飼いうさぎの斜頸治療記録

このnoteは、飼っているうさぎが突然ケージの中で全身を回転させて暴れまわったのを発見した所から、病院の先生に「経過を見ていきましょうか」と言われ実質回復した所までを記録したものです。
診断は斜頸(三半規管など平衡感覚がおかしくなる病気)とされ、1ヶ月半通院していました。
現在もまだ顔の傾きは時計の針で7分を指すぐらいではありますが、日常生活は送れています。
私自身、うさぎがこの病気になった時に他の方のnoteを拝見して看病の励みになったので、うちの症例も参考になればと思います。(あくまでどういう風に回復していったかをメインに描いていますので、病気の詳しい原因などは調べて頂けると幸いです)

種類:ネザーランドドワーフ

年齢:12歳

写真は発症の二日前の様子。いつも通りくつろいでいました。

発症1日目~2日目

症状:体全体をひねって回転させる。顔がずっとぐらぐらと動いていて、左側に顔が傾くのを必死に真っ直ぐにしようと動かしていた。立つことができず、ケージの壁に体の左側をこすりつけながらずりずりと移動しようとするので左目が赤く腫れあがってしまった。顔は常に傾くが、手足をばたつかせてドリルのように回転するのは発作的だった。発作の時は目が白目をむき、眼振が起こる。

備考:病院で斜頸と診断され、注射や点滴を受け、目薬を処方された。チューブを先に付けた注射器をもらって家に帰ってから水を飲ませる。ケージを止めて座布団やトイレシートなどでふかふかのスペースをつくって寝かせた。

発症3日目~6日目

症状:発作、眼振は起きなくなったが、立てない。左側を下にして寝たきりの状態。たまに向きを変えて右側を下にして寝かせるが、それは嫌らしくしばらくすると暴れて元の左下の姿勢に戻す。抱っこをすると首がすわっていないかのようなぐらつきがある。

備考:水を注射器ではなくケージに設置していたペットボトルで飲めるようになる。病院からもらった強制給餌を食べさせる。医者から勧められた大根の葉は食べたり食べなかったりで、キャベツの葉を勢いよく食す。

発症7日目~18日目

症状:寝たきり。ただ右側を下にして寝かせてもそのままでいられるようになった。抱っこをしても首がすわってぐらつかなくなった。おしっこやうんちをする際におしりを浮かせてできるようになった。

備考:強制給餌、大根の葉、キャベツが主だがすももやパパイヤの粒も与えてみると食べた。たまに寝たままでやわいうんちをして毛にべたっとつくのでぬるま湯で洗う。

発症19日目~31日目

症状:後ろ足がしっかりしてきて、伏せの姿勢がとれるようになる。ずりばいのようなものができる。首の角度がましになって、だんだん動き回れるようになる。

備考:毎日通院が週三日になる。チモシーやペレットもよく食べるようになる。病院での点滴がなくなり注射のみになる。

発症32日目~48日目

症状:平常は伏せをしているが、上半身を起こせるようになる。両前足や後ろ足を使って顔を毛づくろいできるようになるが、バランスを崩してひっくり返ったりする。顔の傾きとは反対側を下にして寝られるようになる。

備考:ケージに戻したので、うさぎの好きな時に水が飲めたりチモシーが食べられるようになる。通院が週一になる。体重が0.8kgまで落ちていたが(初診時は1.3kg)、1kgに戻ったところで通院は終了した。

49日目~

通院は終わりましたが、まだ顔の傾きは治っていません。お医者さんからは「ほとんど真っ直ぐになるまで回復することもあります」と、言われていますが、なんせ高齢なので期待し過ぎないようにしています。ジャンプがまっすぐにできないのでケージから自力で出てこれないのが現状です。でもチモシーを食べたり水を飲んだり寝ていたりと前と変わらない様子なのでひとまず安心しています。

発症して間もないころの寝たきりのうさぎを看病しながら毎日通院していた時はゴールのない暗闇の中をただ歩いているような心もとない気持ちでいました。もしも私以外でそういった方がいれば、いつかは治るようになる、という希望は捨てないでも良いと思います。ただし時間とお金はめちゃくちゃかかりますけどね…(病院にもよりますが)(私の所はギリギリ給付金を全部使わずに済みました)

追記:
うさぎが亡くなりました。斜頸を2020年5月末に患ってから頑張って歩けるようにまでなりましたが、2020年9月9日に突然息をひきとりました。元々12歳という高齢だったことから、斜頸が全ての原因だとは思いません。これが彼の寿命だったのでしょう。12年間私たちにたくさんのものを与えてくれたチョコ。愛してる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?