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エクスカーション Sommarøy 1

ノルウェーの憲法記念日からあったという間に3週間が過ぎてしまった。慣れは恐ろしい!ここでの生活が当たり前の日常になって、ダラダラと過ごしてしまわないように、と少し反省の日々。気を取り直して!今回は美しいSommarøy島のことを少し紹介させてください。

Sommarøyは、直訳すると「夏の島」。トロムソ島中心部から西へ車で約1時間のフィヨルドの外海(北極海)に面した美しい島。白い砂浜とコバルトブルーと深緑色をした海岸線が広がり、夏になるとそこでキャンプをしたり日光浴をしたりする人で賑わうそう。トロムソ市内からのアクセスが良いうえに、30年くらい前にSommarøy Arctic Hotel という素敵なリゾート型ホテルができたため、プライベートな旅行だけではなくて、様々な機関の研修や会議、家族のお祝い事などの時などに滞在するちょっとしたエクスカーションとして、人気の観光地となっているそうだ。

Smmarøy Arctic Hotel の入り口。玄関はシンプルだけど、この入り口のドアを開けると海岸線とフィヨルドの山々が窓全体に望める素敵な空間(ロビー)が広がる。

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5月、6月とたまたま2回、Sommetøyに滞在する機会があった。5月は、キリスト教の行事であるペンテコステの合同礼拝のために、6月は大学関係の研修旅行のために。本当にラッキー!なことにその間はずっと快晴、この世のものとは思えないような美しい大自然に圧倒されつつ、トレッキングを満喫した!今回は、4ルートを第一弾 第二弾に分けて紹介させてください(何故かここだけですます調で変だが‥)

第一弾

Sommarøyの村の中心にあるバブティスト教会 ここでPinesdagenペンテコステ合同礼拝が行われた。青空に映える美しい教会。

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1.  5月22日(土) Hillsøytoppen 直登往復ルート

これは、ホテルに置いてるGooglemap からの情報地図。ホテルからのおおよその距離が提示されている。航空写真なので具体的な地形が想像しやすくわかりやすい。この地域で気楽に楽しめるこのようなトレッキングルート地図がホテルのロビー入り口に数種類用意されている。

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① では出発!ホテルから先ずは橋の袂のハーバーまで約10分の道のり

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② ハーバーから山の麓へ、牧場の民家を抜けて15分くらい歩くと「直登ルート」らしき岩場の道が見えてくる。鎖場が頂上付近まで真っ直ぐに伸びている。迂回路なし!素直すぎるくらいダイレクトな直登だなあ‥。

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③ 急坂を一気に登ると、眼下に島の半容と海岸線が見えてくる。

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④  七合目あたりの岩場。今日はここは濡れていたら滑りそうだ。

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⑤ 30分ほど一気に上り詰めると頂上にたどり着く。2000メートル級の岩場の稜線からピークへの最後の登り!っていう感じ。

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⑥ 三角点到着。時刻は夕方17時20分。ホテルから約40分くらいで、気楽に絶景が楽しめる(少々息は上がるが‥)。夕食を美味しく食べるには最適なコースだ。来た道を一気に降ってホテルへ戻る。( 所要時間 約1時間20分) 

2.    5月23日(日)Sommarøy半島周遊コース

ペンテコステ礼拝の後、午後の時間を使ってsommarøyの東端(tromsøから行くと島に入る入り口の半島)をくるりと一周するコース 地図には”A nice walk”って書いてある。海岸線気持ち良さそう!しかし、島の住民でここの地形をよく知っているEvaは「High Tide! Water level is higher than the coast! 」と地図の右上の海岸線を指さして、気をつけるよう促してくれた。でもまあ、こんなにしっかりと黄色い太い線でルートが書かれているんだから大丈夫だろう!とたかを括ったのが間違いだった。

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① 駐車場に車を停め(時間が無いためスタート地点まで車で行ったが、ホテルからも十分に歩ける)、北東の海岸線、右回りにルートを取る。慌てていたのでカメラ車の中に置き忘れるという痛恨のミスをした。はい!今回、二つ目のミステイク!しょうがない‥このまま歩くとするか!美しいビーチでのんびりとキャンプをしている家族たちを横目に、ひたすら獣道のようなルートを歩く。というか、ここ、どこでも歩けそう!こんもりとした丘が続き、様々な方向からトレッキングをする人たちが出没する。苔と灌木の広々とした野原をとりあえず半島に沿って歩いて行くと、出た!確かに数メートルほどの高さではあるが切り立った岸壁に出くわした。満潮なのだろうか。確かに、歩けるような海岸線ではない!しょうがないから岩場をよじ登り、内陸の山からトレッキング・ルートらしき道を探る。取り敢えず、道なき道を這い上り、ランドマークとなっている橋を目指して南下する。同じように道に迷ったらしいカップルが、私の猪突猛進的な歩きをみて「こいつは道を知っているぞ!」と思ったらしくついて来てしまった。「私は知らんぞ!」

さて、結局ルートから外れまくって強引に突き進んだ先は、橋の袂の国道であった(地図の右下)。え!!国道?ここで三つ目のミステイク!でもな、このまま国道沿いに歩くのも癪に障るし。えいや!とばかり、また道なき道の山に戻る。流石に例のカップルは私を見放していつの間にかいなくなってしまった。まあ、左側には国道は見えるし、遭難はないだろうと灌木の道を歩く。するとまもなく見慣れた駐車場やグラウンドが見えてきた。方向は間違っていない。それからはあっという間に出発地点に到着した。ルートがしっかり把握できなかったのは少々腑に落ちなかったが、縦横無尽に歩けるこのルートは意外と面白い。

でもよくよく地図を見ると、最後の西側の出発点に戻るルートの黄色い線は、何か国道の上をなぞっているようにも見える。まあ良いか!

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車の中で夕方の礼拝用の服に着替えて、一応ルートの出発点だけ記念撮影。この海岸線には、鉄器時代(1300年くらい前)から既に人が居住していたらしい。穏やかななフィヨルドの沿岸部、内陸部より雪も少なく、緯度の割には気温がそれほど厳しくないそうだ。魚も取れるし、土壌も豊かだ。結構快適に住めるかも‥。

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なんて、こんな天気だからそんなことが言えるんだろうな。冬に来たら、きっとそんな考えは吹っ飛ぶだろう!(所要時間:迷った分も含めて約45分)

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