横山幸雄✕愛知室内オーケストラ2
今日はクラシック音楽の演奏会へ行きました。
愛知県芸術劇場コンサートホールです。
愛知室内オーケストラとピアニストの横山幸雄さんのベートーヴェン協奏曲ツィクルスになります。
二刀流といえばプロ野球の大谷選手を思い出す人も多いと思いますが、
横山幸雄さんが指揮者とピアニストの二刀流します。ピアノ協奏曲は弾き振りをします。ピアノを弾きながら指揮もします。
今回が2回めです。
1回めはベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番でした。今回はピアノ協奏曲第2番になります。
前半のウェーバーとメンデルスゾーンはオーケストラを指揮し、後半のベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番は弾き振りします。
■ウェーバー/歌劇「オベロン」序曲
ウェーバーはオペラ作曲家でオペラの序曲が演奏会でよく演奏されます。
「魔弾の射手」「オベロン」「オイリアンテ」の3曲が有名です。
オペラの序曲なので、オペラのいろいろなシーンが序曲に散りばめられていると思いますが、実は「オベロン」のストーリーはまったく知らないです。
この序曲の後半はクライマックスになって高揚していきます。「魔弾の射手」の序曲もそうですね。
■メンデルスゾーン交響曲第4番
ウェーバーと同じ時代の作曲家のメンデルスゾーンです。
交響曲は5曲あり、この3年で第4番以外の交響曲を音楽ホールで聴いたので、コンプリートですね。第4番は5曲の中で1番軽めの曲ではありますが、いろいろと楽しめます。
第1楽章のフーガ展開していくところは魅力ありますね。音楽ホールで目で見るとフーガの部分がよく理解できます。
この曲の魅力のひとつに第2楽章の悲哀なメロディー。ヴァイオリンとヴィオラが呼応して進みます。横山さんの指揮は比較的にゆっくりめでメロディーを味わう感じでした。
楽器のメロディーの受け渡しも楽しめました。
メヌエット風の第3楽章を経て第4楽章。
直線的に進むところが魅力で、スピードと切れというとスポーツ的な感覚ですが、これが真骨頂ですね。
■ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第2番
ベートーヴェンのピアノ協奏曲の中でも1番チャーミングな曲で、1番愛したくなる曲です。
今日は2階P席で聴いたので、横山さんの指揮するところ、ピアノを弾くところがよく見えました。
第1楽章のオーケストラから始まって指揮した後にピアノに入りますが、そのピアノの入りが醍醐味ですね。それを観ることができました。
そして第1楽章後半のカデンツァ、すばらしかったです。
第2楽章のアダージョ。夢心地になりますね。
やさしいベートーヴェンの魅力。
第3楽章はロンド楽章。楽しかったです。
ピアノ協奏曲第2番、満喫しました。
横山さんのピアノのすばらしさ。
聴いて良かった演奏会ですね。
■アンコール1
コンサートマスターの水谷晃さんがヴァイオリンで、
ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第3番のフィナーレです。
めっちゃ好きな曲が出てきたので、声が出そうになるぐらい驚いてしまいました。
テンション上げ上げで聴きました。
■アンコール2
ベートーヴェンのピアノソナタ第8番のフィナーレ。ピアノのソロです。
ピアノソナタ第8番は悲愴ソナタです。
ベートーヴェンは聴力を失ってきますが、その絶望感が描かれていきます。
これを境に音楽の作風も変わっていきます。
いわゆる中期の作品に入っていきます。
次回の第3回は中期の代表作である交響曲第3番とピアノ協奏曲第3番になります。
世間のベートーヴェンのイメージって中期だと思います。でも初期の明るくて楽しくてチャーミングな曲も魅力だと思います。
ピアノ協奏曲第2番とヴァイオリンソナタ第3番は推したい曲です。
次回も楽しみです。11月の金曜日で行けるかどうかは微妙です。仕事次第になります。
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