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ノルウェーの最も華やかな祝日

5月17日はノルウェーの憲法記念日。国のお誕生日だ。『限りなく完璧に近い人々-何故北欧の暮らしは世界一幸せなのか-』の著者であるマイケル・ブースが皮肉たっぷりに(しかし愛情を込めて)北欧諸国をぶった斬った著書があるが、”ノルウェー編” では、この祝日に、たっぷりと着飾って街を闊歩するちょっぴり田舎くさいノルウェー人の愛国心を揶揄していた。確かに、ノルウェーの旗を持ち、女性は美しい民族衣装、男性(teenagerの子も)はスーツにサングラスそして革靴!の清掃の出立ちの人たちで街は溢れんばかりだ。

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でもね、どんなにマイケル・ブースが皮肉ったとしても、やっぱり美しいものは美しい!先ずは、ノルウェーのこの時期の季節!漸く短い春がやって来て突然花が町中に飾られて。空は透き通った蒼空!それだけで華やかな気分になる。そして、目一杯正装した美しい家族や友人たちのグループが誇らしげにパレードを待っている。

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去年に続き、今年もコロナ感染防止の自粛規制で、都市部を中心に多くの行事がキャンセルされたはずなのだが、北極圏の町トロムソは何のその!こんなに人がいたのか!と言うくらい中心部の大通りは美しい人々で溢れかえっていた。

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ちょっと雰囲気は違うけれど、日本でいうと町内や村の夏祭りかなあ。浴衣で着飾って、お祭りの場所で友人に会うと嬉しくて。露天でちょっとつまんで!小さい子どもは家族と一緒に!ノルウェーの健国の祝日を日本の村の祭りに例えたら、それは失礼か‥。マイケル・ブースよりも酷いこと言ってるかな。いやいや、でも街のワクワク間はやっぱりお祭りだ。

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そして、皆、何故かアイスクリームか綿菓子を手に持っている。サングラスかけてポマード付けて、ビシッとスーツに身を固めた男性やちがソフトクリームを美味しそうに頬張っている。実に健全である‥というべきなのだろうか。


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ノルウェーではアルコールを片手に路上を歩くことなどはご法度だからね。だからその分、今日は、近所の家々から「hora!hora!hora!」ってバイキングの酔っ払いのような掛け声が聞こえている。「いいなあ‥」幸せそうで華やかな景色を見るのは楽しいけれど、やっぱり、こういう日の一人は少々寂しい‥。

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それはさておき、トロムソの街はノルウェーの民族衣装に混じって、サーメの民族衣装を着て街に出ている人も目立った。ノルウェー人かサーメ人か!というような対立した主張ではなくて、二つの文化が街の中で自然に溶け合っている。このバランスがトロムソの街の魅力だ。街のアイデンティティとも言える。

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こんなふうに自然に自分らしさを出せるって良いね

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最後に‥。勇気を出して、素敵なサーメの民族衣装を着ていた青年に「素敵なガクティね!」と声をかけたら一緒に写真を撮ってくれた。これは嬉しい一枚。

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