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GBN(Good bye 脳腫瘍) その3

前回からの続きです。
脳腫瘍の手術後3日目からのお話。
太字の部分は当時メモした内容です。

7/11

日に日に眠れる時間が増えてきた。
今日は朝から頭痛い。カロナールが効かずロキソニンをもらう。
右手は5割くらい動くようになった。右足は全く動かず、手で脚を持ち上げて動かす。麻痺した身体は重い。
午前中車椅子で過ごしたら午後になって凄い頭痛で悶えた。頭が高い位置にあると痛くなりやすいようだ。

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Instagramを見ていたら、みんなが水沢走っていて羨ましかった。俺の足は動く様になるのか。今は走るなんて想像もできない。
また痛みが強くなり18時ロキソニンをもらい少し眠れた。


7/12

0時に就寝し4時に起床。ロキソニンが効いて朝まで眠れた。こんなに眠れたのは久しぶり。頭痛との付き合いも慣れてきて痛くなる前に痛み止めをもらえるようになってきた。朝飯前にカロナールをもらい、しばらくはペインフリー。で、昼前に頭痛が出てロキソニン。まだ右手ではスプーンを持てず、左手でご飯を食べる。

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午後になってMRIへ。主治医から「まだ脳が部分的に腫れてますね」とのこと。ついでに包帯が外してくれた。初めて見た創部。おお!こいつ…デカイぞ。炎症反応3まで低下。

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7/13

メモが残っていなかったので、この日は特に書くことなく経過したらしいです。
相変わらず右手は少し動き、右足は完全麻痺。
ナースコールを押して車椅子へ移乗し、トイレへ連れて行ってもらうという感じ。
そうそう、食事が粥から常食米飯に変更!やったー!

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口の麻痺はかなり良くなりました。

7/14

朝看護師から部屋移動することを告げられる。ようやく要注意患者から卒業できるらしい。
やはり右足は動かず、車椅子とベッドの移乗は看護師の見守り。
午後になってOT,PT,STのリハビリフルコース。
このままリハビリが長引くようであれば、専門病院に転院することになりそうだ。

7/15

術後1週間経過。この日もメモなし。流石にここまでくるとネタになることは少ない。
担当医が創部の抜鉤(傷を寄せるのに使ったホチキスのような物を外すこと)をしてくれた。チクチクと痛かったが、頭から金具が外れてスッキリ。

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7/16

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外ばかり眺めていたら、窓側のベッドに移動させてくれた。
OTのリハビリ後、急に右足首が動くような感覚があった。いや、実際には全く動かないが、動きそうな気がする。
その後のPTのリハビリでは、つま先立ち、歩行器、立ち上がりなどの練習。
良かった。俺の脚の神経、つながっている。

メモをとっていたのはこの日まで。
このあと、しばらく4人部屋に誰も入院して来ず、悠々自適の一人暮らしを満喫した。

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食事はそこそこ美味しく、身体に優しい。

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右手の麻痺はすぐに良くなったけれど、右脚はなかなか動くようにならず、車椅子生活が長かった。幸い立位は保持できたので、空いた時間はスクワットをひたすらやった。多分2時間くらい。
段々と歩けるようになり、歩行器、独歩とレベルアップしていった。

そういえば、入院中はとにかく孤独を感じた。
看護師や同じ脳腫瘍の患者さんと仲良くなっても埋まらない孤独。リハビリなんてやめて家に帰りたいと毎晩考えた。
でも、娘の手紙が今やるべきことを思い出させてくれた。

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ちょうど4週間の入院生活の末、山奥のリハビリ専門病院へ転院し今に至るというわけだ。
その後の話はまた今度。
まだまだ完全復活には程遠いけど、毎日リハビリ頑張っています。本当に。

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