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スープ・レッスン2で変わる毎日の食卓

2020年9月11日に有賀薫さんの『スープ・レッスン2--麺・パン・ごはん』が発売されました。有賀薫さんの大ファンの私。スープ・レッスン2で紹介されているスープとともに、スープで私の生活がどれだけ変わって、どれだけ心も身体も自由になれたかを伝えられればと思います。

1.だしの呪縛からの解放 ― スープ・レッスンとの出会い

身体が弱く、アトピー持ちの子供たちを持つ専業主婦の母の料理は無添加できっちりだしをとるものばかりでした。特に妹はアレルギーもひどかったので、そのせいもあると思います。そして、学生時代の焼肉屋、和食料理屋でのアルバイトは私の「きっちりだしをとる」という価値観をさらに強固なものにしました。焼肉料理屋でやっていたように、たくさんの野菜や牛骨でスープを取ったり、和食料理やでならったかえしを自分で作っていました。仕事に疲れてボロボロな中、夜中に帰って、鍋に昆布と煮干しのだしをとって寝る。血圧の高い夫に毎日お味噌汁を出すのに迷いがありましたが、夫は汁ものが大好きなのです。色んなことで頭がぐるぐるしていました。そんな私の生活を一変させたのは有賀さんの『スープ・レッスン』。友人から勧められて『帰り遅いけどこんなスープなら作れそう』ですっかり有賀さんのファンになった私は立て続けに『スープ・レッスン』を購入。そして「シンプルな材料のうまみだけ」というレシピでだしの呪縛から解かれ、そのおいしさからたちまちスープの魅力に取りつかれたのです。

画像1スープ・レッスンより夫の大好物のほうれんそうのくたくたスープ

2.いつもの食材が意外な形でスープになるおもしろさ

スープ・レッスン2のタイトルに『麺・パン・ごはん』とありますが、いつものスープ+炭水化物で満足度がぐっと高くなります。作る側(私)としては工程が少ないのに栄養満点でおいしいものが作れる。食べる側(夫)の感想は「この材料がこんな風に変わるんだ!」という楽しさがあるらしいのです。お互いの利害が一致。普段はスープで、そして炭水化物を足せばお休みの日のお昼にぴったりなレシピがたくさん載っています。

まいたけステーキのスープでうどん

画像20まいたけのボリュームにまず驚くこのスープにうどんを入れて。この日暑かったので、スープを前日から作って冷やしておき、ゆがいたうどんを水でしめてスープをかけてレモンを添えてさっぱりと。具材はまいたけとねぎだけなのに、まいたけのステーキで満足感たっぷりです。まいたけを平べったく焼いて、ステーキにするという発想、すごくおもしろい!

湯引きレタスのチキンスープ

画像3しょうがのタレがおいしいこのスープにはにゅうめんを入れて。実は、この日私はにゅうめんを、夫には普通のスープとして出したのです。夫は朝ご飯をものすごくしっかり食べたい派なので夫にはこのような朝ごはんを準備。

画像4「鶏のスープ吸ったレタスがしゃきしゃきしててうまいわー。あったかいレタスもうまいね~」と満足気だった夫ですが、私が自分用ににゅうめんを持って行くと、一口食べて「今度のお昼はこれ食べたい!」と。胃の調子が悪くてにゅうめんにしたのですが、夫は暖かいレタスがとても気に入った模様。ご飯のお供のスープも、めんを入れれば素敵なランチに変わります。これでレタス1/2玉消費できるのもうれしいところです。

セロリのごちそう団子スープ

画像5このスープは夫が本当に大好き過ぎるスープで何度も「ホントに塩だけなの?」と聞かれます。本当に、塩だけとは思えないくらいうまみがすごいのです。セロリの葉を使って、セロリ1本まるっと食べられるのもうれしい。

画像6このスープには春雨を入れて、スープ弁当に。夫「スープの旨みを吸った春雨がめちゃめちゃうまいわ~」とご満悦でした。セロリの意外なスープなのですが、本当においしいのでぜひ作っていただきたいスープです。

なめコンソメ

画像7スープ・レッスン2の中で一番私が驚いたスープです。頭の固い私は『なめこ=和』なイメージがあったのですが、なんとなめこを使った洋風スープです。そして、レンジでできるのもまたうれしい。このスープにはパセリをとにかくたっぷり入れることをお勧めします。とにかく作ってみて欲しい!!

3.簡単なのに、満足度が高い。その理由は・・・・

レシピの工夫で、簡単にできるのに満足感の高いスープが多いです。これでこんなに変わるんだ!という驚きがレシピに隠されています。マンネリだった我が家の汁もの界に新しい風が吹きました。

チンゲン菜と豚バラ肉の中華スープ

画像8このスープ、厚い豚肉を使うことでものすごい満足感がでて、これだけでおかずとして一品になります。もちろん、だしは不要です。なのに、豚のうまみとチンゲン菜の甘さがすごい。そしてからしをぜひつけて食べて欲しい!

焼きブロッコリーのスープ

画像9今まで、ゆでてサラダに入れるくらいだけだったブロッコリーがスープに。そして、二人で一株ペロッと食べられてしまいます。栄養たっぷり、野菜も取れてとってもうれしい。このスープ、焦げたブロッコリーがなんともおいしいのです。そして、その焦げた旨みが溶け出したスープがまたおいしい。パンをスープに浸して食べると至福の時間です。このスープも、焦げがうまみとなり、だしいらず。野菜とった満足感で体が軽くなった気分です。

なすのシンプルスープ

画像10このスープ、なすだけとは思えないおいしさです。とろけるなすとにんにくの香りに悶絶するこのスープ、なんとレンジでなすに火を通すのです。レンジで簡単になすのペーストが出来上がります。一人分でなす2本食べられるので、野菜不足を感じた時にもピッタリ。洋風なメニューに合います。

画像11カレーと一緒に。にんにくのきいたとろとろなすのスープがたまらない!一味唐辛子をかけて食べるのもおいしいのですが、チリパウダーをちょっとかけて食べるのも私の好きな食べ方です。

ニラ豚汁

画像12ニラと豚汁だけのシンプルな豚汁ですが、肉を焼き色がつくまで焼くことで豚肉の香ばしさとニラの香りがうれしい、ボリュームたっぷりな豚汁の完成です。さっとニラに火を通すのがポイント。ニラがおいしい!

画像131人前でニラ1/2束食べられるのもうれしい。ご飯もモリモリ進みます。

4.お休みの日の癒しスープがたくさん

有賀さんのスープに出会うまでは、お休みの日と言えばブランチがてら外食が多かったのですが、夫の血圧が高くなってきて、家でヘルシーなものを、と思っていました。そんな時にぴったりなスープがたくさん載っています。遅く起きた朝にぴったりなスープご飯がたくさん載っています。

塩鶏とたまねぎのポトフおじや

画像14このおじやが食べたくて、いつもポトフを多めに作っています。ホロホロのお肉ととろける玉ねぎ、鶏のスープを吸ったごはんと具材を優しく包み込む卵がたまりません。朝から幸せになれるスープご飯です。

画像15ポトフは私はホットクックで作っています。

きのこリゾット

画像16このリゾットはきのこをたくさんの種類を使うことをお勧めします。色んなきのこの味が複雑に絡み合います。また、このスープご飯、めちゃめちゃ白ワインに合うのです。お休みの日、昼からワインを飲んでリラックスしたい時にぴったりです。ワインのお供にする時にはベーコンも一緒に炒め、パセリを散らし、最後にパルミジャーノレッジャーノチーズを削ってのせます。

鶏粥

画像17こちらの本の中でもっとも作ってるスープかもしれません。胃の調子の悪いときは、手羽先のしっぽだけでスープをとって、卵とネギだけでシンプルにいただくこともあります。これから寒くなる季節にぴったりのスープではないでしょうか?卵を沈めてちょっと固まった黄身を食べるときの幸福感!

ゴロゴロクルトン入りかぼちゃポタージュ

画像21バターたっぷりのかぼちゃのポタージュにこんがり焼いた食パンを入れたこのスープ、食パンが甘いかぼちゃのポタージュを吸って、まるでフレンチトーストのような味わいに!お休みの日のブランチにぴったりスープです。

5.お手軽に作れる本格スープ

ちゃんと作ろうと思えばものすごく手間のかかるスープも、有賀さんの手にかかれば、お手軽なのに本格的なスープと変わらない味わいに!特にクリームシチューは本当においしくて、具材を変えて何度も作ってしまいました。

かぶのクリームシチュー

画像18かぶとベーコンのシチューです。ホワイトルーの作り方がとても親切にポイントが明確に書いてあるので、失敗なく作れます。私はかぶが大好きなのですが、とにかくかぶが柔らかくて甘く、ホワイトルーにぴったりなのです。

鶏としめじのクリームシチュー

画像19こちらcakesの方でアレンジされていた鶏としめじのシチュー。水の代わりに牛乳を入れて、にんじんやたまねぎ、じゃがいもを入れます。ほうれんそうも入れてみました。夫はこれをご飯にかけてシチューご飯に。黒胡椒をひいて、幸せの晩御飯です。

いんげんとひき肉のスープカレー

画像20鶏ガラベースでスパイスを炒めて、野菜を素揚げして・・・と手間のかかるスープカレーも、いんげんとひき肉で夏にぴったりなお手軽スープカレーができます。夫にひき肉いっぱい入れてと言われてちょっともったりしてしまいましたが^^;私はS&Bの赤いカレー粉を愛用しております。しょうががきいたこのスープ、まさにスタミナスープです。

がっつり何かを食べたい時も、弱っている時も、急いでいる時も、じっくり料理と向かい合いたい時も、いつも私の側には有賀さんのスープがいてくれます。どんな時も、有賀さんのスープは私を優しく受け入れてくれるのです。これからの季節、有賀さんのスープ作ってみませんか?ちょっとだけ、いつもの生活が違って見えてくるかもしれません。



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