当人の好奇心を制御することはできない。ということを思った。
このテーマパークでは、チケットを購入すると6回分どんなアトラクションにも乗れますよ。というシステムで、息子の梛はそのうちの3回を幼児向けの列車に費やし、もう1回を馬力のある列車に使っていた。
興味があることには、飽きるまで熱中して、飽きたらまた何か新しい熱中できることを見つけたらいいとおもう。
親心から様々なアトラクションに載せてあげたい。という気持ちがある反面、同じようなものに何度も興じる様子をみることができて嬉しかった。
冒頭の、ひとつのことを繰り返す。というのは、大人になればなるほど、難しくなるような気がする。といっても今の僕は20代だから、その年齢を重ねた分だけでしか推し量ることができない。
70代まで生きているとして、今とは何か別のことに熱中しているのかもしれない。
その難しくなるというのは、生きている世界が幼少期に比べると、少なからず増えていき、自分の心とは別の世界がぼんやりと目に入るようになるからだとおもう。
これといった結論はないんだけれど、親として、友人として、子供の興味に蓋をすることは、絶対にやらないことの一つだ。
といっても、YOUTUBEにあがっているボールがコロンコロン動いている動画や、大人のナレーション付きでオモチャで遊んでいる動画をみせるのは、あまり気分のいいものではない。楽なんだけどね。庭先でダンゴムシやアリを探している方が、楽しそうだな。とおもう。
そういえば、別の公園では世界のクワガタ・カブトムシに触れられるイベントをしていて、2歳の息子もはじめてクワガタに触れていた。
今年の夏は、クワガタを捕まえに行こう。
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